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7月スタート! TBS系 日曜よる9時
日曜劇場 「ナポレオンの村」
出演:唐沢寿明 麻生久美子 山本耕史 ムロツヨシ イッセー尾形 沢村一樹
TVドラマ原案本、大幅加筆で新章追加、待望の新書化!
石川県羽咋市の市役所職員・高野誠鮮氏は2005年、過疎高齢化で「限界集落」に陥った農村を含む神子原(みこはら)地区の再生プロジェクトに取り組み、それが大成功を収めるまでの紆余曲折とアイデア満載、感動的実行力のプロセスを克明に記す。
高野氏は数々のユニークなアイデアを次々と繰り出し、そのアイデアを驚くべき行動力で実行していく。その結果、多くの若者を誘致し、農家の高収入化を達成!
また、高野氏は神子原地区で収穫される農産物をブランド化するために、高野氏はとてつもないことを思いつく。それは「ローマ法王に米を食べてもらう」という突拍子もないアイデア!ローマ法王庁から快諾の返事が来て、高野氏は自ら乗り込んで神子原米を献上し、それを全国紙が取り上げた――。そして、役所には注文の電話が鳴りっぱなし……!
非常識と一般では思われてしまうかも知れないことを恐れることなくアイデアを自由に発想し、そして、それを躊躇なく、しかし確実に実行する、高野氏の仕事の流儀に大いに学ぶための、多くのヒントがちりばめられている一冊。
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成功する確率が1%でもあれば行動しろ。
行動する前から、ダメだと諦めたら何も出来ない。
失敗の山の中に、成功が埋もれている。
今の日本の閉塞感から、元気にしてくれる本。
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羽咋市のスーパー公務員、高野誠鮮さんの活躍は5〜6年前から聞いていて、限界集落からの脱出のような難問もクリエイティビティを発揮することによって解決できる例として、多くの人に吹聴してきたのですが、恥ずかしながら著書があったことは全くチェックしていませんでした。TBS日曜劇場「ナポレオンの村」の原作になったことによって新書化されて本書と出会うことが出来ました。自分が以前調べた時はそのアイデアとアクションのことだけで「すげー!」となってしまっただけでしたが、なぜ、彼がそういう奇跡を成し遂げることができたのか?そこには彼らしいバックボーンやパーソナリティがあることを知ることができました。ハッキリ言ってUFO好きのトンデモ濃度が結構高いことにビックリ。なにしろ「ロバートソン査問委員会」のレポートとかを持ち出してくるのですから。でも、そのワクワクLOVEが、結果的に神子原地区をワクワクエリアにしていくのですから。自分が面白がることが人を巻き込んでいく、という感動的な実例です。地方創生は決してお題目なのではなく、人の気持ちの中にあることを教えてくれます。「可能性の無視は最大の悪策である」なんてカッコ良すぎ!
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作者はすごい人だ。自分も含めてほとんどの人にとって耳が痛い話だったはず。こういう人が増えたら役所は変わるし、地域社会は復活するし、日本はかつての輝きを取り戻せるのではないか。ぜひ一緒に仕事がしたいものだ。
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過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか。
(親本は平成24年刊、2015年加筆修正新書化)
・はじめに
・第1章 否定する。-そして限界集落の惨状の本質を見抜く
・第2章 人を動かす。-たった60万円で限界集落から脱却させる
・第3章 伝え、広める。-空前絶後。神子原米のブランド化PR戦略
・第4章 人を巻きこむ。-「UFOで町おこし」を本当に実現!
・第5章 くつがえす。-腐らない米を武器にTPPに勝つ
・第6章 最後も、やらかす。-定年前に、世界を相手に真剣勝負!
