紙の本
圧倒される生き様
2022/05/03 18:46
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
1982年毎日新聞連載の自伝的小説。薄墨桜の段は今でも記憶に残っている。行動力に溢れ情熱的な方だったようで、思い立ったら即行動、そして恋愛も情熱の赴くままにひた走る。結果として結婚離婚を4から5回繰り返し、幾度の起業と倒産も経験と波乱万丈な人生。でも所謂ウェットなところが微塵もなく、継子も母として愛し別れた相手を恨む気配もない等、人間の器の大きさを感じさせる。おおらかな時代だっただろうし、文筆業が経済的に恵まれていたこともあろうが、この前向きな生き方は感嘆に値する。まだ入手できる作品も多く読み進めたい。
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スゴイ人です、千代さん。たまたま自由な生活が出来た女性の半生なんかじゃなく、切り拓いた自由の中を悠々と生き抜いています。今の時代にしても、彼女のような生き方ができる人はそうそういないでしょう。ロストバージンのくだりは、なんだか共感できるものがあったり、なかったり・・・。
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なんという逞しさ!なんという運命!いまだって昔だって宇野千代先生のような人はきっといない、多分これからも。あまりのいさぎよさに心打たれます。
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智恵の塊のような人だった。あらゆる困難を笑顔で乗り越えていく気質は一言でいえば「楽天的」だけれど、影の覚悟と涙さえ女らしい人だった。瀬戸内晴美とよく似ている。「私は辛いと思うことがあると、その辛いと思うことの中に体ごと飛び込んでいく」。生きてきた私ではない。「生きていく私」は「死なないような気がするんですよね」という名言を残している。
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明治、大正、昭和、平成と時代を生き抜き98歳で亡くなられた。この本は生まれた時からのことを振り返り85歳の時に執筆されている。読み終わった時、メキメキ力が湧いてきた。
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パワー不足を感じるとき、取り出してきては読みます。いつも手元において、活力をもらう、そんな本です。宇野千代さんのように自立して、奔放で、一途な生き方に憬れます。
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明治、大正、昭和、平成と生き抜いた作家、宇野千代さんの波乱万丈の自伝。
この人はすごいね。何がすごいって、思ったらまっしぐら、行動せずにはいられない。朝、テレビを見ていると青森の五戸で、おばあちゃんが温泉を発見したことについて放映されていた。この話を見たとき、宇野さんはたちまち身支度をして山口から新幹線に乗って、上野で乗り換え青森まで行ってしまうのである。
これはなかなか真似出来ることではないが、本書を読むと行動を起こすことの重要性を感じる。
他にも、『生きて行く私』には上手に生きるためのエッセンスが詰まっているように思う。
尾崎士郎、室生犀星、川端康成、梶井基次郎、谷崎潤一郎、山本陽子さん、徹子の部屋、瀬戸内晴美(寂聴)さんとのエピソードなども興味深い。
本書で一番素敵に描かれている人は宇野千代さんのお母さん リュウさんではないかと思ったが、それは多分、千代さんに対して最もよくしてくれた人なのだからだろう。
本書は、文庫で5ページずつ話が分かれているので、持ち運んでちょっとした時間に読むのもいいだろう。
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とっても素敵だった!!
読んでいて一体彼女がいくつなのかわからなくなった。
友達が有名な人過ぎて驚いた。
出てくる舞台がご近所だったりして驚いた。
彼女の考え方はすきだ。
是非是非全部の作品を読みたい。
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自分の人生とあまりにもかけ離れていて、びっくりの連続だった。ドラマみたい。宇野さんの行動力は本当にすごい。友達も著名人の名が次々と出てきて驚かされた。
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地元出身作家の自叙伝(?)大物作家などが数多く登場してくる感慨深い作品です。幸福を伝染、という件が好きになりました。
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何と人間性豊かな人なことか。
こんな老人になりたいと切に願う。
波乱万丈な人生も独自の哲学で乗り越えていく。
最初から最後まで引き込まれる内容であった。
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辛い事に体ごと飛び込んで慣らす。という淡々と言ってのけるすごいおばーちゃんだと思う。一日一日大切にしたい。
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毎日新聞に連載されていたという自伝的エッセイ。特に半生を語った前半部分はほとんど小説を読んでいるかのよう。時代は大正末期から昭和中期。複雑な家庭環境、地元での教員生活、上京後の文士たちとの交流、焼け野原からの雑誌発行、その成功と没落等々、どれも当時の風俗が垣間見えて興味深い。後半は時代も現代に近づき、エッセイ色が強くなる(それでも30年ほど前だけど)。
まず文章が読みやすい。新聞連載なので一話が短く、テンポよく読める。まとまった読書時間がなかなか取れない人(私です)に特におすすめ。恋愛遍歴が有名だけれど「恋愛」部分の描写は多くはない。恋愛好きというよりはただひたすら、自分に正直な人だったのだろうなあと思う。その正直さ、そして「鴉が空を翔ぶように」の一文は、やっぱり素敵。
【注】私は中公文庫版(476p)を読みました。角川版は100pほど少ないようなので内容に違いがあるかも?
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宇野千代さんの自伝。恐ろしいほどの行動力と自然体の生き方に感服。自由奔放といえばそうだけれども、その自由さには強さと責任が感じられ、天心爛漫さと強さを持つ女性だった事を強く感じた。もし、「女性としてのおすすめの本は?」と聞かれたら、この本をすすめるかも。本の中に登場する大物文化人(川端康成、梶井基次郎、谷崎潤一郎、東郷青児などなど)とのエピソードもおもしろい。
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スーパーおばあちゃんの大河ドラマ("大河"ってどういうときに使うの…?)。
宇野千代って、食器とかに名前あったりするけど、何した人かわからなかった。
この本を読んで、「これをやった人」ってものはなくて、「この人として生きた人」。けっこうハードに波乱万丈に…との認識になりました。
生きて行った人。力強く。
人間って、女って強いわよねとあらためて思う。
子ども産んでたら、またそういう視点があっておもしろかったけれども、子どもいたらこういう人生にはならなかったのかもね。
書いてないだけで、実は1人くらい産んでるかも!?
バイタリティのかたまりみたいな人だし、ありえーる。