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あの場所から、ずいぶん遠くまできてしまった。
5編から成る短編集。すべて、日本人の女性とアメリカ人の男性の話。
小手鞠さんの作品は、恋愛観が凄くすきなんだけど。
長編の方が私の好みに合う。
この短編集も、相変わらず柔らかい言葉でつづられてはいるけど、なんとなく違和感を感じてしまう。
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『空と海のであう場所』で小手鞠さんの作品を好きになった。
期待を胸に本作を読み始めたのだけれど、登場人物の境遇などには全く共感できなかった。
でも随所に印象的な言葉がちりばめられていて、いろんな気づきがあった。
恋愛には国境はないという論があるけれど、私はそう思えないタイプ。
もともとの価値観のズレを埋めるのは、とても大変な作業なのでは。
同じ国籍の相手との関係をうまく構築するのすら難しいのに。
「結婚ってなんだろう?」とずっと考えてきた、今年。
その答えがp127にあって、胸の中でひっかかっていたものがとれたような気がした。
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国境、男女、人種、老若、優劣、たくさんの境はきっと自分たちで作ってしまっていると感じました。
私もそういう境目に囚われないで生きたいです。
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国際結婚をした女性を主人公にした短編集。
今まで国際結婚って甘い響きだったけれど、やっぱり分かりあえない部分はあるのだと思った。これは相手が誰でも言えることだけど。
最後の話「ハドソン河を渡る風」が一番好きだった。
国際結婚に対しての幻想を打ち砕かれていくなかで(笑)最後にこの話がきたことで気持ちが落ち着いたというか…切なかった。
「出口のない森」のトムがなんだか…気になった笑"
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アメリカの風を感じる短編集。うまくいかなかった結婚や気持ちのすれ違いなど、重めの話が多い。彼女の文体は好きだし、アメリカの空気感も好きだけど、暗い話が苦手なので星三つ。もちろん暗いだけではなく、どのお話も最後には女性が強く、凛と、前を向いているところは好感が持てる。
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国際結婚とかでアメリカに住むことになった女性5人の短編集。
どの、話も強い女性が主人公。
国際結婚をしたから生まれる文化の違いってよりも男女の心の中のちょっとした食い違いに感じたのはアタシだけかなぁ?
国際結婚じゃなくても育ってきた環境で生まれる違いなんて山ほどあるもの( ´艸`)
そんな中で「願いごと」と「ハドソン河を渡る風」は優しい気持ちになれる話やったなぁ♪
☆愛が買えるなら
☆アイ・ラブ・ユーの意味
☆願いごと
☆出口のない森
☆ハドソン河を渡る風
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あの場所から、ずいぶん遠くまできてしまった。
5編から成る短編集。すべて、日本人の女性とアメリカ人の男性の話。
小手鞠さんの作品は、恋愛観が凄くすきだったんだけど、年を重ねてから読むとそうでもない。
長編の方が私の好みに合う。
この短編集も、相変わらず柔らかい言葉でつづられてはいるけど、なんとなく違和感を感じてしまう。
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アメリカ国籍の男性を好きになった話(短編集)。女性はすべて日本人。
文化の違いや言語の違いによる伝わりにくいニュアンスから起こること、
芽生えることがうまく描かれている。
分かり合えない文化の違いは平行線で、そうなると心も通い合うことが難しくなるのだろうと思う。
同じ国で生まれ育っても、生活のなかで”当たり前”とすることが違う。
いくつもそんなことが起きて性格の不一致という理由で別れるカップルも少なくない。そう思うと国境を越えての結婚は、続いていくことが奇蹟に近いとさえ思えてくる。
けれど原点に戻って考えると、人と人との気持ちの行き交いで、
知らないうちに生まれる気持ちに国の違いなんて関係ないだろう。
相手を尊重し、自分本位にならず、お互いで育みながらの時間は
自然にふたりの間にあるものをゆるぎないものにしていくのかもしれない。
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日本人女性+アメリカ国籍男性、
という5組のカップルたちの短編集。
「私を見つけて」という物語はなくて、
5つの短編集も以っての表題となっている。
どのお話も「愛に国境はない」というコンセプトなのだろうけど、
お国が違えば文化や生活が大きく違うし、
そんな簡単にはいかないという持論が私にはあるので、
それほど共感はできなかった。
しかし、それを克服できる愛があるということも認めているので、
とりあえずの★3つ。(笑)
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小手鞠 るいさんの本初めて読みました。
異国での国際結婚を垣間見れて、楽しく読めた。
生活習慣の違い以前に、考え方の違いの大きさにも
驚かされつつ、入り込んで読めました。
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5編からなる短編集。
どれも日本人である主人公とアメリカ国籍の男性とのさまざまな形の恋愛を描く。
確固としたポリシーを持ち、それをまっすぐに主人公に語って聞かせる男性。
あるいは日本社会で傷ついた主人公を癒す男性。
日本での恋愛に置き換えてもカップルの恋愛の変遷は同じかもしれないが、英語で交わす会話の陰で、主人公が胸の中でつぶやく日本語に、その恋愛の正体が見え隠れする。
共感できない主人公もちらほらいて、恋愛小説にしては客観的な読み方になってしまった。
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言葉にしなければならないこと、言葉にしても伝えられないことが、異国の男性と日本人女性との恋を通して描かれているように思った。