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図書館でみつけた。きれいな状態の本をみつけると,つい手に取ってしまう。レオロジーは去年少し興味を持ったんだけど,結局なにもしてない。こういう啓蒙書的な内容くらい知っていてもいいかなと。式は出てこないので,何が面白いのかとか,トリヴィアとかを中心に楽しんだ。高校生とかに面白く,不思議な現象を得意になって見せるのが好きなので,そのネタになりそうなのも色々あった。磁性流体ってネット通販で買えるんだなあとか(しかしここに出ている「ウニズラ」だがググッてもまるでヒットしない),ハネナイトボールとか(これはググるといっぱいでてくる)。ダイラタント流体(ウーブリック)もつくってみたいな。ちなみに本当は高校生とかはどうでもよくて,自分が楽しみたいだけなのだ。僕は大学に入るまで,本当に科学体験の貧しい人間だったから。今住んでる箕面市内に,ER流体を商用で扱う唯一の会社があるらしいけど,ER流体はとても手が届く値段ではないことが分かった。ER流体も高校生に見せられたら楽しいんじゃないかと思ったけどなあ。ガリレオに出てくるあの犯罪も予算掛かりすぎてむりなんじゃね?たなぞうのどっかに,地球科学の先生が「長いタイムスケールではこの黒板も液体と同じだ」なんて言っていたと書いた。その授業で聞いて半信半疑だったのが,この本で読んだら(サイボーグ009は知らないけれど)すっきり分かった(気がする)。加硫のグッドイヤーさんが,タイヤメイカーのグッドイヤーと直接関係ないのは知らなかった。食品,おもちゃ,化粧品その他,レオロジーは応用範囲が広くて,役に立つことは明白だけどあんまりやってる人いないんだねえ。それが意外。このシリーズは,浪人生のときに読んだ『有機化学美術館へようこそ』以来。
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身近で不思議な、どろどろ、ぐにゃぐにゃな物質
(マヨネーズ、ケチャップ、チョコレート、ゼリー、米粉パン
ハミガキ、ボールペンのインク
ゴム、実験で作ったスライム…)
液体のような固体のような、微妙なもの)の科学
ちゃんと「勉強」するには難しそうですが、
身近にあるもので、平易気味に書いてあるので
だいたいのことを知るにはおすすめ。
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レオロジーについての雰囲気が分かる。
きっかけを掴むには良いと思うが、
自分としては、もう少し踏み込んだ説明が欲しかった。
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レオロジーってはじめて聞いたけど、かなり身近な学問で、相対性理論の解説本なんかよりずっと楽しめた。
これなら研究も実験も面白いかもという気持ちになる。もちろん実際には数式も使うし、そう簡単ではないだろうけど、食品や文房具、生活用品、おもちゃと様々な応用ができるので、「これに使ったらいいのでは?」という発想は、文系の人にもできる気がする。
理科音痴には実際に目に見える、触れるものがイメージしやすい。中高生にもすすめたい。
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[ 内容 ]
みなさんは固体と液体の区別ができますか?たとえばハミガキ。
固体だとしたら、なぜチューブから出せるのか、液体だとしたら、なぜ流れ落ちないのか。
そんな物質の性質を考えるのがレオロジーです。
身近で不思議などろどろ、ぐにゃぐにゃ物質の科学、レオロジーの世界をのぞいてみませんか。
[ 目次 ]
序章 固体と液体のはざま
第1章 エレクトロレオロジー―推理小説とロボット
第2章 チキソトロピー、塑性、シアシニング―神のなすレオロジー
第3章 分子レオロジー―蛇の加速装置
第4章 食品レオロジー―イチゴジャムにはレモン
第5章 伸長粘度―プラスチックと米のパン
第6章 ダイラタンシーとシアシックニング―知能的サッカーボール
第7章 ゴム―紛争さえも散逸
第8章 地球と宇宙のレオロジー―万物流転
第9章 癒しのレオロジー―くせになるその感触
第10章 抵抗低減効果―イルカ恐るべし
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
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http://public-errata.appspot.com/errata/book/9784774143101/