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システム開発に携わる人間にとって耳の痛~い話がいっぱい。
一つの事柄に対し、経営層・システム部門・ユーザ部門の三者向けにポイントを押さえて書かれており、
わたし自身はシステム部門の人間ですが、他の立場の人にも何を心得てもらえわなければならないのか、非常にタメになりました。
以下、印象に残ったところ。
・企業のITシステムは、現行のルーチンを固定的・効率的に行うためのギプスのようなもの
・ERP導入の効果。最初に効果が得られるのは、導入の検討時。業務プロセスの改善点を洗い出し、望ましい組織設計を検討できる
・パッケージに業務を合わせろ、は誤解を生みやすい。正しくは、「道具はパッケージソフトしかないので、業務と体制をうまく設計しろ」
・新システムの稼働日は、機能改善の開始日
・ポリシーに則って運営している限りにおいては、遅延や障害が起きても、システム部門を責め立ててはならない
おもしろかったです。
企業で社内システムの開発に携わる人は、みんな読もう。
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個人的にはそんなに間違ったことを言ってはいないと思う。
が、ちゃんとやろうとするのは色んな意味でものすごく大変だと思う。
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これはひどい。ITの知識のないコンサルタントが、ITの知識のない経営層にどんなデタラメを吹き込んでるのかがわかる。まあ、それがわかるという意味では価値がある本かもしれない。
「構造化プログラミング」とか、昭和かよ!
わかりやすさのために技術的な正確性は一部犠牲にしたという記述もあったけど、そんな言い訳では隠せないほどのレベルの低い内容。もう、クラウドのこととか何にも知らないんだろうね。
しかしこんな超有名コンサルティングファームが、こんなレベルなのか。とはいえ、これに騙される経営層なら自業自得だな。
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システム導入による業務改善の期待だけが膨らみ、実際のシステムを見て愕然とする。価格ばかり重視した結果、納期や性能が置き去りされたシステム。システムの運用は開始されたが、業務にマッチしておらず存在を抹消さる。
どれもこれも、会社でITシステムの導入や運用に携わったことがある人なら、常識ともいえる「あるあるネタ」ばかりだ。問題はこうしたネタが一般化しているのに、それを回避できないことだ。多くはITシステム部門の特殊性、閉鎖性によるもので、本書の内容を皆が共有したとしても、おそらくはITシステムの罠に落ち込んでしまうだろう。
罠から抜け出すには、ITシステム部門という歪な組織をぶっ壊して、システムを必要とする者、利用する者を中心としたプロジェクトチームを立ち上げ、経営層が全面的にバックアップすること。・・・なんだろうけど、これまた、わかっちゃいるけど上手くいかないのだ。
多くの場合、ユーザによるプロジェクトチームはシステム部門のような特殊性、閉鎖性を持ち始め、経営層はシステムへの関与を面倒くさくなってくる。
思うに、システムに期待を抱かない。システムが業務効率を軽減してくれるなんて思わない。そんなユーザが増えることが幸せなシステム開発ではないだろうか。言わば、「罠」に落ち込んでるのに、気づいていない・・・って、これこそ問題か。
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図書館でたまたま見かけ読んだ一冊。
ITベンダの営業としては、顧客目線を改めて整理することができた。内容は特段目新しいことは書かれていない。
しかし、「従来の運用はベンダへアウトソーシングする昨今では、自社でやらねばならないのは事業に特化したシステム運用。そのためにはユーザ部門との協力が必要不可欠。」との一節から、事業に資するITのアイデアをもっと練って顧客へ持っていかなければならないと強く感じた。
また、本書を読む中で、顧客内がユーザ部門とどのように折衝しているのか、社内でどのような手続きを踏んでいるのか情報を入手しないと、他社に先んじた提案は難しいと思った。他社との著しい差別化はハードルが高いので。
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ITシステムの導入、運用でありがちな失敗を並べた本です。組織の力学に起因する失敗の事例が特に豊富で、ステークホルダーマネジメントの勉強になりました。技術的な話はそれほど深堀されてないので、それはまた別のどこかで勉強します。
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主に、ユーザー企業から見た時の、ITシステム導入時に失敗しない方法ついて書かれた本。
ユーザー企業が対象っぽいので、SIerで働く自分はあまり関係なかったかもしれないけど、そういう視点で見てるのかと参考になった。
この本をユーザー企業が読んでくれたら、安けりゃいいってもんでもないと思ってくれるかも。
ただ、その解決策として、複数の再提案をさせるようにという案はSIerとしては辛い。
なお、中にはそりゃ失敗するだろという内容もあった。プロジェクトが開始して一年間、経営会議でプロジェクトの状況報告が無かったり(言わないし聞かない状況)。何のための経営会議だ。