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この国の保守派と呼ばれる人は大きいことを言うのが好きだそうだ。国防のことであるとか、憲法改正のことであるとか。もっと抽象的に言えば国のあり方とか日本人の精神だとか。
「保守」、すなわち守るということはどういうことなのかと考えた場合、本書を通じて思ったこと。身近にいる、傍にいる誰かさんの生き方であったり、環境であったり、生活を守るということ、それこそが本当の守るということなのだと。
日本の保守派と呼ばれる政治家は本気でこの国を守りたいと思うのであれば、本書の中で課題とされる少子化問題と労働力不足について真剣に考えるべきだ。
人口減少社会に突入している我が国において、抽象的かつ壮大な国のあり方ばかりを国民に押し付けている場合ではない。
自分自身ができること、それは何が一番大切なことなのかをしっかりと見極めること、大きいことばかりではなく、小さいことからコツコツと。そんなことにも気づかせてもらえた。
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「義務教育化」と一点突破するタイトルだけれど、本質は教育格差を無くすこと。現行法上の課題はさておき、問題提起としては理に適っているように思った。
情弱乙。で、片付けていいことと悪いことがあって、それを解決するのは誰の仕事なのか?考え続けていきたい。
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すごくまとも。よい。何冊かの本が引用の中心になっていたところとかは気になるけど、まあ論文じゃないしええんかの。駒崎さんもわりと関わってるみたいだけど、駒崎さんが書いた方が良かったのではという感もなくもない。
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「お母さん」が人間扱いされていない国、というのにすごく納得。だから、子どもを持つことへの漠然とした不安感があったのかも、と思いました。良妻賢母的な神的存在には絶対になれないし。
相変わらずな古市さん口調で小難しい事もわかりやすく、適度な分量で書いてあるのでこの手の本を読み慣れてなくても読みやすい。で、1000円とリーズナブルなのもよいですね◎
時間がかかることだとは思うけど、この本に書いてあるような社会ができたらいいな、と思う。当事者(お母さん)が正しい権利を訴えても、それが必死であるほど冷たい目で見られる傾向にある気がするから、国が介入して守ってくれるといいよなーと思いました。
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⚫︎きっかけ
フローレンスの駒崎さんがオススメしていて前々から読みたかった本。
⚫︎
現状の「母親」が置かれている環境をこんなにもわかりやすくまとめていてくれるなんて。驚きました。
面白かった文
ーー
都心にはオムツを売っているコンビニが少ない。ドラックストアにさえも置いていないことがある(これを知らない独身者は以外と多い)。
それで結局「Amazokファミリー」に頼る人が多いようだ。実質年会費が無料でオムツとおしりふきはいつでも15%オフ、それを最短当日に無料配送してくれる。
オムツと粉ミルクくらい国が送ってくれても良さそうなものだが、なぜかアメリカ企業が都心のママの子育てを支えているのである。
現代の育児は相当の「情報強者」か「経済強者」でないと務まらないということだ。
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⚫︎文章
文章が読みやすいです。まるで食事をしながら目の前で話してくれているように、比喩や冗談交じりの文体で書いてくれているので、すぐに理解できました。
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大変読みやすい一冊!少子化の問題を、歴史的背景、教育の統計学的見地、文化の変化、経済成長、女性の活躍など、様々な切り口で分かりやすく触れていて新鮮。この本をきっかけにもっと知りたい内容などに踏み込んでいく道筋も見えてきて好奇心を刺激する。
子育て世代にとっては自らの教育方針の参考になるだけでなく、全世代においてこれからの社会をどうしていきたいかの指針にもなり、広く色んな人に今の日本をより良くするために読んでほしい一冊である。
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いつもテレビで見る社会学者・古市憲寿さんの最新刊。
1ページめから心を掴まれました。
電車にベビーカーで乗れば白い目で見られる。
新幹線や飛行機で子どもが泣くと嫌がられる。
仕事を頑張ると「子どもがかわいそう」と言われる。
小さなこどもを預けて旅行にでも行ったものなら
鬼畜扱いを受ける。
「お母さん」になった途端、誰からも文句を言われない
ストライクゾーンが極度に狭まってしまう。
日本の「お母さん」には基本的人権が認められていない…
保育園を義務教育にすれば
この全力の子育て支援こそが経済成長につながる!
いろんな論文、実験データや統計を参照にしながら
わかりやすく解説されていてとても説得力があり
相当な時間がかかるとは思うけど
ほんとに実現すれば明るい未来が開かれるのでは
と 希望を持たせてくれる本でした。
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上野千鶴子さんの弟子のような印象を持っていたので、読まず嫌いなところはありましたが、意外に本書はすんなり受け入れられました。読んで良かったと思います。(でも、本書とは別次元の話だけど、やっぱり社会学者的な立ち位置ってあんま好きではないかな・・)
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これから親になり子育てをする私たちにできることは、今子育てしている人たちを知り、お手伝いしていくことなのかな。
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少子化対策のために、保育園を義務教育にしたほうがいいのではないかという案。
ロジックで詰めてあって読んでて楽しかった。
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テレビでよく見る人
少子化対策をとっているにも関わらず少子化に歯止めがかからない最大の要因が育児に関する不安なんだろう
いっそ保育園も義務化すればいいのではという提案
最近読んだ教育や保育の実質的効果に関する本とリンクして読みやすかった。総合的に考えれば発達の初期に社会的投資をいかに厚く実施できるかが財政への負担も減るらしい。
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いいと思う。
虐待防止、産後鬱の防止にもなる。
親と子の拠り所として、今後保育園というところがとても大切な場所になると思う。
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無償化ではなく義務教育とすることで、お母さんだけに負わせている負担を社会化し、非認知能力の高い人間を育てる。経済成長にもつながる。
ゼロ歳からが義務教育。子供はお母さんのもの、じゃなく、子供は社会のもの、ですよね。
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読みやすかった。
この人の本は初めて読んだが、同年代ということもあって、難しいことをシンプルに表現してくれてわかりやすい。
内容は自分にも影響するであろうことだから、共感もできるし、自分が思ったより社会のいろいろに興味を持っているんだなと感じた。
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子育て中、保育園に預けている立場として義務教育化賛成!!と叫びたくなる本です。
今色々な思いをもって子育てをしているお母さん達には本当に心がラクになるような本なのかもしれません。
私は少なからずラクになりました。
子育て中のお母さんだけではなく色々な人に読んで、今の日本の現状を知っていただきたいです。
国には是非義務教育化考えていただきたいです。
実現する日を心待ちにしています♪