紙の本
果てしなき野望
2016/05/17 17:37
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
孫正義の最終的な目標が人々のライフスタイルを変えることだとすれば、まだ志半ばということになる。企業自体が成長しすぎて、創業者でさえコントロールできなくなっていることも感じた。
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最近のソフトバンクの動きを整理した本
しばらく離れているから、断片的にきいていたことが、つなかった感じ。
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ソフトバンクの孫さんについての本。これまでにも孫さん関連の本は『志高く』、『幻想曲』、『孫正義の参謀』、『ソフトバンク「常識外」の成功法則』などを読んでいるので、ある程度辿った経緯は知っている。同じ業界にいるわけだし。
一方著者は、「本書で書きたいことは二つある」という。その理念と経営手法だと。どちらも、近年特にスプリントの買収以降見えづらくなっているという。つまり単なる伝記ではないということだ。
経営手法でいうと、通信から電力、ロボット、などにも手を広げる。また、アローラ氏を招聘したことからもわかる通り、全世界でのIT投資を活発化しようとしている。また、買収したスプリントの行く末も気になる。
自らを織田信長にもなぞらえ、Yahoo!BBのADSLでNTTに挑んだ戦いを桶狭間の戦いと位置付ける。確かにあれは賭けだったんだろうな。ひどく周りに影響はあったが、成功するのか疑問だった。
孫さんがまだ「100分の1も成し遂げていない」と言うのを聞いて、それを「焦燥」と呼んでいる。そのことが競合するものからすると怖さでもあり、そして脆さでもあるのだろうか。もう単純にすごいなと思ってしまうのだけれど。
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孫史観の信長・利休のくだりが抜群に面白かった。
孫史観について1冊作れると思う。孫史観についての歴史評論家ではなく、軍事評論家との対談なんかも面白いと思う。
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孫正義は日本で最も有名な経営者かもしれないが、自身は全くもって自分が成し遂げてきたことに満足していない。
孫はタイムマシン経営と言われる、優れた鑑識眼で海外で成功したものを日本に持ち込む経営手法で一兆円を超える個人金融資産、会社をつくった。でも本当に自分が何かをつくり人々のライフスタイルを変えてはいない。今肝いりなのはpepperくん。確かにこれが革新的なものになれば世の中は大きく変わる。
孫の凄さの一つは人脈。柳井氏や永守氏といった国内の名経営者に留まらず、Googleのニケシュアローラといったグローバルな人材も引き抜いている。
孫は歴史を経営に活かしている。織田信長、坂本龍馬といった歴史上の偉人も当時の先端技術を取り込むことで成功している。
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孫さんの歴史観について書かれているインタビューの内容や社外取締役として柳井さんからみた孫さん、ソフトバンクの経営の見方、国内、海外の関係者の相関図が大変参考になります。
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日経BP記者が本人や関係者(社外取締役の柳井正など)インタビューなどを踏まえて孫正義の経営手法についてまとめられた一冊。
著者が自らが冒頭で述べているように、佐野眞一「あんぽん」を始め、類書が孫正義の出自に着目することが多いのに対して、本書では経営者としての孫正義の姿を描き出すことに成功している。章立てはPepperに代表されるロボット事業、スプリントによる北米通信事業、国内通信事業、エネルギー事業などの事業別の構成パートと、孫正義を支える優れた経営幹部の姿や後継者問題などに分かれている。
後継者問題に関しては、ニケシュ・アローラの存在が話題になっているものの、真の後継者ではなく、あくまで直近でグローバル体制を率いる後継者であると位置づけ(国内事業については腹心の宮内謙が後継者となる)、グローバルと国内を両方統括する真の後継者問題は解決していないというのが結論。
孫正義の経営手法を全て称賛するのではなく、課題(北米事業の行方や後継者問題)についてもしっかり指摘した上で、ファクトを丹念に押さえた丁寧な仕事という印象。巻末の柳井正の長めのインタビューも面白い。
余談だけど、総務省総合通信基盤局の料金サービス課の課長補佐の短いインタビューがあり、知っている名前で驚く。このポストに異動になってたのか。
