紙の本
読後感は清々しい
2016/03/19 15:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:メロリーナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
統合失調症を患った著者が精神科病院での入院生活を書いたマンガです。出て来る人たちがいい人ばかりで入院生活も過酷なものではなかったようなので、素直に心にスっと入ってくるような読後感も清々しかったです。入院が短期なのと患者さんが統合失調症とうつ病の方だけだったようなので、これだけで「精神病科はこういう所」と思ってはいけませんが(患者やスタッフにとっても環境のよくない病院もあるでしょうし)、医者等が書くのと違って本人がこうやって経験を主観でマンガにしてくれる事は貴重な事だと思うのでありがとうと言いたいです。最近はエッセイコミックが流行っている事もあって病気に限らず色んな経験をしている方が書いているマンガを読めるのでいい時代だなと思います。
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どんな病気でもそうだと思うが、自らの闘病生活や回復過程を振り返りことは、実にパワーを費やす行為だと思う。自らの体験談を漫画にし、同じ境遇の人たちに向けて、励ましという形で発信することが何とも尊いことか。精神科病院を知る上での一助にもなる本かと思います。
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職場にあった本。
絵は小学生みたいなのに読みやすい。
仲間との交流や、保護室での自問自答で自分を見つめ直していく。自分を傷つける人はやっぱり病んでしまうのね。今度は自分を大事にできるといいね。
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作者は統合失調症で入院されたようだが、誰がいつメンタルの病気にかかるか分からない。
著者の症状から入院の経験、そして治療過程が分かりやすく描かれており、今まで分からなかった精神科の入院施設の一例として精神科の病棟がどういったものか分かったかもしれない。
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いわゆるマンガは読むこと自体が苦手で、ページを繰っていくものの、いまいち中に入り込めない経験をしてきた中で、すっと入りこめた貴重な一冊に出会いました。
きっと作家さんがそのまままっすぐに表現されたからだろうと思います。
患者さんにとって心に残る看護師さんのような人になりたい、そう思いました。
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心は傷がつき過ぎると本当に擦り切れてなくなるまで痛みを感じなくなるものだと思いました。
作者さんが心から立ち直ることができたらいいな、と応援したくなる作品です。
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統合失調症で入院した著者による体験記コミック。内容が内容なので重い感じもするが、コミックなので読み易かった。
私自身も入院経験があるものの、別な疾患&別な病院なので色々比較できて面白かった。
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借りたもの。
3ヵ月、精神科病院に入院していた当事者の視点から、精神科病院について、その生活をわかりやすく描いた一冊。
丸みのある登場人物たちは没個性で愛嬌があるので、感情移入しやすい。(精神科の入院患者というと、強烈な個性(妄想とか)を持っている印象があったから……)
入院生活での一日の習慣、服薬の影響、激昂して保護室に入れられて冷静になったり等、精神科病院の生活を簡潔に描いている。
著者が統合失調症で入院することになった理由――ある種の自傷行為に依存していた――は、自身のコンプレックス等から派生する負の感情を否定していたことに起因していた。(中二病的な黒歴史があった模様w)
自傷行為が死ぬためが目的ではなく、“刺激”が欲しいという理由であることを明確にしている。
著者が入院前と後の気分の違いを明確に描いている。
入院直前の“刺激”を欲しがり、それが無いことでの不安感から、閉鎖された世界で内省する時間を持てた安心感、そして退院後の解放感――精神科病院とはそのために存在すると思った。
統合失調症が治るかはわからない……
中村ユキ『わが家の母はビョーキです』( https://booklog.jp/item/1/4763198718 )、みえっち『統合失調症だけど、がんばって生きています』( https://booklog.jp/item/1/4286170675 )では、日常生活で支障をきたしているようだったし……もちろん、医師に処方された服薬やきちんとした往診をすれば、それは抑えられるようだが。
退院後はどうしているのかが多く描かれてはいないが、よく眠る時間が必要で、ゆっくりとしたライフスタイルになっていた。
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社会人になった息子が精神科病棟に入院したため少しばかり、気持ちが分かればと思って読んでみた。同じような症状がいろいろあるんです。