紙の本
塩野七生がやった。
2002/01/27 19:37
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:どぎい - この投稿者のレビュー一覧を見る
子どものころから歴史物が好きで吉川英治や司馬遼太郎を読みふけった。中学・高校のころ,世界史は好きではなかったけど,“シーザー”や“ハンニバル”という英雄がいたことは知った。でも日本にはこんな美味しそうな素材を扱う作家もほとんどいないこともわかった。
悲しかった。ずっと待っていた。
……塩野七生がやった。
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世界史の教科書では数行の記述にとどまる古代ローマの黎明期を描く。後に地中海帝国を実現する古代ローマ人の「気質」がこの時代に地味に、しかしながら、着実に確立されていく様子が分かる一冊。
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組織はいかに発生し、成長し、繁栄を遂げ、衰退し、やがて滅亡するか。
組織は25年経ったら腐り始めるといわれる。1000年続いたローマはわれわれに何を教えてくれるのだろうか。
シリーズ最高は2巻「ハンニバル戦記」3〜4巻「ユリウス・カエサル」必読。
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年1巻ずつこれだけのクオリティを保って出していけるのは本当にすごいです。かさみますが、本棚を占拠する価値あり。個人的には3巻のカエサル以前までが好きですが、9巻の賢帝の世紀までが筆が乗っているように感じます。現在14巻まで。
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全15巻を通読すればそれは決して歴史書ではない。だが,この第1巻は個性的ではあるがしっかりとした歴史書だ。他の巻を読んでいて先に進めなくなった時何度も読み返した。
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古代ローマ史、だと思って読んでいない歴史嫌いの人はもったいない。ローマの誕生から共和制を歩むまでの政治改革がよくわかる。歴史もの、というより小説みたいだ。
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初代王ロムルスから最後の王「尊大なタルクィニウス」。共和制となったローマと王位復活をねらうタルクィニウスの戦い。周囲のエトルリア人を巻き込んだ戦い。タルクィニウスを追放した共和制の父ブルータス、追放の発端となったルクレツィアの自殺。ブルータスの2人の息子の陰謀。ローマから派遣されたギリシアへの視察団。当時のギリシア世界の様子。
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以前に読みかけて、途中で挫折した本書を再度読み始めた。
冒頭の「読者へ」の書き出しが、「古のローマには、多いときで30万にも上る神々が棲んでいたとう。・・・」
以前手にしたときには全然気にならなかったのに、八百万の神々を身近に感じている生活をしているのに、不思議な気がする。
ローマの建国神話、ロムルスとレムスの双子の兄弟が、狼の乳を飲んで育てられた・・・、ロムルスが紀元前753年4月21日、ローマを建国。紀元前270年イタリア半島の統一。
「神話や伝承の価値は、それが事実か否かよりも、どれだけ多くの人がどれだけ長い間信じてきたかにある。」
「ギリシャ・ローマに代表される多神教とユダヤ・キリスト教を典型とする一神教の違い。多神教では、人間の行いや倫理道徳を正す役割を神に求めない、神は人間並みの欠点を持つ。一神教では完全無欠の神が、放っておけば手に負えなくなる人間を正すのが神の役割であった。」
「国内に不安を持つ支配者は常に、対外関係を確かなものにしようと努める。」「
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日本史以外の歴史書を初めて読みました。
高校生のころ、世界史はものすごく苦手だったのに、
ギリシアのところで睡魔に襲われながらも最後まで読めたのはびっくりした。
ローマ人の寛容さというのが興味深かった。(09.04.01)
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図書館。
ミクシィの読書サークルの年間課題図書。
小説で一生懸命さがしていたら、歴史に分類されてました(^^;
(09.03.14)
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一日ではなく500年かかったのね。ローマという町がイタリアをひとつの連合体にするのに要したのが500年。そしてこの最後のところでイタリアをつなげる街道が見えてくる。すべての道はローマに通ず、という話はこの先にしてもすでにしてこの範囲の中ではそれが実現されている。ローマはすごい。
しかし、今のイタリア人にはこの感覚はつながっていないんだろうなとこの段階で思う。キリスト教が与えてしまったものがこの国を大きく変化させたんだなとこの段階で思う。まだ紀元前3世紀。
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全15巻。古代ローマはいかにして興隆し、そして滅亡への道を辿ったか。人生に大きな影響を与えた作品です。
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著書のベストセラーの「ローマ人の物語」
本書シリーズは、登場人物や時代背景などがまるで現代化のように
史実だが、生きているように感じる
ヨーロッパの歴史とは古代ローマの歴史と言っても過言ではない
ヨーロッパの歴史背景がよくわかる
本書は古代ローマの誕生までを記載している
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塩野七生さんの代表作。
面白い!!
キリスト圏外の人が書いたローマ史。
でも歴史といっても、人にフォーカスしていて、臨場感抜群。
ローマ人と日本人の共通点や今の日本に必要なことを感じて読むもよし。
リーダー論として読むもよし。
もちろん、歴史としても面白い。
絶対にローマに行きたくなります。
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学生時代に出会った本の中でNO.1の存在。
この本と出会い、私はますます歴史が好きになったり、歴史から学ぶモノがたくさんあることを再認識した。著者の塩野さんの考察は非常に的を射ていて面白い、彼女は、いろんな政治制度を無機質に捉えるのではなく、人間の営みとして捉えていて、私は大変共感した。
「世の中に、完全に善なるものは存在しない。たとえよかれと思って始めたことでも、時間が経つにつれ、その精度のダメな部分が目立ってくることがある」
このようなことをどこかで言っていたと思う。私はこれを読んで、「二律背反」ということや完全に良いことも完全にダメなこともないと気づいた。結局、さじ加減が大切だと言うこと、常に改善を図っていかなければならないと言うことを教わった。
ローマが生んだ天才、カエサル。私は、塩野さん同様に、この本を読んで、カエサルに惚れ込んだ。
「人は見たいものしか見ない」
「寛容」
「ブルータスお前もか」
カエサルは、政治家は言葉を選ばなければならないと言った。彼は画リア戦記という本も書いたけれども、その本を書くときでも言葉を選んでいただろう。私自身も言葉を選んで発言することに気をつけるようになった。この言い回しの方が共感を得やすいだろうとか考えて発言するようになった。
カエサルは言葉を選んで発言するように気をつけていたからこそ、多くの名言を残すことができたのだろう。
・・・・
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文章が硬いとか、いろいろと評価はあると思いますが
このシリーズを読んで改めてローマ人のすごさがわかります。
ヨーロッパはローマなくしては成り立たない。
第1巻のこの本では、日本人になじみのない古のローマの
話ですがやはりここから始めたいもの。
出来ればハードカバーで全館そろえる「大人買い」を
したくなります。