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表紙とタイトルに惹かれ購入したのだけど予想以上によかった。
一人一人の短編でほんわかし、旅に出たくなった。
斎木くんが幸せになりそうで良かった
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真島君、斎木先輩、仲杉君、繁田さんの四人が旅行 を通じて、いろんな事情に向き合ってく話。 この作家さん初めての本みたいだけど、凄いセンスあります!
続編希望します!
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大人の青春小説。
なんて、陳腐で使い古された表現だけど
眩しく感じる若々しさい青さと、意外に地に足が着いてる感じと、結構重い問題をさらりと描いていて爽やかにすら感じる。
そして、
4人の微妙な距離感が、イイ。
帯にも書いてあったんだけど、でも確かに”なんかイイ”距離感なんだよな。
アスペルガー症候群の斎木先輩は、
小説で描かれている以上に、きっと、もっと、ずっと生きづらいんだろう。
だけど、ある程度理解・許容してくれる人間が近くにいるって恵まれてもいるんじゃないだろうか。
彼の抱えている問題の性質を知った上で雇用してくれる会社に勤めているのだって、本来ならなかなかあることじゃないと思うし。(待遇が充分かどうかは別として)
おまけに、彼女まで。正直ズルイ(笑)
アルエちゃんは大変だろうなぁ・・・
読み終えた後は、ほんの少し切なさに似た感情が余韻として残りました。
でも、期待以上に面白かった!
本屋で見かけてチェックして、
実際図書館で借りる頃には興味もだいぶ薄れてたんだけど、なかなかの収穫に本を選ぶ眼には自信持てるなぁとニヤニヤ。
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第7回小説宝石新人賞を受賞した作品。タイトルが面白いなと思って購入。
選評にもあったが、必ずしもずっと敬語を使ってるわけじゃない。ただ、登場人物の距離感が「敬語を使う」くらいの距離感なのかなと。踏み込むようでいてふと離れる。そのつかず離れずの、でも、ふっと寄り添ってくる感じがあたたかい。
斎木さんはおそらく発達障害なのだろう。文中にも「専門医の診断がおりている」という記述があったし。こういう人が「ただの変な人」ではなくて、そういう特性を持った人だときちんと描写されているのがいいなと思った。真島くんのお母さんについても、侮蔑した感じがなくて、きわめてフラットに語られているのがよかった。でももうちょっと書き込んで欲しかった気もする。
仲杉くんのエピソードは読んでいて胸が苦しくなってきた。新開さんとの思い出は切なくて苦くて、ふと涙がにじみそうになる。繁田さんはちょっとキャラがつかみづらかったな。スク水好きのおじさんで登場してるのに、子どもや元妻との関係ではけっこうちゃんとしてるので。でもそういう二面性が人間らしさなのかもしれないとも思う。
読みやすかったし、物語世界もしっかりしていたので、次回作も読んでみたいと思った。
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タイトルが秀逸。
下品な男性とは一線を画する登場人物達。
それぞれに抱えた不安も、読み進める毎にわかってくる。
求め、求めららるのが男女間。
同性間では与え合い、許し合える。
敬語の距離感は好きだ。
相手への気遣いを生み出す。
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四人のアラサー男性が、それぞれの所縁ある場所へ共に旅をする─。四章それぞれの視点でのストーリー。知り合い以上友達未満という、深くは踏み込まないけど、さりげなく支えになってくれるような付かず離れずな距離感が絶妙。こういう関係って男性だからこそ成立するのかなと思うと羨ましい。
多かれ少なかれ誰しも心に抱えてることがある─。それを優しく丁寧な言葉で少しずつ払拭してくれるような、読了感が穏やかな本。
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タイトルに惹かれて読んだけど、ページをめくる手が止まらなかった。
鳥取砂丘には確かに夢うつつにさせる雰囲気があるので、また行ってみたくなった。
ラストに絶妙なオチがある繁田さんの話がとてもよかった。
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面白かった。
