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信念をもって時代に抗う人々の半端ない格好よさ。
安藤さん、格 好 よ す ぎ ま す よ ! !
一気読みでいけます。
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「エトロフ発緊急電」の数年前の設定。おもしろい。一気に読める。戦時下のミステリーだが、特定のイデオロギーや国を善玉・悪玉扱いしていない。
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09/04/10読了
三部作って只太平洋戦争(またはWW2)が共通ってだけではなかったのか…登場人物もかぶっているとは思わなかった…
安藤、ストックホルム〜でいい感じ!と思ってたんだけどもこのベルリン〜の頃はちょっと高潔すぎる気も。
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最近では仕事の舞台を警察小説の分野に移している著者の初期傑作。
フィクションなのだが、もしや史実なのでは…と思わせるほどリアリティに富んだ筆致である。
これもまた男臭い作品だ。国籍も年齢も何もかも違う環境にいる男たちが、一つの目的に向かい
協力するさまには涙を誘うものがある。
祝・直木賞受賞!!
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歴史を主題にしたサスペンス?
今回は佐々木さんらしい人物の業
が織り成す物語はすくなかった
飛行に関する記述もいいのですが
物語的にどこに連れて行くのかな
という、佐々木せんせいの世界に
なってないかも~
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文句なく面白い娯楽小説。舞台は1940年、第二次大戦が世界に拡散しようとする時代の緊張感を背景に、三国同盟成立前後の短い時間軸の中で緊迫したドラマが展開される。
題材となったゼロ戦のベルリン空輸が史実かどうかはともかく、筆者が取り上げた各地の情勢はそれぞれ迫真であり、ストーリーに厚みを持たせている。描き出される人物はそれぞれ実在人物に味付けしたもののようだが、日本海軍の軍人も、インド独立の志士も、野心溢れるイラクの将軍も、そしてヒトラーの部下ですら、それぞれが真剣な眼差しで何かを成し遂げようとしており、第二次大戦という壮大なる愚行を背景に、清冽な人物像が見事に浮かび上がっていると思う。
ゼロ戦は驚異的な航続力と戦闘能力で一時アジア・太平洋を席巻したが、防御に弱く、結局は多くのパイロットの命を犠牲にした。この小説は単なるゼロ戦礼賛に陥ることなく、最後にドイツ軍のレポートという形で弱点もビシッと指摘しているところも好感。
自分にとって佐々木譲は初めて。20年も前にこれほどの本を書いた人がいまさら直木賞か、という疑問は残る。ただ文学界の慣行はさておき、この本の娯楽性の高さと、筆者の筆力の高さは素直に称賛したい。
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戦争が迫る中、敵国の領空を零戦2機のみでひたすらベルリンまで飛ぶ、という壮大な計画。
実在した計画なのかどうか微妙なところが、ノンフィクション好きな私としては緊張感があって好き。
ほんとうにこの計画が実現していたら…また、帰ってこられるはずのない零戦とパイロットのその後の運命は…と、大いに想像力をかき立てられる。
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圧倒的な空軍力を持ちながら、BATTLE of BRITAIN を征しえなかったドイツ。
ヒットラーの鶴の一声で、航続距離の長い零戦の評価試験を行うことになり、
日本から長躯、2機の零戦がドイツを目指す。
長距離飛行試験のくだりは『大空のサムライ』を、
日本からドイツへの飛行経路は神風の欧州訪問飛行を参考にされたのだろう。
零戦の空輸飛行の描写自体はあっけないが、それ以前の、
太平洋戦争突入前夜の日本の世相描写が興味深かった。
ラスト・シーンの描写が鮮やかで、
残った燃料の霧を撒き散らしながら砂漠目指して蒼穹を舞い落ちる
僚機の増槽が目に見えるようだった。
本作品の前日譚『鷲と虎』もお奨め。
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題材が第二次世界大戦であることから、一見敬遠しそうになりますが、実際に手に取ると読みやすく一気に読破できます。安藤、乾の両エースパイロットが非常に魅力的。
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最初はぐだぐだだったけど、途中あたりからなかなか面白くなってくる。
小説全体から何か教訓を得られるわけではないけれども。
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この手の小説は、先が見えているので読んでいてむなしいやら悲しいやらなのですが、零戦をベルリンへ飛ばすまでの人々の努力、また、それが実りの薄いものであろうことを皆が薄々気づいていながらも挑んでいく姿勢がかっこよかったです。
難しく時間のかかる小説かと思いましたが、時代よりは人物に焦点を当てたヒューマンドラマで、さくさくっと読めました。
ただ、話としては単にベルリンへ行く過程があるのみで、物語としてなにを主張したいのかという部分が薄かったかな、と思います。
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10年以上前の読了。
佐々木譲氏の「太平洋戦争3部作」の第一弾、今では著作も多く最近では道警モノが有名ですけど、このシリーズが個人的には一番好きです。
主人公安藤大尉が格好良すぎる!その後のシリーズでもちょっと描かれるけど、もっと彼の活躍が読みたかった。
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かなりおもしろい。男のロマンですね。それをロマンと感じる自分も男ですw
日独伊同盟直後、2機の零式戦闘機がベルリンにいったという噂があった。
それで佐々木さんが調べ、限られた証拠や証言の中から物語におこしたもの。
佐々木さんは文章がうまい。安心感ハンパない。
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こういう戦争小説が読みたかった。蛮行が横行し泥沼化する戦争を主人公の目と海軍上層部の空気でしっかり批判していながら、戦争加害者小説にも被害者小説にも収まらない、読み応えのある戦争小説としてしっかり読みすすめられる。当時のインド・イラクの状況については初見の事も多く勉強にもなった。ただ、この小説の色には不必要なんだけど、安藤の空での活躍のシーンがもっと読みたいと単純に思ってしまう。
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太平洋戦争開戦前、海軍航空隊の凄腕パイロット2名が、新鋭機「零式艦上戦闘機」を対英戦まっただ中のベルリンへ、敵勢力圏を突破し空輸するという物語。警察モノで昨今有名な著者ですが、このあたりのジャンルも巧いですね(警察モノ読んだこと無いけど・・・)。ストーリーもリアリティ抜群で、スケールも大きく、おもしろかったです。ただ、終わり方がちょっと寂しいというか、もう少し爽快感みたいなものがほしかったなぁ、と。