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MoMAを舞台にした5つの物語。十八番というか勝手知ったるというか、安心して読める。ただし、こちらも読了からひと月ほど経っているため詳細な感想はナシ。
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MoMAを舞台に、著者のキュレーターとしての経験をふんだんに取り込んだ(おそらく実際に、MoMAで勤務しながら体験し感じていたことだったに違いない)短編5編。
実在の人物や事件も各編に出てくる中で、秀逸だったのは、福島原発の事故を美術作品の展示という視点から描いた「中断された展覧会の記憶」だろう。被害そのものだけでない、原発事故が抱えているものの大きさに、改めて思い至らせられた。
全体としては、美術に疎い人(私とか…汗)にはあまりピンとこない部分があっても、それなりに楽しんでさらっと読める作品集だったかな。
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原田 マハの新刊なので読んでみました。
このところ、矢継ぎ早に出版してるので、「適当だったら困るなぁ」と思ってたものの何のその。
ニューヨーク近代美術館(MoMA)をテーマに、3.11や9.11とも絡めた、見事な仕上がりです。
まえは「アンリ・ルソー」と「パブロ・ピカソ」だったけど、こんどは「アンリ・マチス」と「パブロ・ピカソ」。
まだまだ色んな話を聴かせてもらえそうです!
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実在する芸術家や作品を絡ませていて、面白かった。
アルフレッド・バーの言葉か分からないけれど、形態は機能に従うはその通りだと思う。
アルフレッド・バーが出てくる話が一番良かった。
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50ページ前後の短編集。
もちろん原田マハだけに絵画小説。
スマホで横にその絵を見ながら読み進めると非常に良い!
できることなら実際にその絵を見ながらこの本を読みたいくらい。
今回はモダンということでまさに原田マハの出身であるMOMAにまつわる話。
絵画のみならずベアリングなどのパーツまで芸術として扱っている。
その形はその機能ゆえ。も分かるが、芸術とは何と間口の広いことよ。
今回は短編集なので、『楽園のカンヴァス』よりは『カフーを待ちわびて』に近い。
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誰かの心の中に、記憶に傷跡を残す事件や出来事。思いもしなかった突然の決別、自ら飲み込み吐き出すしかない状況と決断。MOMAを舞台にアートに寄り添う者たちの琴線に触れる短篇集。
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MoMA関連の短編集。
短編ながら、3.11、9.11と絡めて、どれも読み応えのある仕上がり。
ラストの「あえてよかった」は、原田さん自身の体験なんだろうな。異国の地での人との関わりに胸打たれました。
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個人的に大好きな小説がまた一つ増えました。
著者のアートに関する小説の真骨頂と言える内容だと
思います。楽園のカンバス・ジルベルニーの食卓・
太陽の棘と勝るとも劣らない内容かと。
今回は短編でしかもすべて舞台はMOMA。
たまたま、GWで息子が受験生である我が家は、広尾の
都立図書館で過ごしましたが、私はこの本を
図書館のMOMAの図画集を見ながら読むというとても
幸せな時間を過ごしました。
図書館の大きな図画を見ながら読むのはとても印象に
残りました。とてもよかったです。
『中断された展覧会の記憶』
3.11と福島の想いがワイエスの「クリスティーナの
世界」とリンクしてこの絵。「クリスティーナの世界」
がとても印象に残る絵になりました。
なぜか泣けてくる話です。
『ロックフェラー・ギャラリーの幽霊』
MOMA初代館長のアルフレッドバー氏とピカソ
「アヴィヨンの娘たち」「鏡の前の少女」「ゲルニカ」
『私の好きなマシン』
工業デザインと近代アートと、前作と同じくアルフレッドバー氏の話。
『新しい出口』
9.11とパブロ・ピカソとアンリ・マティスの話。
ピカソ・マチス展なんてものが本当に見れるのであれば
実際に見てみたいと心から思います。
「浴女と亀」と「アヴィヨンの娘たち」
