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書店の帯「絶対的な闇。圧倒的な光」という文句に惹かれて読んだ。絶対的な闇は描かれていたが、圧倒的な光は見いだせなかった。これからの日本が不安である。教祖の説法のトピックにはなかなかそそられるものがあったと思います。
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死生観とかこの世の仕組みとかエロとか、詰ーめー込ーみーすーぎー。
んん?やたらいわくありげな重要人物が○○するためだけに、世界がワラワラ大騒ぎしちゃうって……。
あ、あれや。
レイアースや。_(┐「ε:)_
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この作者は、スランプなのでしょうか?
掏摸から数年、正統派の純文学が書けず、迷走ぎみのように思います。
今回の作品はハプニングバーにハマった男が経費で落とす為に書いた小説のように感じました。
とても下品で幼稚で、良識のある大人が読むに耐えません。
宗教や政治、戦争の話は、とってつけたような内容で、読みにくいものを、最後まで読み切ると、ほとんどが参考文献という読者を馬鹿にしたような作品でした。
消費者をなめているような作品です。
頭にきたので、申し訳ありませんが、星☆は1つです。
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自分の元から消え去った恋人 涼子を追って、宗教団体を訪れる楢崎。そこで教祖的存在の老人 松尾と出会い、教義に触れ、その宗教団体に出入りするようになる。
しかし、涼子はすでにおらず、別の宗教団体「教団X」と関わりがあったことを知らされる。
宗教団体の話というより、教祖の口を借りて、社会情勢、国家、テロ、貧困、戦争などを語っている感じ。
好々爺の松尾との対比か、「教団X」の教祖 沢渡の世俗的な面が強調されており、性描写も多い。
ラストは綺麗にまとまっているが、著者の真意はなんだったのか、著者の思考が怖い。
(図書館)
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初中村文則作品。
世界観が想像のななめ上をいってた。
いろいろと小難しいことが書かれているけど、メッセージがいまいち伝わってこなかった。作者が伝えたかったことはなんだったんだろう…?ストーリーもなんだか…?
600に近いページ数にも負けずに頑張って読んだのに少し残念でした。
でも気になる作家さんではあるので、『何もかも憂鬱な夜に』を次に読んでみようと思います。
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徹底して開くと戦い続けてる中村文則。
大がかりな今回の作品も、根底は同じでした。
希望が見える最後に、しあわせになりました。
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初めて読んだ中村文則の小説。
新興宗教の教祖、部下の男、その恋人、もう一つの団体など、様々な人が入り乱れる。それぞれの立場からの主張、宗教観が語られるも、そこには絶対の善も悪もなく、みな自分が信じる道を行くのみ。
かなり厚い単行本だけど、スラスラと一気に読めてしまった。複雑なテーマでありながら、それをすんなりと読ませるのは著者の手腕。面白かった。
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今までの自分にはない新しいタイプの本でした。松尾の話は難しいけど、すっと入るところもたくさんあって、こうやって宗教に入り込んでしまうのかもしれないと少し自分が怖くなった。信じるということについて考えさせられた。
似たような事件もあったので、今なら現実にある話なんだと思えるものでした。
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ピース又吉が勧めていて初めて中村さんの本を手にとった。
世界観が独特すぎて映画「愛のむきだし」を観終わった時と同じような気持ちに。
教祖の話は、特に初めの方の、正直ついていけない所が多々あったし一部はやや読み進めるのが疲れた。
二部は物語がサクサク進むので割と読みやすかった。
いろいろ盛り込んであるけど作者の伝えたいことがラストの方のメッセージならとても普遍的で当たり前のことだと思ったけどこの本全体の話を通して改めて聞くことで希望が見えてくる気がした。
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表紙から禍々しい危険なオーラが漏れ出ています。
教団X。
間違いなく2015年のベストいくつかに入る傑作です。
カルト教団と聞くと、どうしても破滅的で破壊的なシーンしか浮かんでこないのですが、僕がこの作品から強烈に印象づけられたのは、「生きる」とはどういうことかという、まさに真逆の問いかけでした。
「人生っていうのは、比べるものじゃないって。一本の道を、誰かと比べることなく生き切ることだって。誰かの人生を参考にするのは別にいい。影響を受けることだって。でも比べ過ぎては駄目なの。(中略)大事なのは、目の前に出現したその自分の人生を歩くってことなの。他人と比べるなんて無意味。どんな人生も価値の上では等しい。それがどんな人生であっても、問題は、それをどう生きるかなの。」
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自分の最後を破滅で飾るため圧倒的な我儘を貫き通す。
その為に作られた「カルト教団」
主義主張など持たない。
そこに理由さえあれば人を動かすことができる。
中村さんの描く「善と悪」
善と信じるものは本当に善なのか。
気が付かない間に悪が蔓延していたなんてことになっているかも知れない。
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読み終わったけど、、、長すぎて、整理できない状態。
読み直すというかというと、きっと二度と読み直さない。
読み疲れた。
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なかなか奥が深いお話。科学や哲学、宗教学さらには政治学なんかも含めながら物語は進んでく。
展開も意外性があったりして、おもしろかった。
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最後は号泣しながら読む。圧倒的な熱量。多方面過ぎる壮大な世界観。作者は命を削りながら書いている気がする。途中は嫌な気持ちにもなったけど、読後感は良かった。皆を肯定してあげたい気持ち。
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物理的にというよりは精神的に物語が進んでいく作品だと感じた。
人物が別の場所に移動したり場面展開したり物々しい雰囲気になったりという物理的な展開はもちろんあるんだけど、それよりも、登場人物たちの思想や感情を吐露する場面が圧倒的に多いので、“物語”を読んでいるというよりは、“思想書”を読んでいる気分になった。
で、言ってることが難しくてよくわからなかった。
精神と宇宙と素粒子と日本の右傾化と世界経済と貧困と性の話で、ところどころは「へーっ!面白い!」って思える話もあるんだけど、読み終わって全体的に考えたらなんだか複雑で私にはちょっと難しかった。