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みんなのレビュー128件

みんなの評価4.2

評価内訳

128 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

魂を揺さぶられる

2015/09/07 20:33

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:納豆 - この投稿者のレビュー一覧を見る

国際霊柩送還士の実話。
国際霊柩送還士とは、とても大雑把にいうと、亡くなった方に生きていた頃の姿を留めるよう、遺体に防腐処理やお化粧を施す(エンバーミングというそうです)仕事をする人たちのことです。
「おくりびと」のお仕事と違うのは、外国から日本へ、日本から外国へご遺体を運ぶ点でしょうか。
旅行中に海外で不慮の死を遂げられた方、葬儀を海外で行いたいためご遺体を空輸しなければならない方、ご遺族の事情は様々です。
遺体のことや、死についての多くが語られますが、決して残酷な話ではありません。むしろ、希望に満ちているのではないでしょうか。
エピソードのひとつなんですが、海外で登山中に滑落死してしまった方がいたそうです。ご遺族が現場まで遺体の確認に行くんですね。亡くなり方が亡くなり方ですから、とても無残な姿なんです。
これはとてもじゃないけれど、お葬式でみんなに顔を見せてあげられない…。
辛い思いを抱いて、ご遺体を送還士さんに預け、ご遺族は日本に帰宅します。
ここからが送還士さんに腕。生前の写真を確認しながら、様々な技術を用いて、ご遺体を生前の姿へと戻すのです。
半ば諦めつつ、ご両親が着いたお棺を開けてみると、なんと、あんなに悲しい姿をしていたはずの家族が、生きていた頃の姿そのままに眠っているんですよ。
もちろん、見た目は元に戻っても、魂は戻りません。
それでも、亡くなった方が穏やかに顔をしてくれているおかげで、遺された家族も心静かに別れを告げられる。
そして、送還士さんたちは自分たちの仕事は裏方だと、決して表には出てこない。本物の職人さんです。
連ねられたエピソードはこれだけじゃありません。
泣けます、全ての章でもれなく全部泣けます。
人は誰しも必ず、いつかは死ぬ。
この本は、遺体処理の専門家たちの仕事を追いかけると同時に、死と生に真正面から向き合う作品でもあります。
死は悲しいことですが、人生は悲しくはないということを伝えてくれる秀逸な本だと思います。
文章も分りやすく読みやすいですし、是非!

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紙の本

面白かった。

2015/08/23 14:46

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:積読 - この投稿者のレビュー一覧を見る

本屋で何気なく手に取った本なのですが、非常に面白かったです。
海外でなくなった人ってどうやって運ぶんだろう?貨物室に棺桶を積むっていうウワサだけどほんとなのかな?…一度くらいは考えたことある疑問ですが、あまり深く考えない疑問。
その舞台裏で働く人々を描いたルポですが、単なる葬儀屋ではなく、故人に対する愛情がないととてもできない仕事だと思います。頭が下がります。
エンボーマーという職業が、欧米(キリスト教国家で、だと思いますけど)では非常に尊敬されているということも、この本で初めて知りました。
日本では死に関わる仕事は忌み嫌われたりする感覚があると思いますが、私たちはいろんな人に助けられ、支えられているのだということを改めて考えさせられました。

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紙の本

ドラマに興味があって

2023/07/13 08:44

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:マツモトキヨシ - この投稿者のレビュー一覧を見る

米倉涼子さんが主演でドラマ化と聞き興味が出て読んでみました。
軽い気持ちで読みましたが途中何度も本を閉じることがあって
なかなか読み終えることができませんでした。
給料がいいから、と葬儀系の仕事に転職した同僚がいますが
彼に読ませてあげたい一冊です。

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2014/11/30 22:52

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2014/12/13 14:41

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2015/02/04 23:20

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2018/05/29 19:57

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2015/01/11 02:29

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2015/01/11 21:32

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2015/01/18 20:54

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2015/01/21 00:01

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2015/01/26 00:21

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2015/01/25 12:07

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2015/02/02 08:51

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2015/02/01 17:27

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