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作家・乙一の原作をコミカライズした切ない小作品。
高校生の松田ユウヤはある夜、同級生の若槻ナオトが殺人を犯した現場に遭遇する。陰惨ないじめの標的になっていた若槻は、追い詰められ相手を殺してしまったのだった。今までいじめを見て見ぬふりしてきたユウヤだったが、罪悪感から彼を助けるために一緒に逃げる決意をする…という少年二人の逃避行ミステリです。
乙一作品らしく、人間の闇や冷たい部分、その裏側にある優しすぎてどうしようもなく切ない悲劇、といった機微が描かれていて、一言では表現しづらい不思議なたたずまいのストーリー。万民受けはしないのでしょうが、久々にいかにも乙一な世界観を見せてもらいました。面白かった。でも乙一作品としては普通かなぁ…。「天帝妖狐」ぐらい心を揺さぶってほしいす。
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先が気になって気になってしょうがない。
最後にすべてが1つにつながった時、乙一さんらしいと思わされた。
切なくて読んでてつらかった。
絵も素敵やった。
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私も山羊座。タイトルにも惹かれました。ラストに至る展開は見事です。カラーじゃないけど、松田くんのベランダの風景の美しきが感じ取れるようでした。しかし、金城あまりにひどい。こんな高校生いるのか?
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ベランダで未来からきた新聞記事を拾った松田ユウヤは今まで自分が見て見ぬフリしてきたいじめの被害者であり殺人犯となってしまった若槻ナオトと共に逃避行を開始するが彼と交わす会話のなかである疑念を抱く。てっきり山羊に新聞記事を食べられるのかと思った。しかしガラケーをトリックのネタに使うのもこれからは時代的にキツくなりそうだな。「松田くんはメガネじゃない方が好き?」「なんで僕の趣味が問われるわけ?」この……メガネの方が好きですって言えや!どうでもいいが最近猫が殺される話ばっかり読んでる気がするぞ!
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タイトルからは思いも寄らない、重い話でびっくりした。読後もすっきりしなかった。けれどもオチが乙一らしい。
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"「まあ半信半疑だったけどね
犯人と被害者がどっちも自分と同じ学年だってことだけわかってた
だから大雨になるから家にいた方がいいって嘘をついたんだ」"[p.181]
虚しさと妙な清々しさが残る。
言いようのない胸騒ぎを与えてくる若槻の表情が良かった。
Thanks to K.H.
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乙一さん原作。
《メフィスト》に掲載された中編をマンガ化したもの。
中編も読んでた。
マンガも、「少年ジャンプ+」で少し読んでて気になってました。
ラスト。
何故犯人は供述後自殺してしまったのか。
ベランダに届いた新聞記事にも、小説内にも特に説明はありません。
この物語を知ってしまったことが1番の業なのかも。
みんな山羊に背負わせて、また背負う可能性があるのだと思います。
覚悟をしておかなければ、しなければ。
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乙一原作漫画。
思い込みを誘導する手法は、作者らしさというかそういうものを感じました。
…眼鏡も好きって言えれば、よかったの
に…。
どうにもならない切なさも、作者らしいのかしら。
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自分が危惧した未来にならないように、その未来が、どんな道筋を辿ってそこに行き着くのか考え、その道筋が潰れるように働きかける。
その働きの結果、その未来になることが免れたと、思い安堵すると、自分が考えてなかったルートで危惧した未来が達成されてしまう。
そんな時って、自分の能力が足りなかったのだと、忌々しく思える。
でも、どんなに道筋を潰したとしても、無限に道筋があって(突拍子もない道筋もあるかも)どんなに足掻いても、その未来は来てしまうのかもしれない。
だとしたら、なんだか、やるせない気持ちになるんだ。(※あらすじではありません)
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渋谷の漫画サロントリガーにての読了。さすが乙一!!と感じました。こういったサスペンスを描くのが本当に上手いなと圧巻するばかりでした。正直言って物語の途中で犯人は正直言うと分かってしまっていましたが、犯人は分かっていても2点3点してラストには良い意味で裏切ってくるところなど読者を飽きさせないなーと感じました。
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18もいかない少年が心の内で自殺を決意しながら言う「僕はこのために生まれてきたんだ」が頭に貼り付いてなりません。
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ドキドキして面白かったー!
冒頭イジメ自殺の記事は実際のヤツだよね。
なんかうっすら覚えてる。
あと山羊との遭遇シーン良かったな。
映画ワンシーンのようでした。
しかしながら乙一作品は漫画じゃ物足りない。
文字でガッツリ読みたいなー。
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乙一さんらしい話。
イジメてた少年はサイコパスだったのかな。
こうした事件は被害者が最終手段に出るまで何も出来ない制度に問題があるのではないかと思ってしまう。
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これは凄くよかった。ミステリーとファンタジーと青春が混在していて、それでいてバランスが取れている乙一作品の良さが全面に出ていました。
絵も上手いし、言うことなし!です。
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乙一原作。主人公はひょんなことから同級生が殺害され、その犯人もまた同級生であること、犯人の同級生が罪を認めたあと自殺する未来があることを知る。
どうしても自殺を止めたい彼は、知っている未来を隠しながら、なんとか『その日』を回避しようと、同級生と逃亡をはかるけれど。
なんともものがなしい話。