投稿元:
レビューを見る
週刊少年マガジンで大好評連載中、市川マサ先生の『A-BOUT!』に肩を並べるほど、噛み応えがある不良漫画
主人公のタイプは大分、違うが―『A-BOUT!』の朝桐は周りの人間を自分のペースに引き摺り込む天才肌、『アキラNo.2』のアキラはトップのペースを崩させず、なおかつ、自分も通せる非凡系―、どちらも高熱を伴った芯が通されていて、不良漫画の本格派と言える
奥嶋先生はやっぱ、市川先生より経験値があるからか、どんな不良漫画が面白いか、を経験で知っているんだろうな
あくまで、これは私がこの作品を初めとした不良漫画を読んで思う事だが、このジャンルで大事なのは、不良としての個性が確固としている事、ともかく暑っ苦しい事、喧嘩のシーンにファンタジーバトル漫画に負けないレベルの迫力がある事もそうだが、何より、キャラ達に青臭いけど、それに比例して実直に読み手の胸を殴れる名台詞をどれだけ言わせられるか、だと思う
この3巻は、特にそれを感じた
人の道は外れても、男としての路から逸れない気概がある人間の言葉には、本物の重みがあるし、それを些末でも受け止められると、男としては嬉しくなる
バカを真面目にやれる馬鹿モノがホントに減っちゃったなぁ、としみじみ思う、これを読むと。男と生まれたからにゃ、もっと、一度くらいは熱くなっておかないと
しかし、ツトムはアキラを「ホモ」だの何だのとボロカスに貶しちゃいるが、結構な執着があるよな。むしろ、ツトムの方が・・・と思ってしまう
次巻からは、更に不良漫画の王道展開になりそう。うーん、こりゃ、実写化して欲しいわ