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島本さんらしい作品だと思いました。
不器用で普通とは言えない登場人物ばかりですが、彼らがゆるゆると人生を歩んでいく様が一冊を通して描かれていく様が素敵です。
天然の空気清浄機・八重子と、エスコート能力に長けている須磨さんがすきです。
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久しぶりの島本理生作品。
改めてこの人はジメジメと切なさを混ぜた、梅雨のような恋愛を書くのが好きなんだなぁと感じた。
なので序盤の大和君の子供っぷりはとても新鮮で、こういう男子いるなぁとか、異性ながら共感する部分もあって、痛々しくも微笑ましかった。
真綿荘の住人たちの恋愛模様は様々で、登場人物たちの過去からして恋愛の形は異形なものが多いのだけれど、こんな恋愛があってもいいなぁと思える部分がそれぞれあった。
さらにどの人物も前に進んでいるので、そのしっかりしたハッピーエンド感のおかげであまり暗くなりすぎず読める。
私的には可もなく不可もなくな作品。
晴雨さんよりも綿貫さんにアクの強さを感じた。
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2013/03/16
鯨ちゃんが唯一まともで、とても癒された。
それにしても、島本理生の作品の登場人物は絶対レイプされるなぁ。
ラストがとてもしっくりきたので、それは良かったのだけど。
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いろんな人がいる。いろんな感じ方、こだわり方がある。同じことが起きても、人によって、その後の影響の出方が違うんだ。私には理解できないこともある。でも、それを全部含めて、いろんな人がいて、世の中。生きている長い年月の中のどこかで出会った人、深く関わった人、楽しい時間を一緒にたくさん過ごした人、そういう人たちとも距離をおくことがある。それでいい。また会うかも。とにかく自分はそこにいる。
個人的に鯨ちゃんが憧れの女性。私にはないものを持っている。ずっと昔からコンプレックスだった。人を包み込むような包容力が私にはない。小学校のクラスの女の子で鯨ちゃんのような子がいた。年齢には関係ない。どうしたらなれるんだろう、自分には何が足りないんだろうと考えていた。
でも、今はこれでいいかと思う。これが自分。白い石は白くて、紫の石は紫だ。そんな風なもんだと思うようになった。
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真綿荘に住む人たちの話。
お風呂が共同でご飯を一緒に食べる。
微妙な距離感。
それぞれの見方があって
それぞれの思いがある。
でもみんな真面目だ。
綿貫さんと晴雨さんだけは理解しがたいけど。。
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真綿荘の住人が帯に書いてある通りに愛おしく思える。
住人達にかかわる人たちも。
最初、大和君に対して見所のない青年だと思い(ごめんなさい。そんなことありませんでした!)、挫折しかけました。
椿さんと八重子ちゃんの関係はとてもまぶしく思えます。
あこがれます。
鯨ちゃんと荒野先輩(ときどき大和君、にくめないやつだ!)にいじらしくなったり(主に荒野先輩に)、憎々しく思ったり(大和君だけに、あっ!前言撤回)。
綿貫さんと晴雨さんの見方はひとそれぞれあると思う。
でも私は最後に出した晴雨さんの決断が、
ふたりにっとて良ければそれでいい。
ここの住人はだからみんな愛おしく思えた。
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読後5分後のメモ
いわゆる壊れてる蛇口のごとくではないんですが、結構涙もろいので、本を読んで泣いてしまうことはそれなりにありそういうときは一人で本の世界にはいりこんで床でのたうったりしながらわーわー泣いて、
それでこの激しく動いた気持ち、物語、を誰かに聞いて欲しくなってしかたなくなり
ブクログを発見してからは、ああとりあえず書くとこがあってよかった!!と本当に思います。
そんなわけで涙と鼻水を流しながらさいごの数十ページめくりすぐにぐすぐすいいながらブクログあけました
うう、夾竹桃… 夾竹桃のくだりからもう胸が苦しくて…
完成に登場人物にはいりこんでしまって泣き出したら止まらなくなりました。
かなって、よかった…本当によかった…ありがとう神様というか島本理生…この人を幸せにしてくれて…
もういま真綿荘のひとたちで心がいっぱいです。
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恋愛小説なのだけど、登場人物が皆、自分の気持ちばかり押し付けてくるように感じた。
愛している人を自分より大切に思う気持ちは無いのかな。。
空気清浄機のようと書かれた、八重子も、恋人自体より、恋人の側にいる事が大切なだけ。唯一、絵麻だけが真っ直ぐで好感がもてた。全体的によく分からない本だった。
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一癖も二癖もある住人たち。
類は友を呼ぶ…とはちょっと違うけれど、そんな住人たちだからこそ漂う真綿荘の雰囲気。
下宿したくなるような、ならないような。
鯨ちゃんは唯一の良心。
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大和くんは今までの島本作品にはなかった感じの天然KYぶりがよかったし、最後少し男っぽくなるとこもいい。
鯨ちゃんは心変わり早っ!と思ったけど、荒野先輩とはうまくいってほしいって思ったからよかった。
綿貫さんと晴雨さんの関係はキライじゃないけど、でもどこをどうやったらそうなる!?って感じで理解はできなかった(笑)
でも全体的に、楽しめた。
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鯨ちゃんを応援したくなる。荒野先輩、すてきな人だった。
晴雨さんと綿貫さんの関係は不思議というか、特殊すぎて少し混乱。ラストの2人には驚いた。
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設定があまりにも島本さんらしくなくて驚いたけど読み進めれば進むほど、ああやっぱり島本さんだと思った。
島本さんにしては登場人物が多い話だし、最初の方は登場人物が複数学生で進んでいくから、わりとさわやかっぽく読めなくはないけど、どんどんどんどん人間の深いところに引きずり込まれていって最終的に綿貫さんの話に収束していく感じは、やっぱり一筋縄にさらっと終われなくて何かもにゃっとしつつもいろいろと考えてしまった。
誰のはなししてるんだろうなあと思った次の真綿荘の恋人で、最初に綿貫さんのフルネームが明かされる流れは、やられたなあと思った。
鯨ちゃんは最初から最後まで唯一の救いでいてくれてありがとうの気持ち。島本さんらしくないとはいえ、タイトルや設定から考える中でいちばん妥当にきもちよく読めたので、鯨ちゃんまわりのおはなしがいちばんすきでした。
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ほのぼのとした話かと思えばそうでもなく。真綿荘に住む五人の人間や外側の人間が関わりながら日々を過ごす話なのだけど、その内容がわりかし生々しくて。幼くて空気が読めないひと、異性が嫌いだから同性の恋人がいるひと、コンプレックスが大きいあまり小心者なひと、嫉妬深くて勘違いしたまま時間の止まったひと、一般的な人間の言葉に当てはめることができずにひとを振り回してしまうひと。複雑に絡み合って、作用してる。久しぶりにこの手の島本理生に触れた。なんだか満足している。やっぱり島本理生は、痛々しい話がいい。
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人の育ってきた環境や恋愛事情なんて予想出来ないようなことばっかりで、でも世間は一括りにしようとする。押し付けられた幸福で全ての人を当てはめるなんて不可能で、この小説はその枠からはみ出た人達の話だ。
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妹者が送ってくれた本。
北海道から江古田の下宿にやってきた大和くんと、その周りの人の十人十色の恋のお話。
読みながら涙ぐむ失態を数回犯しw
不器用ながら皆恋をするのだな…とニヤニヤもした。