キャラクターがとても設定としてしっかりしています。
斉木さんの優しさが、きちんと伝わること
最後にフォーカスされることで
さらに作品に愛着が出ました。
斉木さんの続編作ってほしいです。
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タイトルが気になり、読みました。
初めて読む作家さん。
面白かったです。
周りの人は大変だと思いますが、斎木さんがイイ。
他の3人も優しく面白い。
続編読みたいです。
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アスペルガー気味の斉木さんに目が離せない。なんとなく集まった友人でもない4人の男たちが佐渡を旅行して微妙な距離感を保ったまま色々な場所に旅をする連作集です。面白いです。
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面白いマンガを読むような興奮があった。
アスペルガー症候群の斎木先輩が素敵。
4人のイケメンでドラマになりそうだし、この4人であと数冊書けるんじゃないかという気がする。
30前後とはいえ、今どきのこれくらいの男って、少年のようでもあり、大人のしがらみとも無縁ではなく、でもまだ夢を見る余地もないわけではなく、物語にしやすいのかも。『まほろ駅』とかもそうだし。
一気に話題になって消費されて終わるかもしれないけど、ほんものの作家なら残る。これからが楽しみ。
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書評で読んで、題名も面白そうだったので読んでみたが、残念ながら私には合わなかった。どうも4人の登場人物の距離感、それを「敬語で旅する」で表わしてるんだろうけど、それが合わなかったように思う。
最後は完全に飽きて、流しただけになってしまった・・・
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なんかおもしろい題名だなーっと思い手にとる。
そして、おもしろかった。
それほどの繋がりがあったわけでもない男4人が、
なぜか泊まりの旅行に。
しかも、その縁は切れることなく、続いていき、
それぞれが抱えた問題(母との関係に始まり、彼女との関係、子ども、元妻との関係などなど)
を含みつつ、佐渡から始まった旅は、京都やら鳥取やら、と。
旅はするけれど、旅行小説、ではないな。
抱えてる問題はそれぞれに大変だったりするんだが、
結構、そこここでくつくつと笑える部分が多く、
なんだかとっても楽しく1冊読み終えることができた。
ラクダで登場には爆笑だった。
斎木さんはいわゆる、最近よくきくようになった、
自閉症、じゃないな、えっと、なんだっけ?あーまーよくわかんないけど、いわゆるそーゆー精神的な、障害(?)的なものなんだろう。
本人も大変なんだろうが、周りも結構大変なんだろーなー。
が、この小説の中では、その大変さは、どっちかとゆーとユーモアな部分を演出している感じで、実際の大変さとは少し解離があるんだろうが、小説としてはとてもおもしろかった。
真島くんの斉木さんへの感情のベクトルが、
ちゃんと届いているような届いていないようなところが面白い。
仲杉さんの顔色が土色なのを指摘する斎木さんと
本気で心配する真島くんがいい。
なんか男の友情!!ってゆー熱い感じではないんだけど、
あったかいなにかがあるようで。
期待した以上によかったので、
他の作品も機会があれば読んでみたい。
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仲良くもなく友だちでもないアラサー男性4人が一緒に旅行することになり、それが縁で関係が続いていく。
仕事も価値観も抱える問題も四者四様。近すぎず遠すぎずな絶妙な距離感で、なんたかんだでバランスが取れているような気がしないでもない。
所々での斎木の言動がたまらなくツボ。
これからも4人で色々な所を旅してほしい。
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女の人の可愛さ(あるいはそれと同じ意味での醜さ)や、男の人の格好良さ(あるいはそれと同じ意味での愚かさ)を表現する作品は数あれど、この話はそのどちらでもない。
全員が少しずつ傷ついていて、旅を通してその傷と自然と向かい合う。
そばにいてくれるのは恋人でも友達でもない、まだ敬語を使い合う彼ら。
女性四人だったらこうはならない、この距離感がすごく素敵だった。
斎木先輩がキーマンではあるけど、真島くんの優しさがたまらなく好きだ。
みんなのその後に想いを馳せる。