紙の本
一気に読ませる
2017/01/08 19:03
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投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る
「警官の血」と同様、一気に読ませてくれます。
スパイ物ですが、ワクワクではなく、悲しいお話。
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スケールの大きい冒険小説。第二次大戦直前、世界各国で繰り広げられる各国の諜報活動。その思惑が北方領土の択捉島で交錯する。真珠湾攻撃は果たして奇襲だったのかどうか、アメリカはどこまで知っていたのか、択捉島を舞台に諜報活動を描いた快作。
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昔NHKで「エトロフ遥かなり」日本海軍連合艦隊が次々に終結するシーンに興奮してたのを思い出して読んでみた。
日系スパイ 男と女の友達
ケニー齋藤の潜入 執拗な憲兵の追ってそしてゆきとの恋 結末 1人の人間の生き様の表現巧いっす
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第二次大戦直前のアメリカ・日本が舞台。日本帝国軍の動向を探るために日本に入国する米国人スパイが主人公。登場人物のキャラが際立っている。史実とも矛盾しない。良い小説。
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真珠湾攻撃の裏舞台。
主人公・賢一郎のキャラクター設定が魅力的。
最後少し駆け足で読んでしまったので、そこだけでももう一度読み返したい。
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ハワイ真珠湾攻撃をめぐる諜報活動のお話。やや男性に都合の良い感じもしましたが面白かったです。人のお勧め本を読むと自分では選ばない本が読めて良い。
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歴史サスペンスです
真珠湾奇襲攻撃までの息を呑むようなスパイ活動
主人公はこの作者らしい、寡黙で実行力があります
最初は別々にであったヒロイン(又は脇役も)の
人生も、引き寄せられるように北の地に集結
この収束感がたまらない作品です
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スパイもので、ハードボイルドで、歴史が主題、と硬派な仕上がり。賢一郎がかっこよかったです。サツモノとは違う魅力であふれている。
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佐々木譲の作品、第2時世界大戦前後を描いた3部作のひとつ。
個人的にはこの作品が一番好きです。
スパイものにありがちな、ドキドキしながらどうなるのかとページを進める、というのはもちろんありますが、
主人公の内面の葛藤にも胸が痛くなりました。
心をどこかおきざりにしたハードボイルドとは区別したいです。
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太平洋戦争開戦直前の連合艦隊主力の動きを追う、重要で危険な任務を遂行するスパイの物語。
フィクションではあるが、史実においても重要かつ謎の多い開戦直前の時期だけに、非常に緊張感ある場面が続く。
たった一文、しかし決定的な電文に命をかける主人公の姿に惹かれる。
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ベルリン飛行指令に続くシリーズ2作目。日系アメリカ人スパイのケニー斉藤の足跡を描く。スパイものの例に漏れず物語に起伏がありますので、個人的には前作よりも面白いと感じる方が多いのではないかと思っています。
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20年前に上梓された小説でいまさらという方も多いでしょうが、こんな面白い冒険小説があったのか!一気読みで読後にジーンと余韻が残った。文句無しに面白い冒険小説!こんな感覚は箒木蓬生の「逃亡」以来。
最近警察小説で活躍し先日直木賞を受賞した佐々木譲の「エトロフ発緊急電」
日米開戦前夜、日本のハワイ真珠湾奇襲をめぐる日米の情報戦争に意図せずに巻き込まれ、アメリカのスパイとなって日本に潜入したアナーキスト日系人の冒険物語。太平洋戦争のしっかりした史実をベースにまるでノンフィクションと錯覚するくらいのリアリティで緊迫感あふれるスリリングなストーリーが展開する。日本軍憲兵の追跡をかわして東京から北海道、択捉島に潜入する追いつ追われつの展開はスピード感に溢れ圧巻。登場人物は、アイヌ人、韓国人、アメリカ人、アナーキスト日系人の主人公に彼と恋に落ちる択捉生まれの日露混血女性と多様で、日米開戦という歴史の流れのなかで国家と個人、少数民族、差別と被差別などがからみあいそれぞれの運命を生きる。
まあ解説はともかく、面白かった!
「エトロフ発緊急電」はこの著者の太平洋戦争に取材した三部作の第二作目であり、他に「ベルリン飛行指令」「ストックホルムの密使」があるという。どちらも未読なので楽しみである。
佐々木譲氏は近年警察小説で人気があり気にはなっていたが、まだ一冊も読んだことがない。警察小説で人気のある作家は何人かいて少しは読んだが黒川博行以外は世評のわりにはイマイチだった。こんな面白い冒険小説を書く人なら警察小説も面白いはずなので、そちらも楽しみ。
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高校時代に初めて読み、これほど面白い小説があるのかと感動した記憶がある。佐々木譲初体験。主人公に惚れそう。
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山本周五郎賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞、受賞作。
佐々木譲は初めて。これまで読んでなかったのが悔やまれるくらいのクオリティの高さ。傑作。ここまで重量感と奥行きのあるストーリーは、男性作家では珍しいかも。
とにかく面白すぎて、やばい。
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最高でした。
誰もが知る歴史上の大きな戦争を背景に、その中で、時代に翻弄されながらも力強く生きる人達の姿を描いた長編作。
人物を描く力が弱い方の、テーマが大きかったり、ストーリーが複雑なミステリなどを読むと、いつも決まって消化不良を起こし、ヒドク気分が滅入ってしまうことがあります。
この作品の著者は、他の作品でもそうでしたが、目の前にいるかのように感じるほど、とても力強く、濃く、人物を作品中に浮かび上がらせることができるのだなぁと思います。
2ヶ月ほど前、ストーリーとか展開とかを小手先でゴテゴテ書いて、人物がのっぺらぼうな、昨今のバカ売れしてるミステリじゃなくて、どシーンとくるような作品は無いのかっ!!と、怒りにも近い気持ちを腹に据えながら書店を巡る日々を送っていました。
そんな中、「制服捜査」という作品を偶然知り(とても有名な作家で有名な作品のようですが知りませんでした・・・)、以降、「警官の血」→「新宿のありふれた夜」→「ユニット」を経てこの作品に辿り着き、毎作毎作堪能しています。
ラストに向かうシーンで、「俺は、過去にこのシーンを見たことがあるっ!しかも、ずーっと昔にだ!」と、デジャブして眠れない日々を過ごしていました。
読後に、作品に登場する街などをWikipediaなどで調べていたのですが、1993年に「エトロフ遥かなり」のタイトルで、NHKドラマ全四話として放送していたそうです。
私は、中高生の頃、当時、小説や漫画を進めてくれる親友の影響でNHKドラマを良く見ていました。
つまり、私はこの作品を全編、映像という形で体験していたのですね。
18年経って小説という形で同じ話に再び巡りあうとは思ってもいませんでした。
こんなこともあるんですね。
本当に何もかもが素晴らしい作品でした。