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「大穴」と書いてダイアナ、と読む名前の主人公。この名前が大嫌い。シングルマザーで、キャバクラで仕事をしながら育ててくれているティアラ(源氏名)は、美人だけど派手でケバくて、ダイアナにとっては恥ずかしい。ついでに、小学生なのに、母と同じにされている金髪もキャラクターの服も恥ずかしい。ダイアナは名前と、(美人だけど)奇抜なファッションにコンプレックスを感じて誰とも友達になれなかった。
小学3年生、神崎彩子ちゃんに会うまでは。
出会ってから2人は親友になった。
大好きな本の話をいっぱいした。
彩子ちゃんは両親とも落ちついていて、素敵な家に住んでいて、ダイアナの理想の家庭の子だった。
彩子にとっては、自分の家はちょっと窮屈な家・・・彩子には、ダイアナの家はティアラの趣味の可愛いキラキラしたものにあふれた部屋が羨ましく、ジャンクフードが美味しく、ティアラとテレビゲームして遊んだりするなんて心から羨ましいのだ。
全然タイプが違うために、お互い惹かれあった2人。
けれど、中学受験で彩子が心理的に不安になった時、ダイアナも両親のことで悩み、ちょっとしたことから喧嘩して、
仲直りできないままに、中学・高校を離れて過ごすことになる。
ダイアナと彩子、それぞれにコンプレックスや悩みがありつつも成長してゆき、いつしか自分そのままを受け入れるようになる。
私の呪いをとけるのは私だけ。
本好きの女の子だけでなく、全ての女の子に読んでほしい。
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大穴と書いてダイアナと読む。髪は幼い頃から母に染められた金髪。小さな顔に大きな瞳。目を引くけれど、人を寄せ付けない。そんな彼女は実は本が大好きな内気な女の子だった。そんな彼女が小学三年生の時に出会ったのは彩子という美しい少女。穏やかな両親と綺麗な家に住む、豊かに恵まれた少女。二人はあっという間に仲良くなるが、少女たちは少しずつ大人になっていく。そして、二人にとって別れの日が来る。
女子二人の物語。最初は非常に穏やかで平和であまりにも幸せそうで、まあそれはそれで面白かったのだけど、だんだん女子がおとなになってキリキリ痛く切なくなっていって安心した。
どちらの親も非常にまっとうで、魅力的な大人で、その存在が物語を落ち着かせていてよかった。
大学生になるまでの彩子ちゃんはふわふわしすぎてて案の定だし、ダイアナは一匹狼貫きすぎというか純情すぎたし、心配でしょうがなかったけど、二人の呪いがとけてよかった。これから2人がやっとほんとのことを言い合いながら喧嘩しながらほんとのともだちになっていくんだろうなあ。出版社に勤める彩子ちゃんと本屋さんのダイアナの二人のお仕事小説としての続きがあっても面白いかも。
良き本、良き友に出会えることの僥倖を噛み締められる一冊。
しかし最近の柚木さんの本がラッキーガールのハッピーエンドばかりになっているような気がして、初期のようなぎりぎり痛い少女たちの話もまた読みたい。
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久しぶりに「これだ!」という本に出会った。
母にダイアナと名付けられ、髪を金髪に染められ、決して裕福とはいえない環境で育ったダイアナ。正反対な環境で育った彩子。2人の視点から、かけ合いのように物語は進んでいく。
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私の呪いを解けるのは、私だけ――。すべての女子を肯定する、現代の『赤毛のアン』。「大穴(ダイアナ)」という名前、金色に染められたバサバサの髪。自分の全てを否定していた孤独なダイアナに、本の世界と彩子だけが光を与えてくれた。正反対の二人だけど、私たちは一瞬で親友になった。そう、“腹心の友”に――。自分を受け入れた時、初めて自分を好きになれる! 試練を越えて大人になる二人の少女。最強のダブルヒロイン小説。
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姉のような歳でキャバ嬢の母と二人暮らしの大穴(ダイアナ)と誰もが羨む家庭環境にある彩子の二人が主人公の物語である。大筋は、彩子が挫折し、ダイアナが思い通りの道を掴み取るという、大方の想像通りではあるが、付随する出来事が、それぞれにとってなかなか過酷に描かれている。だが、それぞれが自分を信じ、自分自身でそれを乗り越えた先で再会し、再び心を通わせる場面は、心底ほっとさせられる。そして、小学校三年生からずっとダイアナを見守り続ける肉屋の武田君がとてもいい。ダイアナの母ティアラも、これほど極端に走らず、もう少し何とかならなかったものかと思いもするが、それでこその物語なのでまあ良しとするか。自分に呪いをかけるのもそれを解くのも、自分だけなのだと改めて思わされる一冊でもある。
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なんだか読み終わったあと抱きしめたくなった(本を)。最後の方、村岡花子さんの言葉が出てくるんだけど、ストーリーに惹き込まれた後だから、ただその言葉だけを読むよりも心に響いた気がする。
2人の女の子が小学生から社会人になるまで、それぞれの視点から交互に語られていくんだけど、子ども時代を過ごした人なら多分何かしら思い当たることがあるんじゃないだろうか。10代の頃に読んでいたら何を感じたのかなぁ。
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私の中で最近アツイ、柚木さんの新刊!
