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大学時代に読んでいたら文句なく☆5つ。
社会人になった今も十分に役立つし、特に論証の分類をしたいという僕のニーズにもかなり答えてくれた。
戸田山さんには名著が多い。
今、「期待はずれがない著者10傑」に(僕の中で)入っている人。
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本書の初版や科学哲学で著名な戸田和久氏の論文作成術指南。
論説文を構成するための段取りを軽妙な語り口で紹介する。
様々な論文作成本から参照されており口ングセラーとなっている。
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レポートを書く準備として、なにをすれば良いかの参考とした。短い文であっても、何かを調べて書くならば、レポートの作法を知らないことは怖い。
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今までamazonレビューなどで比較的評価のよい類書に何冊か触れているが、個人的な感想としては、本書がいちばん実践的でわかりやすい。算数をおしえるならつゆ知らず、論文の書き方に答えはひとつではないから、大方の類書があたりさわりのない仕方を紹介している。しかし、本書にはそうしたあやふやな逃げがない。かゆいところまで手がとどく書き方のノウハウが、できうるかぎり示されている。この点に好感をもった。
いちおう入門者を対象としてはいるが、先がすすまず煮つまってしまった人にもおすすめできる。こういときは基本を忘れているものだから、的確な指摘ある入門書は、自分自身で展開したはずの論証に四苦八苦する中級者にも、忘れてしまった基本的な思考方を思い出させる。くじける手前の問題群を、より簡潔にみる手助けとなるのではないかと思う。
本書はたしかにはっきりとものをいうが、だからといって「こうしなさい」というおしつけがましさはない。「こうやって考えちゃえば楽よ〜」という合理的な仕方が、結果として、第三者にも理解しやすい論文作成につながることをおしえてくれる。また、入門者にはおすすめはしないけれども、個性ある論文にも理解ある言葉が添えられている。
著者の語り口調がやたらくだけているので、もしかして半世紀後には、若人には時代遅れでさっぱり理解できないとかいうことになるかもしれない。とりあえずここ十年ぐらいの間は、著者も自画自賛するように、本書がもっとも通読しやすい論文作成入門書となりそうだ。
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学生向けの論文指南本としてロングセラーの一冊。
著者は名古屋大学の戸田山和久氏。実は、トゥールミンロジックで知られる議論の技法の翻訳者の一人だったりします。詳しくはまた別のところで。
1~4までは論文の基本に当たる骨組みの解説でかなり丁寧に始める。
5~6では論証のテクニックを紹介。176ページに挙げられているまとめはかなり有用。
ラスト7~9で論文をより良い物にするための方法が紹介されています。推敲こそ上達のカギ。
論文を書くのに必要なことが詰め合わせになった指南書ですが、へた夫くんという仮想学生を相手に戸田山先生が手取り足取り指導していく対話形式をとり、肩肘張らずに読めるフランクさが売りでもある。
ただ、著者はインテリゲンチャで、出版からおよそ20年経過しているため、内容的な噛み合わなさが目立ち始めている気がするのは私だけだろうか。
司馬遼太郎作品の文章のクセが分からないと途中から始まるギャグが肩透かしになる。司馬史観という言葉はいまどれだけ知られているだろうか。ダンサーインザダークは有名な映画だが、観ている学生はどれだけいるだろう…。つまり、読み手が分からないハイブローは、文章の面白みを減じるのである(僕はハイブロー好きだが、昨今ではマウントと取られちゃうらしい)。
アウシュヴィッツを知らない東大生が話題になったらしいが、「吾輩は猫である」も著者が繰り出す当時の面白ネタを理解出来ないとその諧謔さを読み取ることが難しいように、時代と共にネタの鮮度は下がっていくのだろう。
だが、語り口の巧みさによって別に知らなくともノリで解らせてくれているのでよしとしようか。
著者が伝えたかったことは変わらないが、書籍は時代の制約を乗り越えることが出来ないのだな、とボヤいてしまった。
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大学生のための実践的なレポート,論文の書き方.大学生・社会人,文系・理系を問わず,論文,報告書の類を書く機会がある人には参考になる内容.私も大学生のころに読んでいれば,無駄な試行錯誤をしなくてすんだかもしれない.というわけで,レポート,論文を書く機会のある大学生は必読.
