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彼女はとても運がいい。コンシェルジュがまだ浸透していなかった時代だからこそ2ヶ月でデスクに座れたのだから。その後変わらぬホスピタリティー精神があったからこそ今があるのだけど。
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娘がホテルで働きたいと言っていた時期があり、それでちょと手に取ってみたものの、私自身はコンシェルジュという仕事にはまったく興味がない。
・・・・ていうか、できない。
だけど読んでいてとっても啓蒙されるのは、彼女の仕事に向き合う姿勢は働く人のお手本のようだからだ。ホスピタリティを大切にし、いかに気持ちよくお客様に過ごしていただけるか。そのためには例え無駄になっても日々の努力を惜しまない。・・・えらいっ!
異動で仕事が変わったばかりなので触発され、背筋の伸びる想いです。
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仕事の参考。
概念整理。要素の抽出。
・ホスピタリティ
・おせっかいはしないが、望んだ以上の満足を提供
・質問はあまりできない。2回のチャンス
・回答までの時間を明確に伝える。相手の緊急性も考慮
・コンシェルジュは自分の目で見たものしか案内しない
・休みの日は、関係を築く、情報収集をするなど「栄養」を得る
・コンシェルジュはいろんな人から助けを借りる
・コンシェルジュの最大の友人はコンシェルジュ
・コンシェルジュは個人によるサービスでなく、チームによるサービス
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ホテルの「コンシェルジュ」という職業。
その内容はよく知らなかった。
この本を読んで「コンシェルジュ」という職業の奥深さを知ると同時に、どんな職業でもプロに徹するということの難しさと素晴らしさを感じた。
最近、自分でホテルの予約をするようになり、ホテルを身近に感じるようになった。
と、同時にホテルが「泊まる場所」から「過ごす場所」に変化した。
そうなると、ホテルのスタッフの対応や動きに否が応でも目が行く。
そしてこのスタッフの対応がホテルでの時間の快適さを左右することも知らされた。
今までは、快適さはホテル側が提供してくれるものと思っていたけれど、快適に過ごすためには自分自身がホテルを上手に利用しなければならないのだ、とこの本よ読んで感じた。
これからはもっとホテルを上手に使おう!そして、もっと楽しもう!と思う。
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【本の内容】
国際的なシティ・ホテルに集う人々は千差万別です。
そのゲスト達の不満、トラブル、観光案内から尋ね人探しまでを速やかに解決してしまうのが「けっしてNOとは言えない」職業のコンシェルジュなのです。
チーフコンシェルジュが明かす究極のおもてなしとは。
そして、ホテルをもっと楽しく使いこなす方とは。
[ 目次 ]
プロローグ お手伝いできることはありませんか?
第1章 なじみの薄い職業ですが
第2章 コンシェルジュになるまで
第3章 ロビーは舞台、コンシェルジュは役者
第4章 ホテルも風景、スタッフも風景
第5章 コンシェルジュランドへようこそ
第6章 アクロバティックなサービスを
第7章 ホテルをもっと使いこなして!
エピローグ どうぞ、お立ち寄りください
[ POP ]
宿泊客の唐突な質問に、知の機動力が問われる職業。
ヨーロッパでは町の名誉町民が、その役を担っていたという。
「20年前、家の側に住んでいた鈴木さんを捜して」というアメリカ人の客の依頼に、本当に当人を捜し出してしまった著者は、パルコや幼児開発協会を経て現職へ。
「人の心持ちにいかに近づくか」を試行錯誤する日々が、綴られている。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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仕事でホテルのコンシェルジュ設置をどうやって推進するかを考えていたところ、六本木ツタヤで目に飛び込んできた!しかも飛行機でちょうど読み終わるぐらいの分量。なんて運命!
そんなわけで帰りの飛行機で読みました。
コンシェルジュ、使ったことはないですが、すごい職業ですね。何かを成し遂げるためにさまざまなツテや人脈を頼って動くというのはいろんな調整型の仕事でも同じだと思うけど、それがほとんど知らない他人の要望で、しかもその真意をたった2つの質問で慮るということが大きく違うなと思った次第。
ロボットコンシェルジュとか考えられないかなーと思ったけど、心を通わせるところがコンシェルジュの真髄なら、見当違いでしたね。
また、日本では旅館の仲居さんスタイルで、ホテルスタッフ全員が相談も受ける、というのは納得の話でした。
そんなホテルを使うことはないけど、いつか利用したら話しかけてみよう。
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プロフェッショナルで取り上げられていた著者の方のお仕事ぶりに感銘を受けて本も購入。
相手の心持ちを読む、というのは、コンシェルジュだけでなくて、あらゆる仕事で求められることだと感じた。「役を演じる」というのにも納得。
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情報のネットワークの重要さを痛感されられる作品。インターネットでどんな情報も簡単にアクセスできるが、口コミサイトやまとめサイトのように情報のチョイスをしてくれる存在が求められるようになってきていて、コンシェルジュはそういう意味ではそのホテルに特化した最もパーソナルで最適な答えをくれる最強の検索エンジンであるんだろうなと思う。
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この本は私にとって本当に勉強になりました。
コンシェルジュが読み手の気持ちを汲んで書いたのか、本当に読みやすい!
分かりやすい!