なんとも可愛らしくて、ホワっと暖かくなれて、ちょっぴり泣ける良い本でした(*'ー'*)
本が大好きな二人の女の子のお話しが、朝ドラでもやっている『赤毛のアン』と絡みながら進んでいきます。
やし、もちろん村岡花子さんのお名前も登場しますw
別々の道を進んでいくけど、どちらの道も一生懸命に生きてて、その姿に元気をもらえる。
帯に書いてあるように、全ての女子を肯定してくれるし、大丈夫って言うてくれてるような安心感を与えてくれる。
本の中に「栞を挟んだところを開けば、本を閉じた時の記憶と空気が蘇る」っていう節があって、物語とは関係ないところで、そーなの!!って声を出してしまいそうになったww
この本を含めて、一瞬にして本の世界に戻してくれる本に出逢えてるコトに感謝♡
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自分にないものに憧れる心情を、あわせ鏡のように交互によませてくれる子供時代の前半にひきつけられる。
むこうはどうだったか知らないけど、こんな友達、いたよな~~と懐かしく思い出す。いまだにつきあってるけど。
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読みやすくて、あっという間に読み終わった。
私には若すぎる内容だったな。
20代前半の女の子が読んだらココロに響くような気がする。
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本が好きで、正反対な境遇の女の子二人の物語。
途中までは二人の女の子の友情が微笑ましく、どんな風に二人が成長していくのかわくわくしながら読み進められる。大人になるにつれ、些細な思い違いが二人の友情に齟齬を生じさせなんとなく疎遠になってしまう。一人になってしまったことより、強くなったり愚かになったりする過程が苦い。
特に主人公ダイアナが強くて憧れる少女で、めげずに、純粋に好きなことを実現していく姿が素敵だった。
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友達。家族。名前。本。彩子とダイアナの小学生~大学卒業。隣の芝生は青くて、どっちがより幸せかはわからない。ティアラの力強さに憧れる。再会と出発にふさわしい場所は図書館でもよかったんじゃないかなぁというのは私のわがままですが。『その手をにぎりたい』も同じ印象だったけど、最後が走り過ぎてて、それこそ小説だなあっていうのが少し悲しい。
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きらきらした魅力的な二人の女の子の現代版赤毛のアンというところか。ドラマティックな話だが、どうにもドラマティックしすぎて現実味がなかった。ラストにようやく現実的になったことで最後まで何とか読んだ側としては少し報われた気はするが。
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思春期のシーンは胸が締め付けられるようだった。彩子とダイアナに年が近いからかもしれない。人生は物語みたいにうまく行かないもんなんだなって思った。お父様が作家なのは見当ついたけど、まさか社会的クズとは考えが及ばなかった。
私は高校の図書室で借りて読んだからか、帯が付いてなかったので、読み終わってから現代版赤毛のアンというコピーを聞いた。うまいこというものね。
そういえば赤毛のアンを読んでいた時はダイアナの事に気なんてまわらなかった。アンのきらきらした考え方が好きで読んでたけどダイアナの事を思いながらももう一回読んでみようと思う。
もちろん、解説まできっちりと、ね(*^^*)
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2014.6.14ダイアナの母親ティアラのキャラクターは最後まで好きになれなかったが、アンの愛情が懐かしく、ダイアナにかんする記述!とても良かった。
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小学校で知り合ったダイアナと彩子。ちょっとした行き違いで一方的に友人から距離をとられたダイアナ。恵まれない環境におかれつつもダイアナは自らの力で理想の未来へ進み、彩子は堕落から自らの力で脱する。自らの力で明るい未来をつかみ取る主人公たちや、10年以上も一途に思いを寄せてくれる人がいるダイアナがすごくうらやましかった。
私は非現実的な小説を好んで読み、この本も途中まではまさに理想的な内容だった。途中から主人公の友人が少しずつ堕落していくのが痛々しくて、妙に現実味を帯びていて嫌だった。
でも、現実に役に立つのはこういう現実的な作品だとも思った。
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表紙が素敵♪育つ環境も性格も正反対の2人が親友になる。彩子の事件は辛かった。どうなる事やらと思ったけど、最後はよかった!