・あとがき
単行本でも読んだが、新書化にともない再読。面白く刺激を受ける一冊。誰でもマネができるわけではないが、地方再生に携わる人間には必読の書。「誰のために仕事をしているのか」という視点は重要。
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著者の情熱がよく伝わってくるとともに、ただ情熱にまかせるのではなく自分が率先して実に戦略的に動いていることがわかる良書。
ただもう少しプロジェクト前に思い描いたシナリオとそのギャップについて総括的に語られていたらなおよかった。
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本屋でちらっと立ち読みしたら、どうにも止まらなくなり購入。本当に、素晴らしいの一言。
田舎での改革は本当に大変だと思うのに、諦めず-を+に発想転換し、行動する。
本当に、言う事は簡単だけど、行動するのは難しい。
保守的な田舎町でよくぞここまで改革したなぁと本当に感動した。
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ドラマで興味を持ったので読みました。
元々一般論として「行動することが大事」ということは理解していたつもりですが、著者のぶっ飛んだ行動力には慄く限りでした。
しかし、その行動力の裏には、「何か行動するときには情報収集が大事」「人を動かすには戦略が必要」など、著者のノウハウが詰まっているのだと理解しました。
大変勉強になりました。
著者の上司の発言も印象に残りました。「犯罪以外なら、俺が全部責任を取る」。こんなこと言われてみたいなぁ〜。
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人を動かす方法を、CIA1953年ロバートソン査問会から学んだ。
石川県庁から呼び出しをくらったとき、自分で行くんじゃなくて新聞記者をいかせた(すごい)
田の様子は人工衛星写真でわかる。
NASAに直接出向いて、本物のロケットとかを格安で購入できる。
★けっきょく、やってみないと何も始まらないし、1パーセントでも可能性があるならやってみること。
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地域の課題を解決するために正しい戦略を立て、地域の方との話し合いからPRから徹底的に実行。
自然栽培における今後の動きも気になる。
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TVドラマ「ナポレオンの村」の原作となった実話。
スーパー公務員として取り上げられている高野さんですが
ただ真摯に役人として役に立つことをし続けただけ、と感じました。
前向きに何でもやってみること
失敗してもそれを活かしていくこと
視点を常に変えながら、その村のいいところを見つけてそれを活かすこと
公務員として不自由に感じることをすべてはねのけて
すぐに思い立ったことを行動に移す。
同じ公務員として、こういう人がいることが誇りで
自分たちも当たり前のようにそういうことを目指していかないといけないと
感じさせられました。
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20151001
ドラマ『ナポレオンの村』がメチャメチャ面白かったので、原案本と知り読んでみた。
当然ドラマとはかなり違う内容だったが、あくまでもこちらが本物という感じ。
とにかくスーパー公務員の著書は、発想力、行動力がとんでもない。
そして、可能性を信じる力もとんでもない。
次々に新しい発想を行動力で実現させ、ローマ法王や、世界の要人までも巻き込む手法は、民間でもなかなか出来ない。
日本の総理大臣をはじめとする役人は、いったい誰の為に、どんな立場で仕事をしているのか、役人は、人の役に立つから役人なのだ。
日本中の役人が著書の高野さんと同じ志で仕事に臨んだら、きっと日本はもっと明るく、元気で、優しい国になるはずだと強く、強く感じた。
日本中の公務員にこの本を読む事を義務付けるべし。
当然会社でも同じ事が言える。
・居ても居なくても良い社員
・居たら困る社員
・居ないと困る社員
自分自身はどのような存在なのか、社員1人1人が考え、行動するべき。
会議する時間があるなら、まず行動しよう!
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なんだか和製ジョブズのような。過疎の進んだ村にどんな付加価値をつけるかを色々と思いつくのは、今までの経験と才能から出ているんだろうなと。スピード感があってあっと言う間に読み終わった。
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限界集落むらおこしの話。失敗するよりやってみるのはなかなか難しいだろうなあ。お坊さんというのは、何か説得力あるものだなあ。
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今月から始まった「ナポレオンの村」の原作がこれ。テレビでは都内近くにある限界集落を舞台にしたドラマですが、実際は石川県羽咋市にある神子原地区という所での、公務員による町おこしの話です。
神子原地区は、人口500人足らず、その半数が高齢者という典型的な過疎地でしたが、この本の著者であり公務員でもある高野誠鮮氏の活躍で、見事に活況を取り戻した場所として有名とのこと。そう言えば、「羽咋市」というのは、「UFOで町おこし」として一時話題になりましたが、そのイベントもこの高野氏の仕掛けであったそうな。
