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本書では、実際に検証した教育データを用いて、
実証的に分析することで価値ある教育は何か?を明らかにしています。
子どもの教育について以下の3点について知りたかったので、サイトにまとめみました。
ご褒美で釣るっていけないの?
こどものほめ育ては学力が伸びる?
テレビやゲームは子供に悪影響を及ぼすか?
興味がある方は、ご参考程度にお読みいただければ幸いです。
http://rpg-habit.com/book/child/
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エビデンスの必要性 データ分析 内容としては 「統計学が最強の学問である」など 論文を書いてきた人の文章。なかなか面白くすぐ読めた。教育に対しての考え方の契機となる一冊か。子育てのHOW TO本ではない。教員ももっとPhDや修士卒が増えると、根拠ある意思決定は受け入れられやすい。大学では学べない。高卒や中卒に欠けているのは、能力ではなく、根拠ある合理的判断、信頼たる情報源 統計的に有意である。。。懐かしいね。世銀での仕事の影響が大きいのだろう。
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エビデンスに基づいて語っているのは、過去の経験からのみで断定される話よりも説得力がある。
ただ、教員の私からは、ん?と首を傾げる話も。
エビデンスのみで語ると危険だなと思う箇所ももちろんあり。
全体的には非常に参考になるので、一読することをオススメします。
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経済学の視点で教育を見た本。
巷で言われていることは本当に教育としての効能があるのか科学的に実験し、思考した。
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データ分析はITエンジニアにとって必要不可欠な力になってきました。一方で、思い込みなどがあると大きな間違いを引き起こします。この本は教育現場での考え方を、「経験」ではなく「データ」から分析した話ですが、ITエンジニアにとってもデータに対する考え方を学ぶときに参考にしたい本です。
(ブクログ ITエンジニアに読んでほしい技術書・ビジネス書推薦文)
科学的根拠で教育を分析しようという趣旨。
・少人数学級は費用対効果が低い
・ご褒美で釣ってもよい
・テストで何点という結果目標よりも、勉強の仕方を教える
・「頭がいい」と能力を褒めては駄目、「がんばったね」と努力を褒めると伸びる
・自制心、やり抜く力などの非認知能力を高める、躾を受けた人間は年収が高い
・大学、大学院の高等教育よりも、幼児教育がはるかに大事
・友だちは選べ。ただし、無理に頭のいい子と付き合うとコンプレックスになる
・親以外の教育の監視役が必要
・予算が限られるので、教師一人ひとりの質を高めることが必要
・学力テストのデータは公表すべき
・世代内で教育の平等を進めると、その時代の教育の失敗のせいで、世代間の不公平が生まれる
現役の先生がたにはやや厳しい内容。
学校の成績を上げるだけが教育ではないので、「しつけ教育」の重要性を説く姿勢は評価に値する。
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経済学で教育を測ろうとする中室さんの著作。目に見えないものを数字で表し、因果関係を明らかにする。子供の教育(もしかしたら自分の学習も)に何が必要かを考えるにあたって参考になるし、いわゆる教育学者の言っていることがデータに基づかないことであり、妄信することのリスクを痛感する。キチンとしたデータを元にすれば教育だけでなくボランティアや営業成績など人の動きも経済学で把握したり動きを変えたりできる。もちろん、心理学や統計学など他の知見も必要なのだが、経済学部出身としてはこの学問の面白さを再認識した。
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子どもを育てるには誉めた方が良いのか、人参をぶら下げるのは悪いのか、ゲームは良くないのか、少人数学級がよいのか。家庭教育とか学校教育など、教育となると専門家と称するタレントが根拠もなく自分の経験で意見を述べたり、政治家や文部官僚もゆとり学習などの政策を全ての子どもに実行していく。何かおかしいなぁ、と思う人も多いのではないだろうか。本書は、それらの教育や政策が学力に及ぼす教育効果について、主として海外の実験データを証拠(エビデンス)として答えています。何がもっとも費用対効果の優れた、コスパの高い政策なのか、それを実験データによって(相関関係ではなく)因果関係を明らかにして示していくのが教育経済学ということのようです。学力には家庭環境や遺伝も影響も大きいということとか、なかなか普通にはタブーとして述べられないようなことも事実として述べられています。WORK RULESでも主張されていたが、全体の利益を最大化させようと思えば、底辺の底上げが一番効率が良いようだが、日本の教育現場では悪しき平等主義を前提としているので、それらの事実を無視してコスパを考えないことばかりしているようです。全体の便益を最大化する教育効果を上げることを考えようとすれば、事実を明らかにして、最も効果の高い(コスパの高い)政策に資金を投入をすべきだ、と。しかし、日本では政府が行う学力テストのデータ自身も公開されないらしい。著者は日本でもエビデンスに基づいて教育政策を決める文化が育って欲しいと主張する。しかし、実際に日本の政策を決める現場では、エビデンス云々じゃなくて政治が幅を効かせているんだろう、と思う。文科省が少人数学級を推し進めようとするのは、本音のところでは、少子化で自然と縮んでいってしまう文科省の予算の維持、獲得にあるのだろうし。
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データにより論理的に議論を進めるのはいいことです。
