紙の本
さすが!
2013/01/15 15:45
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投稿者:希屋の浦 - この投稿者のレビュー一覧を見る
甲田センセ、凄く面白かったです。
最初にまちがって『メロワレ』と読んだのは秘密です。
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鹿狩屋と魔王陛下を足して2で割ったような死にたがりな小崎摩津方のような双子の兄と空目が嫌いな村上のような双子の弟と。
とりあえず今回もメルヘンらしい。あとがき読んでもうなんか呆れましたが、作者は読者を呪殺しようとしているらしくてガチでびびりました。
まだ小手調べな感じで期待の膨らむシリーズです
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東京で作家になっていた真木夢人が帰ってきた。それも地元で曰く付きの家系・七屋敷の娘である薫を伴って。婚約者との顔合わせの席で、思わずそのことに触れてしまった弟・現人に、夢人は「だからコレクションしたんだ」と耳打ちして小さな波紋を生み出す。事実、夢人の帰還はいくつもの波紋を生み出していた。例えば真木家の末娘・信乃歩の周囲で――
まずは顔見世といったところで控えめな感じがする。眼球に××××××するところとか、ひたひたとやってくる××××××とか、過去の作品を思い出して「おごぷ!」となりましたが……今作から読み始めた方にとってはどのように映るのか、作者が好きすぎて読めない。
顔見世と申しましたが、登場する人物が多いのです。
真木さんちの三人兄弟(夢人・現人・信乃歩)、夢人の婚約者の薫、現人の幼馴染み祐貴子、信乃歩の友人(命・あゆみ・駿・読書会のお喋り組四人)に――あと真木夫婦に七屋敷のお手伝いさんズに喫茶店マスター(一応語り手を一部分務める)を加えると人間だけで17人。加えて、冒頭から道祖神が真っ二つに割れ、異界にぶっ飛んだあとの描写がなされてやや群像劇風味。恐怖もたけなわになって前後不覚人事不詳、論理も飛んでフラットなまま場面転換が起こるのが妙に怖い部分もある。
尚、魔王陛下から始まる衒学の傾向は今作では夢人が引き継いでおり、今回はフレイザーの金枝編に言及。missingでも金枝編について触れていたため、missingを読んだ上で今作を読んだところ「みなさん、教科書は読んできましたか?」「はーい!」というやり取りが個人的に脳内で再生されました。展開もややベタ、まずは第一巻だから抑えめなのでしょうか。
今巻は現人が積極的に物語にかかわる部分はあまりなかったため、(道祖神が割れ異界描写のあとの)割と平常な導入パートが現人視点で語られるのは現人の異質さを客観的に描き出すことが出来るという良さもあるが、あんまり君話に絡まないよね? と疑問に思うこともしばしば。喫茶店マスターも同様だが、今後物語の展開で絡んでくることはあるのだろうか。
同様に長壁姉弟のキャラクターが出色だと個人的に思うのだが、あんまり出番がなかった……! これも次巻以降に期待か。
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通常版と20周年記念「ぶっちぎり!リバーシブルカバー」と両方所持。
甲田作品好きすぎて書ききれない!
甲田氏、原点に帰った作品。
今作はできるだけ登場人物を死なせないつもりらしい。
死ねない、ともいう。
設定も作りすぎず、縛られずに書いていく。
夢人さん好き。
異界の者に気に入られたところも、足を奪われたところも、自殺希望なところも、呪い収集家なところも。
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一番好きな作者さんの新作なのでかなりわくわくしながら購入。
結果としては面白いです。でもMissingのほうがやっぱり好きだなぁ、という一巻。
でもああ、聞いたことある!という呪いをここまで凝った作品にするのは感動する。
甲田学人はやっぱりすごいなぁ、と思いながら読んでいました。
夢人が目立っていますが、現人が次は目立つといいな。
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「人が死なないはなしを書く」と云われただけで、不安と期待で次巻、お正座待機。
おまじないものろいも『呪い』。こめられた言葉の意味は変わらない。
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年内に出るとは思ってませんでした。
Missingよりな雰囲気だなと感じました。
夢人もどことなく魔王的なキャラクターですし。
憧れは理解の対極だと云ったのが誰だったか思い出せないのですが、
夢人へ憧憬の念を抱くもには、皆そんな感じがしました。
此れ1冊ではまだあまり面白いとかどうとか云えない感じなので、
今後の展開に期待しています。
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ミッシングを途中で読まなくなって以来久しぶりの甲田モノ
ミッシングは怖かったし痛かったけどこれはそうでもない
ちょいちょいある挿し絵がどうも思ってるのと違って怖さを演出しない
折角和風ホラーなのに線がきれいすぎるのかも、もっと曖昧なぼやけたえのほうがよかったなぁ
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プロローグのエグさが
今までとは違った感じで
どうなる事かと思ったけれど
甲田さんは甲田さんでした。
人形のモチーフは、怖いよ。
このシリーズも、すごく期待期待!!
