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前半は仙台に関するエッセイ。
後半は震災がらみのエッセイ+短編小説。
著書にもあるように、仙台のお店や観光地など、注目となる場所を取り上げて。。。というのではなく、日々の生活を中心に書かれているので、仙台らしい場所がいくつも出てくるという内容ではない。伊坂氏自身の日々の日記のような。でも著者の人となりが伺われて、他の作品へのワンステップにはなるかと思います。
そういえば、昨日か一昨日の新聞に「仙台、タクシー削減へ」なんて記事があったな。タクシーのエッセイが2005年の内容なので、10年間そのままだったんだろうか。運転手さんもいろんな出会いがあったかな?
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伊坂幸太郎さんの小説はよく読むけれど、あまりどういう人柄なのか知らなかったのでとても新鮮。
「あ、こんな感じの人なのね」と好感の連続。気だるくも、軽快な切り口が何とも心地良かった。
それから、震災の話で紹介されていた「Keep going, and keep doing what you're doing......keep dancing」が印象的。
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伊坂幸太郎がしょうもないことをあれこれ心配している人、というのがわかって、思わず笑ってしまった。あんなに大胆なストーリーを書く人がまさか、と。可愛らしさすらおぼえた。
だが、あの綿密に練られたストーリーは、細かなところに気づき、思いをはせることのできる、この繊細さがあるから生まれるのだと思った。
あそこまで細かく、気づかないレベルから何重にも伏線をはり、回収するために読み返させるような設定は、何も感じない人にはきっと作れないと思った。
それがわかっただけでもよかった。
震災の話題は致し方なしだけど、ない方がしょうもなさだけが残ってまとまりはあったかもしれない。時間の経過が残されているのもまたエッセイの良さかなと思う。
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伊坂幸太郎氏は仙台の人なんだ。著者のエッセイ、そして東日本大震災の記録でもある。東日本大震災を舞台にした短編も。
自分は心配性かと思った事があるが、そんなことないことが判明した。さすがに北朝鮮のミサイルには心配にならない
【学】
大きな震災に遭った人は、その影響で、急に泣き出したり、怒りっぽくなったり、虚脱状態になったり、塞ぎ込んだりする。それは、生き物の防衛本能で、自分はそういう状態にいる、と自覚しておくことが大事
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伊坂さんはエッセイが苦手だと言っているが、なかなか面白かった。仙台に暮らし、喫茶店で仕事をして、些細な事に心配し、多すぎるシリーズに行き詰まる。もう、エッセイは書かないのかな。また読みたいと思う。
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【ブックモービル】ではこころを揺さぶられた。
個人的に仙台での思い出を振り返りながら読めた。
そしてまたいつか必ず戻ると決意を新たにさせてくれた本だった。
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先日仙台に行ったので、目についた本。
仙台の話といっても、伊坂さんの日常での仙台。
こんなに面白い日常を送っているなんてと思うとともに、心配性なところにちょっと親近感がわいた。
心配事が多すぎるⅡで言及されているウィリアム・トレヴァーのテニスコート。気になります。
短編小説のブックモービルも伊坂さんらしさが溢れていて、震災の悲壮感がなく、何でも笑い飛ばせそうなところが良かった。
文庫版あとがきに出てくるソンソン弁当箱というバンド。なかなか面白そうです。
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仙台在住の作家、伊坂幸太郎さん
実家に帰った折に
SPAL内の書店で購入~
彼の著作には地元が登場しますが
これはそのもの仙台での日々!
震災のことも綴られていますが
それが中心ではないです
人気作家の日常を
覗いてみませんか~
巻末には
伊坂ワールド大展開の物語がついてます~☆
またやられました。
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本人が「エッセイ書くの苦手」と言っているのだが、それにそぐわぬ(?)内容。
團伊玖磨さんや椎名誠さんのような面白い!って感じのエッセイではなかったな。
本当に一般人のブログを読んでるかのよう。
しかし小説にあるような、ところどころクスリとさせてくれる文章は健在で、自分の映画を話している人の横にい合わせて「なんか暗い」って会話に謝っていたりするところなどは、結構笑えた。
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5年に渡る連載という事なので何となく街の風景や空気感が変わって行ったのを感じる事が出来た。特に震災前後は文体も微妙に違う様に感じられ今も尚影響を及ぼしているのだろうと察せられる。短編は短いながら伊坂ワールド全開の清涼感溢れるオチであった。
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心配性で繊細で想像力が豊かな伊坂さんにどこまでも親近感がわく一冊。たぶん他の人と比べて「気付き」の感度も高いけど、愉快な人やことが集まりやすい人なのかなあと思った。ちょっと疲れた日、電車やカフェの隅っこで読んでほっとしたい。伊坂さんが面白い話を書いてくれるかぎり世界は少し愉快で優しくなれて、次の日に前を向ける人がここにいる。
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仙台に遊びに行ってみたいな、と前から思ってるけど、行きたい気持ちが増えたなあ。これといって行ってみたい場所とかが出てきたわけじゃないけど。
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伊坂幸太郎が、生活の拠点である仙台での暮らしを描いたエッセイ集。東北に地元誌にゆっくり連載されたエッセイを中心にまとめられており、時間軸は2005年からとかなり長い。また、後半では東日本大震災を契機に、東北の媒体に対してのみ発表された小文や、移動図書館ボランティアの青年2人を描いた短編小説「ブックモビール」が収録されている。こちらは、大きな被害はなかったものの広い意味での被災者としての当事者でありながら、大した被害を被っていない自身が何を語れるのかという迷いの表出も含め、興味深い。
震災の後で小説を書くことに対して逡巡していた著者がたどり着いた「僕は、楽しい話を書きたい。」という一文がぐっとくる。
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図書館で借りた本。
仙台をテーマとしたエッセイ。
震災をモチーフにした短編小説もあり、その中で東京から来た映画監督が「市街地は無事だからほっとするね」と言った言葉に対して、「光景を見に来るんじゃなくて、人の心を見に来いよ」と言った言葉がジンと来た。
そうそう。そうなんですよね!っていう気持ちでした。
被害が大きかった地域に比べたら、自分の所のちょっとした不自由なんて、微々たるものだ。そう思って自分たちが我慢するのはいい。だけど、「茨城は被害が少なかったから、被災地じゃない」って。被害が大きかった地域だってあるのに。
住所が茨城県だっていうだけで、まだマシでよかったじゃん。なんて扱われても、「あんたに何が分かるんだよ!」って気持ちになってしまう。
そんな気持ちを代弁してくれた話でした。
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201511/ノンフィクションとフィクションを交えた伊坂先生の人柄が表れたエッセイ。特別な言い回しや過剰な表現がなくても、こうも心に沁みいる文章というのは伊坂先生ならでは。