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どこもに本当の自分があるはずというのは間違い。自分というのは、今、ここにいる自分しかない。
自分の存在感を取り戻すためには、他者から認知されてること、認められることが必要。
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榎本博明さんの本は気にしながらも、あんまり読むことはない。でも、本書はプリマー新書から出てるということで、読んでみた。結果、おもしろかった。こういうことで悩むひとは今後もずっと一定数いるんやろうなぁと思っていて、そういうひとにはぜひ自分を語ることからはじめてほしい。そういう自分も、ひとのことばかり言えへんけど。
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私にとっては 面白い本でした。今まで悩んでいた事、人生の中でぶつかる難問、自分が嫌だーって思って悩んでいた事。この本に出会えて良かったと思いました。ヒントがたくさん詰まっていて、日本人の特徴なんだ!って、すーっと頭に入ってくる本でした。また時折読みたいほんです。
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自分の年齢を考えれば、今さら~なのだが、読んでみた。
自分をきちんと見つめてこなかったなぁ、と改めて思う。
日本人のコミュニケーションと欧米人のコミュニケーションの違いに納得。
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「自分らしさ」について研究してきた心理学者である著者による、「自分らしさ」を考えるためのヒント集のような著書。
フローチャート的に「自分らしさ」への道を示してくれるような内容ではないが、他者との関わりや自己を物語として顧みる必要性など、自分らしさを認識できる場面、考え方のエッセンスが散りばめられているので、参考になる。
また、ともすれば否定的になりがちな自己認識を、様々な観点からポジティブに捉えており、「○○できていない自分」から「そんな中でも○○はできている」というよい気づきを促してくれる部分も助かった。
ただ、対象読者層としては学生あたりを想定していると思われるので、自分らしさについて「青年期のいまはこう考えてしまいがちだけど、こういう過程を経て大人になったら乗り越えられるよ」という囁きは、「大人」の読者には刺さらないし、劣等感を刺激すらしてしまうのではないか、と感じた。
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ちくまプリマー新書らしい本。
やさしい語り口で、具体例も多く踏まえながら、書名の通り〈自分らしさ〉について丁寧に議論されているので、〈自分〉というものに悩む高校生や大学生にはぜひおすすめしたい本でした。
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シブ知 1・2
かかった時間 50分
まさに、思春期に「自分ってなんだろう」と考えるためのヒント。と言いつつ、前半はワカモノの興味を引く疑問(なぜ自分が気になる?とか、ひとの目が気になる?とか)を、心理学的知見をなんとなく並べながら、読者と一緒に、なぜだろう?なぜだろう?と繰り返している印象。
著者が本当に書きたかったのは後半だと思う。すなわち、アイデンティティ=自己物語、ということ。これを語っている部分では、具体例も引用も的確で面白かった。
ちくまプリマーなので中高生向けだとは思うが、回りくどい前半をスパッとやっちゃって、自己物語についてがっつり書いたらいいのになあ、とか思っていたら、巻末にちゃっかりCMがあった。
なんていうか、必要以上にわかりやすく書こうとして、結果面白さが薄まる、というのはよくあることなんだなあと思った。いやでも、ターゲット読者である中高生ってこんなもんか?