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論文とは以下の要素が必要
①問いがある文章
「なぜ、○○なのか」「われわれは、○○すべきか」「○と△の違いはなにか」
②論文には主張がある
自分の主張を自分で引き受けることが必要。結論をごまかさない。
③論文には論証がある
自分の考えを読みてに納得させる必要がある。その為の論証。論証は自分の考えを論理的に支持する証拠を効果的に配列したもの
上記は論文だけにかかわらず、社会人の文書でも必要になる場面がある。
論拠などの細かいところまではいらないけど、昇進論文等にも転用できるものは沢山あった。
平易な書き方なので、読みやすくておすすめ。
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他の論文作成マニュアルと比べて、網羅的だし、基本を丁寧に説明してあるし、頭から順番に読んでいけば相当に高度なスキルが身につくようにできていると思う。
特に例として使われているアウトラインは、じっくり見ていくと勉強になる。
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ぱうぜさんお勧めの本だけあって、もの凄く分かりやすい。人に勧めるならまず最初の1冊はこれで決まり、という感じ。
人への説明のために、手元には置いておきたいけど、楓太が大学に入ったら、プレゼントしたい。と、本人にも予告しておいた。
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論文を書くことになって購入しました。論文の書き方の講習を受けたときに薦められて購入したんですが、すごく解りやすくて良かったです。いい論文が書けそうな気になりました。
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論文の書き方を事細かに解説している。あまり論文がうまくない大学生をターゲットにしているようで、会話体で書かれていたり、細かなジョークがちりばめられていたりする。
論文の作法には不文律のようなものがあって詳しく教えてくれないことが多いのだが、本書はそういう詳細情報が含まれているのが面白い。
勉強不熱心の学生に向けたと書いているが、この本を楽しむこと自体にかなりの読解力がいる。おそらく入門書というよりは一ひねりある内容を楽しむことのできる結構読書好きの学生向けである。
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著者のユーモアがふんだんに盛り込まれており読みやすい。
ポイントごとに練習問題があり、理解が深まるよう配慮されている。(僕は面倒くさいのでやってない)
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大学入学後、実験レポートを書くことになり、取り敢えず入門書ということで急いで読んだ本。
軽いタッチで、何よりも文章が読みやすい。それでいて、内容もしっかりしている(…気がする)。熟練するのにはこれから実際の経験を重ねていく必要があるだろうが、書き方のイメージは掴めたように思う。
ぜひ手元に置いておきたいと思った1冊。
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論文の書き方がわかりやすく書いてある。しかし僕は本を読み終えて、自信をなくしてしまった。僕に良い論文が書けるだろうか。
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大学生向けの論文執筆の指南書だが、わざとアホでも読みやすい文体で書かれていながら、きちんとした論文作成の基本を抑えている。真面目な学生のみならず、普段本など読まない学生をも対象として読ませようとする筆者の努力が伝わる。
そもそも、まともに文章の書き方などならわず作文のようにベタに最初から最後まで書いて終わり、のような指導が一般的な高校までの文章作成から、大学でいきなり論文のような長編を書くのは新入大学生にとって至難の技である。そういった学生に、準備段階としての段取り、論証のテクニック、アウトライン➝トピックセンテンス➝パラグラフという展開の仕方から、わかりやすい文章を書くための構成や語の選び方、お作法である引用などの方法まで広い範囲を教えているのが大きい。
そもそも論文とはなにか?問い+答え+その論拠、という要素で構成された文章である、という説明から入る。作文のような、自分に思いとか感想とは異なるという点を強調し、論文を定義するところから始める。
入門書のような本や新書からテーマを見つけて、問いを形成していく段取りプロセス。論文を執筆する作業の半分は問いを建てる部分だし、問いの良し悪しで論文の良し悪しは決まる。そのプロセスを手取り足取り教えてくれる本というのは少ないのではないだろうか。入門書などで気になったところ(目からウロコ、激しく同意、納得いかない、激しく反発の4つ、本書p.65)などから問いを定式化していき、さらに文献を探して深める作業までガイドしている。
論文に限らず、論説文と言われるタイプの文章は、大きな流れを示す骨組みから、徐々に肉付けをしていくことによって文章となっていく。このプロセスを知らなければ、文章を頭から終わりまで読む順番同様に書いていくものという意識のまま論文を書いてしまう。例えばアメリカではアメリカ人の学生であってもEnglish101という授業で、基本的な文章の書き方を学ぶ。これはTOEFL iBTなどでWritingのパートを勉強したことがある人ならわかるが、序論・本論・結論という骨組み、そしてアウトラインから肉付けしていくパラグラフ・ライティングである。本書ではアウトラインを「論文の種」と称している。そしてこのアウトラインを何度も見返して、膨らませていくことにより、いつの間にか論文になてちる、というような指導をしているのが面白い。(p.114)
論文とは読者に対して、自分の定式化した問いとその答えのつながりを納得させる作業である。そのために、「論証」というテクニックが欠かせない。AがBである、という主張の納得力をアップするための言語行為、と本書では論証を定義している。(p.146) そのためのテクニックがモードゥス・ポネンス、背理法、帰納法といった各方法で解説されている。(p.176に一覧)
パラグラフ・ライティングの具体的な方法については第7章を使って詳細に解説されている。段落とパラグラフの概念の違いから、だめなパラグラフの例示をもって、パラグラフの書き方を解説する。ここが文章の書き方としてはコアな気がするし、大学生が社会で役立つ文章をかけるようになる、という部分でも重要な項目であるよう��思う。アカデミアに進まなくても、論文を書く指導が重要なのは、こういったパラグラフ・ライティングができるようになるからだ、というは一つの正当理由になるだろう。
最後に、論文のお作法についてである。これには正解がない。本書では細かい作法まで解説してくれているが、第9章の冒頭の「教員の論文を探してきて真似をする」というのが良いアドバイスのような気がする。(ふふっとなるのでぜひ読んでいただきたい)
論文を出す学生ならば、付録も読んだほうがいい。なんと論文の提出前のチェックリストや、論文の評価基準まで載っている。なんと慈悲深い本であるか。
大学生というのは遠い昔であるが、論文を書く人間として改めて学んだ項目が多かったのも確かである。何しろカバーする範囲が広い。しかも、文体が文体なので眠くならずに読める。もちろんこの文体で論文を書いてはいけないが。