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大手電機メーカー・曙電機を再生させた芝野は縁あって東大阪の金型メーカー・マジテックを再生する為、同社の専務に就任した。新興国の台頭やリーマンショック等の影響は日本国内の中小工場にも例外無く受けている中、マジテックに大型案件の話が舞い込んできた。これでマジテックを再建に向け大きな一歩を踏み出せたと思いきや、芝野そしてマジテックの技術を虎視眈眈と狙う捕食者がいた。芝野はこのピンチをどう切り抜けるのか。そしてマジテックは再建出来たのか?やはり鷲津が。。。
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曙電機のCRO最高事業再構築責任者である芝野が、
辞職して、大阪の零細企業のナニワのエジソンが創始者である
藤村が亡き後のマジテックを再建しようとする。
シチュエーションとして、無理があるが、
そういう物好きもいていいと言うことなんだろうね。
まぁ。定年退職後と言うことであれば、成り立つが
そうでないようだ。芝野は 独身なのかな?
障害者の身体をサポートする機械は、
まったくのボランティアでつくったのだが、
その技術と特許が、軍事用のロボットスーツに転用できる。
ホライズンキャピタルの前島が、この技術を買いにくる。
その特許の所有者の移転により、
まるごと会社が乗っ取られそうになる。
前島の手練手管が、なんとも言えないのだが、
それに対抗する 藤村の後継者 久万田。
「クリエイティブコモンズ」で、対抗する。
ふーむ。諸刃の刃なんだよね。これは。
3Dプリンターの可能性がおもしろい。
個別生産を可能とする。
ファブリケーションラボ という発想も
これからの展開には 必要なんですね。
藤村の発明家と投資家としての両側面が
鷲津とであい、鷲津によって、助けられる。
コンパクトで、いい物語に まとめていますね。
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今回の舞台は東大阪市、ナニワのエジソンが残した町工場を狙うハゲタカファンドから主人公の一人芝野健夫が護ろうとする。下町ロケットのような一発逆転は有るのか。
高井田の工業団地を中心に長堂、俊徳道、西堤とえらいマイナーな地名が並んでいる。藤村家の自宅の森下は森河内かな。
敵役の村尾が務める浪花信用組合の本社ビルは布施駅前というのでおそらくモデルは今はなき弘容信用組合のビル。まだ布施市の助役になる前の塩爺がこの信組の常務理事になってたんだ。東野圭吾の白夜行の廃墟ビル「聚楽」や浪花少年探偵団の商店街以来の地元話でした。
物語のようなfab labo EO(EastOsaka)は現実の東大阪にはできていないがハゲタカの狙いが日本の中小企業の技術集約プラットフォームビジネスで埋蔵特許で儲けようとすること、対するファブラボは東大阪丸ごと企業作戦で、世界中ののオタクとネットでつなぎむしろクリエイティヴ・コモンズである程度特許をオープンにしようとする。この辺りが著者の中小企業再生のアイデアだろうか。
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ハゲタカのスピンアウト。芝野さんが主役。鷲津さんはチョイ役で(*'▽'*) 楽しめましたが、もうちょっとスリルがほしい。
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アカマ自動車買収やAD社買収の攻防時に大阪で起きた中小企業の再生物語。事業再生家として有名になった柴野さんが主役となり、はなしが進んでいく。柴野さんは、ハゲタカシリーズで好きなキャラクターなので、奮闘ぶりを見ることが出来て良かった。最後に鷲津さんも登場したが、その登場の仕方が面白い。。
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ハゲタカシリーズの外伝。シリーズの登場人物の一人で企業再生家(ターンアラウンドマネージャー)の芝野健夫の奮闘記。マジテックという会社を再建しようとする芝野と再会した村尾浩一は、芝野に復讐するためにマジテックの債権を買い漁りホライズン・キャピタルに売りつけようとする。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file7/naiyou23405.html
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残念だが駄作だ。
本筋に関係ないプロットが多数入って冗長してるしいつもの緊張感がないな。
最後まで読み終えるのが苦痛だった
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ハゲタカシリーズを何冊か読んでいる方ならご存じであろう芝野が主人公。
かつての縁を思い出して、東大阪の小さな町工場の専務になる。
その後、サムライ・キャピタルが敵になるという話。
鷲津の役割が面白かったな。
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この作品は「レッドゾーン」「グリード」のサイドストーリーで鷲津のライバル芝野が主人公の物語。前半は前述した二作品の中にも登場した話を深掘りしながら進行していきます。その二作品を読み終えた時、芝野たちがどうなったのか知りたいと思っていましたが、ちゃんとこのような形で出来てたことが嬉しい^_^
ちっぽけな町工場の再生を描くストーリーですが、最後まで良さげな兆しが見えつつも上手くいかず、やきもきさせられますが、クライマックスは見事!
「レッドゾーン」「グリード」と共にぜひ読んでいただきたい作品です。オススメ♪
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感想
町工場を芝野がどう建て直すかは見もの。グリードではほとんど話が出てこなかったのでどのように難局を乗り切ったのか気になる。ただ、一部レッドゾーンと被るところがあるのでそこは読み飛ばし。
最後は買収につぐ買収でどうなることかと思ったが、会社が潰れてしまった。鷲津が手を差し伸べると思いきや、別の形で?さすが経済合理性に基づいている。
あらすじ
東大阪のマジテックという中小企業の再生に乗り出す芝野の物語。前社長であった博士が亡くなり、経営が立ち行かなくなったところを芝野が乗り込んで立て直そうとする。
熟練工の技術の活用と、博士の次男を営業に育てて困難を乗り切ろうとするが、そこに芝野が三葉銀行時代に辞めさせた村尾が浪花信用金庫に勤めており、ハゲタカファンドのホライゾンキャピタルに特許事売り抜こうと魔の手が迫る。
マジテックは、スプラという化粧品会社から金型の大型受注を勝ち取るがリーマンショックの影響で契約がたち消えそうになる。また、なにわのエジソンの特許を渡した英興技巧をホライゾンが買収し、特許侵害でマジテックを訴えてきた。ホライゾンは何がなんでもマジテックを買収しようとしていた。
ホライゾンはプラザグループから依頼を受けて、マジテックの技術を軍事利用しようとしていた。芝野は故藤村が鷲津に投資した件で、助けを求めたがすげなく断られる。芝野はマジテックの特許を全てオープンにし、会社の処理を進める。