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第3回ノベルジャパン大賞受賞作のシリーズ第2巻。見た目可愛い女の子なのに自らを「大悪魔」と称するルゥと優等生で悪いことなどしたことないような典型的な「よゐこ」良児を中心とする物語。ルゥは次々と悪事を思いつき実行するわけですが、実際はどれもちっさいちっさい悪戯レベル。ホンモノの悪事は口にされるだけで想像からブルブル震えて逃げてしまうようなお子様に、終始ほのぼの。2巻めでは世界制服を企もうと最初に実行に移したのは学校に『悪党稼業部』を作ること。最初に来たのは、気づかぬ内に暴食を繰り返すことに悩み、死にたいので殺してくれと言う依頼人 宮下鈴世。実は今後のストーリー展開の軸を想像させる重要キャラの1人になります。全体的にほのぼのとまったりした感じがあるのに楽しく読み進めてしまうところがこの作品の良いところかもしれませんが、1巻めと比べると、いかにもラノベ的な演出が増えた気がします。読者サービスはほどほどに。
(「たなぞう」に掲載の自分の感想を転載)