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断章のグリムも終わり、新たな物語のはじまり。今巻はまだ序章だろうけど、これまでよりも呪いの結末に光明が見えないような気がするのは気のせいだろうか、今後も楽しみに追いかけていきたいですね
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相変わらず、怖い。グロい。でも甲田作品にしてはマシ。夢人が某キャラと被るし、「断章のグリム」よりは「ミッシング」に近い。民俗学的知識が豊富。
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2巻の箱の話が読みたくて久しぶりに甲田氏を購入しました
探偵?役の夢人が魔王様と魔術士を足して魔女分の毒素をちょっと入れて2で割った感じのキャラです。いい具合にイカれてる
ヒロイン?の夢人の妹が典型的イジメられっこってタイプなのがあまり合わないなとは思ったけど話自体は面白かった
日本人形は怖いわ
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真木家の三兄弟と、七屋敷家と、蜘蛛と猫が中心となるであろう、呪いのお話の始まり。
その物話の始まりが「人形呪詛」、というのであれば、ほんとうに親切だなぁと思う。ヒトガタの呪いは、読者にとって、イメージしやすくて、わかりやすい。
「ひた、ひた、と迫り来る何か」も、とてもわかりやすい描写で、ライトノベルらしい所作でした。おにんぎょう、かわいい。
本作の三日月かける先生のイラストも、とても可愛らしくてかわいいです。しのぶちゃん緑髪かわいいよぅ。
兄弟順繰り、薫さん、そしてそれらを統括するように物語はすすんでいくのでしょうね。甲田学人さんのお話は、人のつながりや縁を強く感じるので、そのあたりの絡みの変化も楽しみです。
まずは妹ちゃん、のお話から。
双子の夢人と現人。変換候補も出るように、夢一夜、現人神、なんて連想もできたりして、おもしろい。面白い名付けの由来は、両親が芸術肌だからということになっていますね。余談ながら、信乃歩ちゃん、普通に名付けてもらえて良かったですね。
信じ歩む、ととればとても気高く、しのぶ、という音も、眼鏡文学少女という体も強く硬い意思を孕み、ともすれば"文学少女"な彼女を偲ばれますが、こちらの信乃歩ちゃんは、おどおど内向的な方の文学少女でそろりそろりと歩を進めます。それでもちゃんと歩くから、偉いな、と思いながら読み進めました。
そういえばどこかの婦警さんが言われてましたね、「おっかなびっくり夕方を歩く奴」。そんなイメージ。…あら、あの作品と人物配置が似ている…バランス的に安定するんでしょうね。
照らし合わせるなら、薫さんはI嬢でしょうね。美しく凛とした女。
彼女が、呪いの巻き込まれる。そしてどうなるかー……まぁ、はじまるんです。怖い、痛い、理不尽な物語が。
今作、呪いについての解釈者は、夢人お兄ちゃんです。
小説家らしく、滔々とわかりやすく解説をしてくれます。三つ揃えにステッキ、シニカルな笑い。探偵でもあるのでしょう。
怖いもの見たさでゾクゾク、まだ見ぬ物語への期待がソワソワと、次作を待つ作業が、また、始まりました。
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甲田さんの新シリーズが出てたんだ!と手に取った。
グリムよりmissingシリーズが好きなのですが、その感じに少し近いかも。
ただの暗闇とか、閉じられた扉を開けるのが怖いっていう感じがとても好きです。
夏に読むにはちょうどいいかな?いつもながら一人きりの真夜中には読みたくない怖さです。
あまりグロくならないことを期待しつつ、キャラもまだまだこれから!って感じなので楽しみに読みたいと思います。
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大好きな甲田学人さんの新シリーズ!
前作「断章のグリム」に引き続き、三日月かけるさんの挿絵もあって嬉しい限りです。
まだ一冊目なのでこれからどうなのかは分かりませんが・・・・・・甲田作品の中ではグロ控えめ、か?
うーん、断グリが強烈過ぎたので体制がついただけかもしれない;
代わりにmissingのようなじわじわ来る恐怖感があります。
日本人形はあかんよ、日本人形は。
でも、なによりも怖かったのは著者紹介の「人が死なない物語」からの「死なないことが本当に幸せなのか」の一文だったり。