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宇野千代さんの自伝。恐ろしいほどの行動力と自然体の生き方に感服。自由奔放といえばそうだけれども、その自由さには強さと責任が感じられ、天心爛漫さと強さを持つ女性だった事を強く感じた。もし、「女性としてのおすすめの本は?」と聞かれたら、この本をすすめるかも。本の中に登場する大物文化人(川端康成、梶井基次郎、谷崎潤一郎、東郷青児などなど)とのエピソードもおもしろい。
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スーパーおばあちゃんの大河ドラマ("大河"ってどういうときに使うの…?)。
宇野千代って、食器とかに名前あったりするけど、何した人かわからなかった。
この本を読んで、「これをやった人」ってものはなくて、「この人として生きた人」。けっこうハードに波乱万丈に…との認識になりました。
生きて行った人。力強く。
人間って、女って強いわよねとあらためて思う。
子ども産んでたら、またそういう視点があっておもしろかったけれども、子どもいたらこういう人生にはならなかったのかもね。
書いてないだけで、実は1人くらい産んでるかも!?
バイタリティのかたまりみたいな人だし、ありえーる。
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何度も読んだしこれからも繰り返して読む本ですね。
とにかくパワーが出ます。
フィクションかと思うほどの波乱万丈な人生。(その頃はまだご存命でした)
尾崎士郎、梶井基次郎、東郷青児、北原武夫らと各々同棲・結婚・離婚のオンパレード。
98歳の天寿をまっとうするまで仕事と恋に生きた強い女性です。
彼女の凄いところは相手の心が自分から離れたら潔く身を引いて、またずんずん歩いて行くところ。
ギリギリ寸前までは後悔しないように相手に尽くしてるのは涙モノ。
絶対恨み言は言わない。「明日は明日の風は吹く」なんだよね。
こういう女はカッコイイぜ、と私は思うわけよ。
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宇野千代さんって、小説を読んだことは無いのだけれど、この自伝を読むと、あまりにもすごい男性遍歴に、イメージがガラリと変わりました。相手の男性が、みな著名な文化人なのもすごい。
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明治、大正、昭和、平成と生き抜いた作家、宇野千代の自伝です。宇野千代って、おばさまのアイドル? 桜の着物の人?というイメージが先行していましたが、その人生は相当面白い!名だたる作家、芸術家との恋愛遍歴もドラマチックですが、小説を書き、雑誌を作り、会社を興し倒産させ借金を抱え、着物のデザインをして、夫や家族を養い、生涯に13軒の家を建て、そして長生きって、素敵。かなり破天荒な行動、文体も注目です。彼女が住んでいたマンションは今、『東京コマドリ 南青山3丁目恋の家』という洒落たシェアハウスになっているそうです。
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パワフル、前向き、自由で臆さない。破天荒だが素直で生き生きとした女性の人生。
読んで元気になった。
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気持ちがくすぶっている時に読みたくなる本です。
先生の強さと、やさしいんだけどそれを見せびらかさない感じが素敵って思う。
私も、宇野先生は死なないって思っていました。
でも本を開くと、いつでもそこにいらっしゃるんだ。
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愛の向かうままに
まっすぐ生き抜いた女性の自伝。
会いたい人に会い、
行きたい場所に行く。
苦難もまるごと受け入れて乗り越える。
たくさんの生命力に溢れる本です。
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「好い齢をして、見っともないとは思わないか、と言って、私を笑う人がある。」と書いている。私はそう思う。能天気な女である。今頃天国で別れた男に懺悔の日々を送って居ることだろう。南無
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作家や着物デザイナーとして活躍した宇野千代さんの自伝のようなエッセイのような文章。生い立ちや印象的なエピソードなどが綴られています。
印象的だったのは、宇野さんがすごく行動的な女性ということ。思い立ったらすぐ行動!という感じだったようで、例えば男性とのおつきあいだったり、または枯れてしまいそうな木の再生だったり、とにかく色々なことにパワフルに取り組まれていました。
私個人の話ですが、今後自分が何をしていきたいか、どうやって生きていきたいかがちょっと見えなくなってしまっていて、色々な人生をのぞきたくて伝記のような本を選んでいます。宇野さんのような生き方は私にはできないけれど、私はあまりに行動力がないので、その点少し見習いたいなと思いました。
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これはウェブで調べた所、82年ごろ毎日新聞に連載されていたものがベースになっているという。自分は親が当時それを読んでいたようだ。エグイ(?)生き方をしている女性だと当時言っていた事を思い出すが、この表紙の裏に写る、チャーミングなオシャマな宇野千代氏を見ると、どこにそのバイタリティーやエナジーがあるかがボヤケてしまう。さてさて。。詳細はお読み下され。
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この本の存在を知ったのは学生時代だった。恩師の文学の講義でたまたま取り上げられていたのだ。
どんな苦労や不幸をも幸せに変える宇野千代の生き方を、先生は惜しみなく称賛していた。
先生の人生にも様々な障害や苦労あり、しかし、それを全く感じさせない人だった。いつも太陽のような天真爛漫な明るさと笑顔とユーモアで、講義の間中笑いが絶えることはなかった。そんな先生と「生きていく私」は何度も私の心の中でリンクしたものだった。
「生きていく私」は、宇野千代の自叙伝である。
何度もの結婚と離婚、戦争、経営していた会社の倒産。波乱の人生に翻弄されながらもこの本に悲壮感はない。
宇野千代は、どんなに艱難辛苦に見舞われても、自分は苦労したと感じることがなかったという。
幸せとはその時の状況ではなく、心の持ちようなのではないかと彼女は伝えたかったのではないか。
頭ではそうと分かっていても、なかなかこういう思考には辿り着けないものである。
やはり、多くの人にとって不幸は不幸でしかない。過去のトラウマや、今を生きる悲しみに胸の中が濁り、常に息も絶え絶えだ。
しかし、最近この本を読み返してみると、宇野千代が根っから前向きで過去に後悔せず、くよくよしない性格だったとは思えない。最初の夫を捨て、他の男性の元へ走った負い目を、一生引きずって生きていたように思う。
男から捨てられた心の傷は忘れられても、傷つけた痛みから一生逃れられなかったのではないか。彼女はそういう人だと思う。
人は人知れず痛みを引きずりながら生きていく。冥き道から冥き道へ身を落とすこともある。
幸せになるのも一種の才能である。しかしその才能と文学を生み出す才能は本来相いれないものなのではないか。
宇野千代の遺した作品を読むたびに、そんな感慨に浸ってしまうのである。
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宇野千代さんの生い立ちから、いまに至るまでの自伝。
冷静に考えてみれば、とんでもないことをやってきた人なんだけど、どんな出来事もさらっと書いているので、さらっと読んでしまう。
思い立ったが吉日というのか、行動的でバイタリティのあふれる姿は見ていて気持ちよいほど。
前向きな生き方も、信じたら疑わない価値観も、幸せだな、運がいいなとよく口にするというその癖も、すごいなぁと感嘆。
またしばらく時を置いて、読み返したいなと思った一冊でした。
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幸せも不幸せも自身がつくり、それは伝染する。花咲じいさん 情死未遂事件 涙そのままに布団で寝ていた。無関心なひとだけが自分のの罪を見過ごしている。私は凡ゆることを覚えているほどつよくはない。若さは男に対する好み
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こんなふうに自由に生きたい、自分の感情だけに素直でいたい。そんなふうに強く感じさせられる。宇野千代さんのことは全然知らなかったけど、著名すぎる芸術家たちが出てきすぎてびっくりした。
素直に言うと、この女すげーな!!!って感じ。リスペクトを込めて。