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『<自分らしさ>て何だろう?』(著:榎本博明)
付箋部分を抜粋します
・自分っていうのは、最も身近な存在であるはずなのに、その姿を捕まえようとすると、手の中をスルリとすり抜けていく(p8)
・僕たちは社会的比較によって自分の特徴を知ることができるのだ。人と比べてもしようがない、人との比較なんかにこだわる
必要はない、自分らしくあればいい、などと言われることがある。でも、自分が劣ることがあっても落ち込まないようにすることが
大事なのであって、人と比べること自体が悪いわけではない(p30)
・僕は、自己分析テストや職業適性テストを作ってきた側の人間だからよくわかるのだが、その類のテストをいくら受けても
自己分析が深まることはない。それは、ダイエットしようとして何度も体重計に乗るようなものだ。大事なのは、測定する
ことではなく行動することだ。行動することで測定値は変わってくる(p41)
・何でもそうだが、やってみて初めてわかることがある。逆に言えば、いろいろやってみないことには、自分というのはわからない
ことだらけなのだ(p42)
・鏡としての他者をもつこと
社会学者クーリーは、自己というのは社会的なかかわりによって支えられており、それは他者の目に映ったものだから
「鏡映自己」と呼ぶことができるという。・・・中略・・・他者の反応によって、自分の人柄や能力がどのように評価
されているかがわかり、自分の態度や発言が適切だったかどうかを知ることができる(p47)
・周囲からどんな視線を投げかけられているか。それによって僕たちの行動は大いに縛られていることがわかる(p57)
・自分の中に息づいているだれかのために頑張るのだ。もちろん自分のためでもあるのだが、自分だけのためではない(p69)
・日本文化のもとで自己形成をした僕たちの自分というのは、個としてあるのではなく、人とのつながりの中にある。
かかわる相手との間にある(p75)
・状況に応じて新たな価値観や仕事に柔軟に自分を適応させていく。しかも、いい加減とか中途半端というのではなく、それぞれの
時点では自分が傾倒する役割に没頭し、全力で立ち向かう。ただし、そこに自己のアイデンティティを限定せずに、別の可能性にも
自己を開いておく。気になることには目を向ける気持ちの余裕をもつ(p104)
・今の時代に求められるのは、個人をひとつの道に封じ込めるような固いアイデンティティではなく、さまざまな可能性に開かれており、
試行錯誤や方向転換を続けても壊れないような、いわば柔らかいアイデンティティをもつことなのではないだろうか(p108)
・人生の転機ということがよく言われるが、それは自己物語が破綻し、機能不全に陥ることを指している(p137)
・青年期や中年期が危機となりやすいのも、それまでの生き方を再点検し、ときに大きくな方向転換をしてい��必要に迫られる、
つまり自己物語の大幅な改訂が求められるからだ。そのような意味で、人生の危機とは、現実の出来事そのものの危機というよりも
そうした出来事を意味づける自己物語の危機ということができる(p140)
・人が悩むとときだれかに話したくなる、つまり聞き手を必要とするのも、自分の抱える経験を再評価したいから、それによって
行き詰っている自己物語の書き換えをしたいからといえる(p150)
・クーリーが自己というのは人の目に映ったものという意味で鏡映自己だと言ったように、自分らしさに気づくためには鏡となるような
他者が必要なのだ(p154)
・新たな自分を見てみたいと思うなら、習慣化したかかわりの世界から思い切って飛び出してみることだ(p163)
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中高生向けですが、その親としても読むと得られることが多い。
高校生になったら、ないものを補い、全て「バランス良く」じゃなくて、あるものを伸ばして「とがる」という発想が必要
というところに強く共感。
社会のルールを守りつつ、個性、自分らしさを見つけて欲しい。
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とてもわかりやすくかったです。プロテウス的人間のところが印象に残り、こんな生き方もあるんだなぁと勉強になりました。
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「思春期になると誰しも“自分らしさ”の問題に頭を悩ませる。答えを見出しにくい現代において、どうすれば自分らしく生きていけるのか。心理学者が自分自身と向き合うためのヒントを説く。」
目次
第1章 なぜか自分が気になる(自分を見つめる自分がいる;第二の誕生 ほか)
第2章 なぜ、こんなに人の目が気になるんだろう?(人の目がどうも気になる;鏡としての他者をもつこと ほか)
第3章 自分がわからない(自分が何をしたいのか、よくわからない;自分を見失いがちな青年期 ほか)
第4章 自分らしさはどうしたら手にはいるのか(自分はどんな生き方をしているか;自己にまつわるエピソードに着目する ほか)
著者等紹介
榎本博明[エノモトヒロアキ]
1955年東京生まれ。東京大学教育心理学科卒業。東芝市場調査課勤務の後、東京都立大学大学院心理学専攻博士課程中退。心理学博士。川村短期大学講師、カリフォルニア大学客員研究員、大阪大学大学院助教授等を経て、現在MP人間科学研究所代表。産業能率大学兼任講師
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思春期特有の「自分らしさとは?」の疑問への向き合い方を教えてくれる本。
その時期に自分を客観視することで自信がなくなってしまったり、逆に「こんなもんじゃない」と出来ない自分を認められなかったりというのは、成長過程で自然なことなんだと改めてわかった。
大人になってからもこういう考えの中二病みたいな人がいるけど、然るべき時にしっかり悩んでおくって大事だなと思う。