今度、ホテルを使うことがあったら、コンシェルジュデスクに寄ってみようと思えました。
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「日本で買った金魚をタイまで持って帰りたい!」、「ドアを日本企業に売りに行きたいんだけど、どんな企業にアプローチしたらいい?」などなど。宿泊客からの様々な要望に答えてきたコンシェルジュによる1冊です。この仕事についた理由や、仕事についてが語られています。10年以上前に出版された本を文庫化したものですが古さはほとんど感じませんでした。
読んで思ったのは、「コンシェルジュって白鳥みたいな人たちだなあ」ということ。水面下ではお客様の要望に答えるためものすごく奔走しているのだけれど、お客様の前では決してそんな姿は見せない。究極のホスピタリティーを持った人にしか務まらない仕事だと思いました。
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難問・珍問にどのように向き合っているのかしら、という純粋な興味と、自分の接客態度にも活かせたら…といった自己啓発の期待も込めて手に取りました。
阿部さんという方の、持ち前の好奇心やセンス、日々の積み重ねや経験、仕事への矜持…
パワーと良い刺激をもらいました。
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東野圭吾さんの「ホテル・マスカレード」を読んで、ホテルの仕事ってすごいなあ、面白いなあ、と思っていたところ、タイミングよく「プロフェッショナル仕事の流儀」でホテルのコンシェルジュが取り上げられていて見入ってしまいました。
こういう「プロの仕事」を見るのは本当に気持ちいいです。日々、自分のことでいっぱいいっぱいの私には到底想像もできない所業です。人の心に寄り添って、最大限の満足を引き出すため考える、想像する、創造する…その尊さ、素晴らしさ。仕事は人と人のつながり。接客とは無縁の私にも参考になるお話でした。
欲を言えば、同じような話を繰り返すのではなく、もっとどんなお客様がいて、どんなふうに考えてどんな答えを出したのかが知りたかった。そういうコンセプトの本じゃないから仕方ないのかな。
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最近(2015/09現在)、コンシェルジュが主人公の連ドラを見て、ドラマの内容はさておき、コンシェルジュの仕事内容に興味を持ったときに出会ったのがこの本でした。
コンシェルジュは「NO」とは言わない(言えない?)職業とのことで、仕事内容や心構えには本当に頭が下がりますが、逆にエスカレートして理不尽なことを要求してくるお客さんもいるのでは?とヒトゴトながら心配です。
でもプロのコンシェルジュは理不尽な要求にも何かしらの方法を見いだして対応するんだろうから、そういうウルトラ対応集みたいなの読みたいなぁ。
・・とは言え、プロほどそういう「困ったちゃん」については広言しないものかもしれませんね。
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著者は、1992年にヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルにコンシェルジュとして入社し、現在グランド ハイアット 東京のロビーアンバサダー/コンシェルジュを務める、日本のコンシェルジュの草分けのひとり。本書は、2001年に出版され、2010年に文庫化されたもの。
2015年3月のNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演した著者に魅かれて手に取った。
コンシェルジュは、著者も述べているように、欧米(特に欧州)での認知度・ステータスの高さに比べ、現在の日本では必ずしもメジャーな職種とは言えない。日本古来の旅館に見られるおもてなしのカルチャーを思い浮かべれば、欧州発祥のホテルのコンシェルジュのホスピタリティに違和感を覚える理由はないのであるが、日本人にとっては利用する側としても馴染みが薄いのは事実である。
しかし、著者が本書で語る、「10歳の娘のために日本のお土産を買って帰りたい。なんでもいいから適当に選んで買ってきてよ」、「今の僕の気分にぴったりのレストランを紹介してほしいんだけど・・・」という程度のありがちなリクエストに留まらず、「ボク、ドアを売っているんです。どの会社に売り込みに行けばいい?」、「二十年ほど前、ぼくの家の近くにとても親切な日本人が住んでいたんだ。日本に戻ったら横浜に住むと言ってたけど、その人、探してくれる?名前は鈴木さん」、「和金(日本の高級金魚)をタイに持ち帰りたい」などという、突拍子もないリクエストにも完璧に応えてしまう(まさに)プロフェッショナル性には、なんともいえず惹かれるのである。
著者は、「「コンシェルジュはけっしてNOとは言わない。コンシェルジュができないことは、実行不可能なことである」欧米ではそんなふうにも言われます」、「こだわりがコンシェルジュには大切なのです。なんにでも興味を持ち、自分が納得するまで追求しなければ気がすまない、そんな性格がコンシェルジュをコンシェルジュにしているのです」といい、「どうしたら相手が喜んでくれるか?」という精神はほとんどの職場で応用できるとも付け加える。
究極のおもてなしとは。。。を教えてくれる一冊。
(2015年11月了)
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NHKのプロフェッショナルを見てすごいコンシェルジュがいる!と興味をもったのがきっかけ。「ホテルは劇場、ロビーは舞台、ユニフォームは舞台衣装でコンシェルジュは完璧な舞台役者。そして、お客様は観客」だからお客様が興醒めをしないように完璧なおもてなしでホテルを送り出す。そんなプロ根性の気概が閉じ込められた一冊。よく遊び、興味を持ち、いろんなものを見て、様々な人と知り合いになる。あrきらめが悪い人=コンシェルジュとジョークのように語るが、本質をついている。「いつも好奇心と緊張感を持って行動する」