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恩田陸作品の決してここではない感じ、これは物語なんだという感じが濃厚。謎だらけで不穏。下巻も楽しみ。
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久しぶりに恩田陸を読んだ。我慢の前半、加速する中盤から後半、そしてそっち行っちゃうんだという最後。発想面白いし、ドキドキワクワクしたけど、最後は本当に必要だったのかな?(上下込の感想)
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いろいろな人物が町と事件について物語っていく。不吉不穏な空気感が高まっていくのは下巻に繋げるためなのか。。ミステリっぽいのでついいろいろ想像を掻き立てられる。
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塔と水路のある小さな町で、1年前に突然失踪した男が死んでいるのが見つかる。
男が誰で、なぜ死んだかは、明らかにされるんだけど、そのわりに核心はわからない。小さな町の謎は、表にでてくるけど、だからどうということはない。町を調べに来ていた女の死は、わからないままになっている。
「きのうの世界」は不条理なのだ。
それは、過去というものが常に不条理であることと同じなのだろう。もう、やり直すことができない、どうしようもないもの、それが過去で、この町はそういう過去に存在しているのだろう。
明らかになった町の秘密も、多分そのまま隠され、焼けた塔はそのまま撤去されず残っていくのだろう。
そして、明日に存在しない町は、ここにあり続けるのだろう。
それは、きっと悲しいことなのだろう。
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物語の舞台になっているのは、
三つの塔が建っていて水路に囲まれているということ以外に特徴の無い地方都市。
そこに突然現れて水路や町の様子を調べ始めた男は一年前に失踪した男だった。
男はどこといって特徴のない姿形をしていて、
それでも不思議とすんなり周囲にとけ込む雰囲気を持っていた。
雨が降ると決まって喫茶店に逃げてくる猫。
網の目のように張り巡らされた水路。
そして何よりも一つは焼け焦げている三つの塔の謎。
そんな町の中に有る飛び地の丘に住み始めた男は、
どうして殺されてしまったのか。
謎を追う複数の人々も次第に町に隠された秘密に近づいていくことになるが。
恩田陸さんの小説では、
不思議な世界や精神世界のことなどが多く綴られていますが、
この小説もそんな「恩田ワールド」に包まれた一冊でした。
私自身は内容も結末も非常に興味深くて満足しましたが、
読む人によっては「なんだか良く分からなかった」という感想になるかもしれません。
いろいろなサイトにあるレビューを見ても、
好き嫌いがはっきりと分かれている一冊だなと思います。
上下巻に分かれたこの物語は読み応え十分。
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いきなり失踪した男が、離れた町で一年後に殺された。
一体なぜ?誰に?どうしてその町に?
一体その町には何が隠されているのか。
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なんだか不思議な話
下巻まで読まないと結末が分からないのは当然だろうが,展開が楽しみ。
12/3から読み始め;12/6読了
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「水無月橋」で死んでいたのは一年前に失踪したはずの男。そして、あなたは男の死の謎を追ってなのか「塔と水路の町」にやってきた。。。
とてもミステリー本とは思えない行間に流れる穏やかな雰囲気が心地いい。また、日常のなかの一瞬の違和感を文章化してくれ、認識の共有の喜びを感じさせてくれる。
"大きく咲き誇る花たちが、他の季節には全く目立たないのは、自分の出番以外は控えめにしているからだろうか"
"遮光カーテンを閉めると、狭いところに閉じ込められたような気がする"
"エレベーターというのは、一人で乗っても、誰かと乗っても落ち着かないものだ"
上巻では人物紹介と伏線のばらまきにより、男の死も、あなたの正体も、町の謎もまだまだ程遠い……下巻の展開に期待♪ それはとても静かな好奇心である。
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どこにでもあるような地方の町。
ただ一つ不気味なのは塔の存在。
住人はあるのも忘れている様で。
各章で視点が入れ替わっていき、
ひとの記憶の数だけ物語がある
ということなのでしょうか。
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恩田陸の名前負け。
立場や名前、実績というのは出来た瞬間から内容物をスポイルするモノなのだろう。
気づいたら、空っぽ。
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あなた、は一体何者なんだろう?
視覚イメージで記憶力の優れる人達はいるけれど、市川吾郎は「光の帝国」のしまう人々を彷彿させた。
下巻につづく
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文章から出る説明感が強すぎるように感じてあまり肌に合いませんでした。私としては、重要なポイントを毎回2度言われるのはしつこく感じるし内容を読み返して考えていくミステリーの面白さが半減してしまうので☆1です。
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「あなたは」と呼び掛けられる形で始まる。
あなたが誰か、読者なのか登場人物の一人の事なのか考えなからページを捲っていると作者の術中に嵌まった感じがする。
登場人物が多いので人物の名前と繋がりを整理しつつ読み進めていくうちに話が動き出す。
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週末の入浴タイムに少しずつ読んで、上巻だけで1ヶ月以上かかってしまった。少しずつ小出しにされる謎。視点の変化。何回か、前に読んだところを確認しつつ読んだから、読むスピードがかなり遅くなったけれども、時間がゆったり流れている物語だから、時間をかけて読んでいくのが、もしかして正解なのかも。さて、下巻もゆるゆると読み進めていこう・・・
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ある街が水に浮かんでいるという、不思議な話。奇妙な才能を持っている東條人物が違和感なく描かれている恩田陸ワールド。先が気になり過ぎて、続けて読んでしまった本。