ただ、著者の言うように結果にいたる要因が多岐にわたるので、いい方向にもっていくのは難しい問題なのかもしれません。
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子育て/勉強のハウツーや成功例が溢れているが各々の持論や評論に過ぎない。政府や学校教育の方針/施策が理にかなっていないにも関らず、親は一喜一憂し信じて頼りにしている。論より証拠‼︎一読して納得すべし。
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話題の本だったので期待値も高かったが、評判通りに良い本だと思った。
ご褒美で釣るのが必ずしも悪いことではなく、ご褒美のあげ方。結果を褒めるのではなく、勉強の過程を褒める。
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学力を引き上げるためには。
都道府県別の学力テスト結果には意味がない。(公立校のみの比較なので私立を含めた比較となると東京をはじめ関東が上位に来る)学校の良しあしよりも家庭での教育が重要。家庭で重要なのが学習そのものより「しつけ」。やりきる力や思いやりなどが直接的に将来の成功にリンクする。しかし、能力のある先生は家庭の事情やもともとあまり勉強のできないなどのハンディを一掃する影響力がある。
教育を投資とみた場合、一番効果があるのは小学校就学前、と。
子供の親としてむさぼるように読みました。
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この本で最初に書かれているとおり、育児や教育について言われていること(ex:ゲームやテレビは子どもに悪影響、子どもをご褒美で釣ってはいけない等)の大半は感覚で言われている部分が大きいと思う。実際、「ホンマでっか!?TV」で教育の特集の時に言われていることも、役に立つのは脳科学の澤口先生や中野先生、心理の植木先生の話だったりするのは、この先生方が言っていることが科学的データに基づいた話だからだと思うんですよね。
結局、1日1時間ぐらいなら息抜き程度にゲームをやっても影響はないという結果が出ているそうなので、ある程度子どものゲーム時間に気を配っている家庭なら罪悪感を持つ必要はないようです。
ご褒美では、結果よりも「やったこと」にご褒美をあげると効果があるとのこと。それならぜひ、やってみたいことが。
「本を1冊読んだらシール1枚。10枚溜まったら好きなもの買うよ」とか「ドリル1ページやるごとにシール1枚」とか。さっそくご褒美シール買ってくるかw
この本全体を通して、経済学的見地で教育を調査することの重要性をすごく訴えてくれている本だと感じました。さらに思ったのは、政府のやっていること無意味すぎ。しかも調査に協力してくれないって・・・・
この本が今、ベストセラーになっているとのことなので、これをきっかけに、政府でももうちょっと役立つ調査をやるようになってくれるとか、経済学者の調査に協力してくれるとか言う風になればいいな。
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子を持つ親として「我が家の子育てはこれでよかったのか?!」と自問自答する日々。
ゲームって悪影響?とか、ご褒美で釣るのってあり?とか、親なら一度は不安に駆られたことのある帯の謳い文句につられて、『~経済学』という自分にはかなり縁遠いタイトルには目を瞑り、最近あちこちで評判の本書を手にしてみた。
自分のようなど素人でも理解できるようなわかりやすさで、日本の教育や子どもの学力について、国内外の客観的なデータを引きながら解説されている。
一部専門家からは問題点も指摘されているようだが、そのあたり、そもそも経済学の何たるかさえ分かっていない自分には判断のしようもない。それでも、家庭環境の及ぼす子どもの教育への影響の大きさと、幼児期の教育━━決して、文字を早くおぼえさせるとか英語を習わせるとかいったことではなく、生きる力、特に自制心とやり抜く力を育てるための教育の重要性という訴えには、大きく合点がいった。著者の言を借りるならば、教育への投資は早いほど良い、ということなのだ。
著者は、日本の教育が、思い込みや感情論に支配され、客観的調査がなされないままに進んできてしまっていることを嘆いている。国の施策としては、費用対効果を図りながら統計データに基づいて教育政策を進めていくことが不可欠だというのには全く異論はない。ぜひとも国としてしっかり議論して、より意義のある教育環境を整えてもらいたい。
ただ、統計的に有意な客観的なデータも、ひとりひとりの個人の前では限界があるのではないかとも思う。本書の中身は確かになるほどとうなずける部分も多いし、ほめ言葉のかけ方などぜひ参考にしたいと思う箇所もあるが、一つの考え方、アプローチの仕方として捉えるにとどめたい。
子育てには正解はない。
真正面から子どもと向き合って自分も教えられながら育ち合う、を私個人の目標に、今日もぼちぼちいこう。
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データ分析の数字から見えてくるものを重視していくと、この先、在学生や卒業生の口コミから学校を決めることが難しくなるように感じました。それまで育ってた環境による非認知能力の要素も学力には大きく影響するため、だれもが同じような力が発揮できるとも限らない。ビア・エフェクトなる力により、学力が見合った学校に通うと周囲の仲間とともに能力が高まり、学力の高い学校に無理して通うと、落ちこぼれ感から学力が低下する。非認知能力を大人になっても鍛え、加齢とともに記憶力が落ちるといったステレオタイプにとらわれず、まじめ、計画的、やり抜く力が強い人が結局、生涯学ぶ力ないし、生き抜く力が強い人といえるのかなと思いました。
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誰もが通ってきた道だからこそ、誰もが経験からものを語りだる教育を、統計的な数字としての観点で解説している本。子どもがいるからこそ気になる教育の一つの解答を得た気がする。うちの子はどう育つのか、この本を片手に改めて考えたい。