「マグノリアのある静物」と「血入りソーセージのある静物」
「窓辺のバイオリニスト」と「影」
最後の2品が本当に並んで実物を鑑賞できるのであれば、
感動するだろうなあと思います。
『あえてよかった』
多分著者がMOMAに研修に派遣された時を舞台にした
話。実話かどうかはわかりませんが。
ワイエスの「クリスティーナの世界」と
マティスの「窓辺のバイオリニスト」と
ピカソの「影」
の3作品はいつか実物を見たいと思いました。
本物を見たい絵がどんどん増えていきますが。
まだまだ見れていないものがいっぱいです。
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『楽園のカンヴァス』を読んで以来
原田マハさんの美術に関する小説は外せない
今回は、5つの短編集で
ひとつひとつが印象的だったのだけど
福島美術館と震災に関する短編は
淡々としていて、美しく悲しかった
他の短編も、人の気持ちの切なさ悲しさを
さりげなく、でもしっかりと書かれていて
それが、絵画やモダンデザインの造形とも絡まり
読んでいる間、静かで充実した時間を過ごせました
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どの話しも良かった
その中でお気に入りは私の好きなマシン
MoMAに何時かは行ってみたいと思える作品でした
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【NY芸術の殿堂を舞台に描く四つの風景】ベストセラー美術小説『楽園のカンヴァス』でも重要な役割を果たしたNYMoMAを舞台に描く著者の真骨頂、「美術館」短編小説。
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ニューヨークのMOMA美術館を舞台にした、短編集。連作というわけではないが、何作かに同じ登場人物が出てきたり、作者の別の作品中の登場人物が再登板したりしている。
個人の力ではいかんともしがたく避けがたい、突如として私達を襲う困難ー震災や津波、原発の水素爆発、テロー。そんな困難の中にある時に、私達にアートが与えてくれる力を描いている。
美術館に行きたくなる1冊。
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美術にまつわる短編集。著者の美術に対する愛が作品からひしひしと伝わってくる。しかし、私は美術に関しては特に疎いため、何が何やらといった感じで読了。わからない事だらけで勉強不足を痛感。だが、そんななかで1番印象に残った作品は3.11を絡めた作品である『中断された展覧会の記憶』だ。やはり、日本のみならず、世界中を震撼させた出来事だからだろうか。とても、印象に残る作品だった。
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MoMAにかかわる人々の短編5編。
『楽園のカンヴァス』『ジヴェルニーの食卓』が大好きなので、
絵画もので今度はどのような物語なんだろう
と思ってましたが…。
この2作と違った趣向で、またまたすっかり
物語の中に入り込んでしまいました。
どの作品もとっても面白かったのですが、
私は断然『ロックフェラー・ギャラリーの幽霊』
が好きですね。
マハさんのおかげで、美術館に行くようになった私。
絵画がわからないので、とりあえず聞いたことのある
大人気の作品展にしか行かないからか、
チケットを購入するのも、中に入って作品の近くに行くのも大変な人・人・人の大混雑。
作品をじっくり鑑賞することがなかなか困難であるのに、
なぜ人々は美術館に足を運ぶのか。
その理由は「ハリーの店」の会話にありました。
そうか、私は目撃者だったんだ!
そしてこの本の前に読んだ『若冲』で感じたことも
ピカソの絵の表現の中に書かれていてうわっとなりました。
もっともっと絵画を鑑賞したくなる一冊です。
MoMAへの憧れが強くなります。
『クリスティーナの世界』『ベアリング』
ああ、この目で目撃してみたい・・・。
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原田マハさんの本を読むと、登場する絵を見たくなって、検索する。
今回もワイエスの『クリスティーナの世界』を知った。
草原に1人の女性の後ろ姿。
枯れ草の大地に両手を食い込ませ、懸命に前に進もうとしている姿…
東北大震災が起きた福島の美術館。
そこからクリスティーナを救い出せとの命令で、危険な?現地に向かった杏子。
ふくしま近代美術館、学芸員の伸子。
1話めの《中断された展覧会の記憶》が好きだ。