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以前よりなぜ孫正義が書いた本がないのかと不思議に思っていた。三木谷や柳井などは何冊も書いているのに。
そこには孫の美学がある。「現役のボクサーが『ボクシングとは』といって本を書くか。現役のボクサーはボクシングに集中すべきであるのに、本を書くのはどうなんだろうね。引退したら本を書くことはあるかもしれないけど、現役で経営しているときに自分の名前で著作物を出すことはない」
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日経番記者の著作なので若干提灯記事的な趣はあるものの、いまの孫正義とソフトバンクをうまくまとめた本といえよう。
幾度も危機にさらされ度毎に不死鳥の如く復活、いやそれ以上の飛躍を遂げてきた孫正義氏。どんなピンチでもある種の余裕と冷静さを兼ね備えていた。ソフトバンクは経営的にはいまが最も安定しており国内有数の成長株にみえる。しかし、足元に米国や中国のリスクは抱えているものの、それとは違う鬼気迫る迫力をいまの孫正義氏に感じることができる。まさに焦燥という言葉が相応しい。安泰を停滞と捉えビジョンの実現までの逆算を明確にイメージし邁進を続ける孫氏のバイタリティはどこから来るのか。国内を代表する稀代の経営者の凄味に触れることができる一冊だと思う。
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現状に満足せず、常に人々の生活の質を高めるために投資を行う
日本国内ではなく世界のソフトバンクを目指して挑戦している
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ソフトバンク、孫正義の今を書いている。だから今読まないといけない。
もしくは、もう少しあとで答え合わせとして読むのも学びがあるかもしれない。
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1,ハンデイキャップは最高の贈り物で、乗り越えようとすると、必然的に普通の人以上の努力をする事になる。ハンデイキャップを前向きに捉えると、乗り越えた時の喜びはかけがえのないものとなる。
2,ソフトバンクバリュー
①挑戦って楽しい
②大至急って楽しい
③いちばんって楽しい
④逆算って楽しい
⑤あきらめないって楽しい
3,俺はまだ100分の1も成し遂げていない
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★まとまりが良いだけに熱量が★最近のソフトバンクと孫正義の動向についてよくまとまっている。きらびやかな海外との交流以上に、国内のグループ関係者の紹介が一番興味深い。さらに孫が歴史をどのように読みなおすか(戦う人にとって茶は密談の場という)は人となりがよく分かる。
ただ、構成がきれいなのと最近の出来事に絞ったことで、稀代のビジネスマン&投資家である孫のどろどろとした事業欲や超人的な仕事量の深みが感じにくい。経営に軸を置いた著者の狙いは分かるが、やはり孫の本には熱量が欲しい。
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孫史観 たいへんたのしい。
信長、竜馬、利休、家康...
チンギスハンって、知らないので、
へえって思ったりもした。
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スピード感のある孫正義の経営の展開の「足跡」を
よく見つめて、どこに依拠しようとしているのかが、
わかる作品となっていて、おもしろい。
孫正義のスケールの大きさが、伝わる。
そして、更に大きくなろうとするどん欲さをも描ききっている。
「志高き挑戦者」として ジョブスをこえ、
信長、龍馬、チンギスハーンを越えるために、何をするのか?
なにが 孫正義なのか ということを孫正義が問うている。
「目標が低すぎないか?平凡な人生に満足していないのか?」
ソフトバンク社外取締役の柳井正は、
「なんでも欲しがる」「膨張ではなく、成長を」
「虚業ではなく、実業を」と言っている。
またに、正鵠をえた 指摘である。
ロボット ペッパーの取り組み。
スプリント買収による 世界一をめざす野望。
福島原発事故からの自然エネルギーの取り組み。それは趣味と言う。
柳井は 電力は 政治がからんでいるので手がけるべきではないという。
現在の ソフトバンクの人材描写とこれから300年の継続の野望。
コンパクトにまとまっていて、島聡の「孫正義の参謀」と
あわせて読むと 孫正義の肉声が 聞こえてきそうだ。