高野氏が取り組んだ町おこしは、どれもアイデア豊富で素晴らしい。
・入村希望者の選抜
過疎地では人口が減ることで荒廃した田畑や空き家が多くある一方で、都市生活者の中には、自然に触れ合い、農業で生活したいと入村を希望する人もいる。人口を増やす手段として多くの自治体が入村希望者を募り、受け入れていますが、その多くは失敗に終わっている。
その原因の多くは、住民たちとのコミュニケーションミスと考えた高野氏は、入村希望者と村の住民たちとの面接を十分に行い、村人達がOKと判断しなければ入村を認めない制度とした。面接する村人達は、入村希望者に直接、その動機や意気込みを確認でき、繰り返し面談することで、その人の性格等も確認できる。希望者は住民から直接村のしきたりや習慣を知ることが出来、何回も面接という「飲み会」で住民たちとの気心が知れる。
自治体によっては、入村者には数百万の支度金を供与するところもあるようですが、ここで入村者に与えるのは空き家と農耕地のみ。空き家や農耕地の修繕は自前。第二の人生を田舎で、という都会の高齢者はお断りで、年齢は30歳代までに限定している。「ぜひ来てください」ではなく、「来るんなら覚悟して来い」というこの制度は、定着率が極めて高く、費用もかからない。過疎地だからと言って媚びないところがいいですね。
・女子大生のホームステイ受け入れ
国土交通省の補助事業「若者の地域づくりインターン事業」という、若者に農業体験をさせ、地方に若者を送り込もうとするこの制度を利用した活動も行っている。
ただし、この村で最初に募集した際の条件は、「女子大生2名、ただし酒が飲めること」というもの。役所がこんな募集していいのか、という苦情はあったようですが押し切り、法政大学と東京農大の女子大生を住民が2週間受け入れた。
そしてこの女子大生二人は本当にガンガン酒を飲んだみたいで、受け入れた家では、近所の人達も集まって毎回宴会。なにせ女子大生ですから。しかし、この二人はどんなに飲んでも翌朝は必ず畑仕事を手伝い、いい仕事をして帰って行ったとのこと。
これがきっかけで、神子原と法政大学では毎年、大学生の受け入れが始まったとのことですが、ここでも「来るなら来い」という強気の制度になっていて、大学生に与えられるのは集会所のみ。ホームステイ先の家は自力で、農家一軒一軒を回って交渉して獲得させ、獲得できなければ集会所で寝泊まり���る、というもの。ちなみに、集会所には風呂はなく、トイレはポットン。近くにはコンビニもないし、携帯電話も繋がらないとのこと。
なので大学生も必死ですが、状況を知っている住民たちも、なんとかしてやろうということで必死。受け入れてもらった学生は真面目に手伝いをすることになり、家族とも仲良くなり、今では大学卒業しても毎年農作業手伝いに来る若者も多く、彼らにとっても第二の故郷になっているようです。
・神子原米のブランド化
過疎地での産業は農業ですが、神子原地区は、清涼な水や米作に適した土壌を持ち、米の品評会では新潟県魚沼産コシヒカリに匹敵するほどの良質な米が取れていたとのこと。しかしそのおいしいコメは、JAが全量安値で買い取るため農家の収入は向上せず、よって就農者が激減していた。
就農者を増やし、農業で生活できるようにするためには、JAを通さず、自前で販売できる制度を確立する必要があり、そのためにはコメのブランド化が必要と考えた結果、考えたのが神子原米をローマ法王に献上する作戦。
最初は天皇陛下に献上し、皇室御用達米とする作戦だったようですが、宮内庁の壁は厚く撤退。その後、神子原という地名は神の子の原であるという意味なので、神の子と言えば、ローマ法王でしょう、というとんでもない理屈から、ローマ法王にレターを出したとこと、
「神子原500人の小さな集落から、人口800人の世界一小さな国バチカンへの懸け橋にさせていただきます」と、ローマ法王庁大使館からのコメントと共に献上品として受け入れができたとのこと。このニュースをきっかけに、神子原の米は一気に有名ブランド化に成功。今ではANA国際線ファーストクラスの指定米にもなっているそうな。
ちなみに、ローマ法王庁には、過去に法王に貢物を献上した人物とその品物のリストが残っており、日本人として初めて法王に献上したのは、やはり織田信長。献上物は、狩野永徳の屏風絵「安土城之図」とのこと。
・UFOで町おこし
羽咋市には、氣多大社という奈良時代に創建された神社があり、その古文書の中に、神力自在に空を飛ぶ物体が出てくる「そうはちぼん伝説」が書かれている。その「そうはちぼん」とは麦わら帽子に似た仏具のことから、「UFOで町おこし」が始まった。
その手法も全く意外で、最初に行ったのが、当時のソ連のゴルバチョフ書記長や、イギリスのサッチャー首相、アメリカのレーガン大統領等に、この「UFOで町おこし」に関する感想を聞くレターを出したこと。しかもそのレターに対して、ソ連やイギリス等の大使館から正式な返信が来たことで、町おこしは一気に盛り上がったとのこと。
今では羽咋市に行くと、「UGOうどん」や「UFOラーメン」の店が並び、宇宙飛行士を呼んでの「宇宙とUFO国際シンポジウム」が開催され、本物のロケットや月の石が展示されている「コスモアイル羽咋」という博物館まで出来ている。
現在高野氏は「奇跡のリンゴ」で有名な木村秋則氏らと共に、自然農法による米や野菜作りに挑戦したり、日本初の「寺の駅」なる事業を始めたりしておられるとのこと。
自分は職業としての公務員には全��興味はありません。高野氏も、元はTVの世界で「11PM」とか「UFO特集番組」の仕事をしていた経歴があり、生粋の公務員ではありません。しかし、公務員でもやれることはあるし、公務員だからこそできる仕事もありそうです。ぜひ次に続く公務員が登場することを期待したいです。