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先日、岡田 広行 氏 による「被災弱者」を読み終えました。
「決して忘れてはいけない記憶」というのも正しくないでしょう。それは、まだ「過去のもの」になっていないからです。まだまだ、多くの被災者の方々にとっては“現在進行形”なのです。
本書では、未曾有の被害をもたらした東日本大震災の復興から取り残されている人々の今の姿や、被災者支援のために、今なお様々な分野で尽力している方々の活動、そしてそれらを通して明らかにされた課題の数々を紹介しています。
自分たちに、一体何ができるのか・・・、震災後4年を過ぎて、改めて考えさせられる内容です。
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被災者とは誰か、復興段階における不条理な行政事業の事例を通して、復興段階における被災者に焦点をあてた本。塩崎氏の『復興<災害>』と併せて読むと理解が深まる。
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カテゴリ:図書館企画展示
2016年度第9回図書館企画展示
「災害を識る」
展示中の図書は借りることができますので、どうぞお早めにご来館ください。
開催期間:2017年3月1日(水) ~ 2017年4月15日(金)
開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース
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[あらすじ]
東日本大震災の集中復興期間終了を目前に、復興から取り残される人びとがいる。くらしの再生に必要なものは、巨大プロジェクトの加速ではない。「いつまで被災者なのか」と弱者を切り捨てるなら、社会はその負債を将来にわたって抱え込むだろう。被災は、誰にとっても人ごとではない。災害多発国日本のあやうさを現場から問う。
第1章 プレハブ仮設住宅で(「ミスター仮設住宅」の孤軍奮闘
「見守り」は続けられているが…
ボランティア活動の意義ほか)
第2章 みなし仮設で(みなし仮説親睦会「若松会」
みなし仮説とは
みなし仮説の功罪 ほか)
第3章 在宅被災者という存在(暗闇の町で
支援対象外の被災者
食料を届けた石巻市 ほか)
第4章 被災者とは誰なのか(不公平な扱い
罹災証明をめぐる問題
無力だった災害対策基本法 ほか)
第5章 子どもたち―学校と遊び場は取り戻せたか(バスケットボール教室で
子どもに寄り添う
失われた放課後 ほか)
第6章 生業再建の希望と困難(二次災害のダメージ
冠水被害の農地
いちご農家の試練 ほか)
第7章 復興事業の不条理(災害危険区域設定
自治会の解散、消えていく集落
「住民合意」を尊重した地域も ほか)