紙の本
江戸っ子気質と人情の物語
2022/04/22 20:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、メインキャラクターである「雀」と娘っ子の小夜とすごす日々を描いた人情味溢れるストーリーです。
「雀」の親分の、含蓄あるアドバイスにより「雀」は江戸の街中を方々観光案内(?)して、小夜を楽しませます。そういった数々の楽しい出来事を通じてさりげなく小夜の深奥を見出だしていきます。その流れの筆致が非常に滑らかで、本書の醍醐味だと思います。
小夜は人間界に戻るのか?それとも戻らないのか? ほんのりとした感情を読み手に抱かせるハートフル時代小説でした。
投稿元:
レビューを見る
妖怪達の町 大江戸 人間が一人だけ一緒に暮らしている。
少年の名は 雀 。
とりあえず 住んでいる妖怪達とお知り合いになる段階かな。
人間の世界から落ちてきた お小枝。
やっぱり両親がこいしくて帰っていくけれど、少しでも覚えていて欲しいと思う大江戸でであった出来事や妖怪達のことを。
天女や龍が飛ぶ大江戸の空を見てみたいなぁ
投稿元:
レビューを見る
つまらん。
紙が厚いから普通の文庫だと250ページのところ170ページしかない。行間も広いのでスカスカ。遅読の私でも読み始めて1日ももたなかった。
内容も魔都の情景描写ばかりで大したストーリーも無い。人間の少女がやってきて楽しい思いをして帰るというだけ。
オススメできるとしたら、生まれてから小説を1冊も読了したことが無いという人に向いてるかも。
投稿元:
レビューを見る
もう一つの大江戸の世界。
妖怪が住む江戸の町。
その中でただ一人の人間、雀。
空を天女が飛んでるなんて、すごく素敵です。
香月さんの描く世界ってほんとにすごいですね。
雀の過去も気になります。
桜丸と旦那がかっこいいです。
続き早く出てほしいです。
投稿元:
レビューを見る
もう一つの大江戸の世界。さまざまな妖怪の織りなす情緒あふれる流れが香月さんらしい作風。相変わらず食風景が鮮やか。
投稿元:
レビューを見る
うーん。
面白いんだけど、江戸時代の設定なんだったら
アッパーカットなど明らかに江戸時代に使わなかった言葉は
入れないで欲しかったな・・・。
児童書だからしょうがないの?あれ、これ児童書だっけ??
妖怪アパートは大好きだけど、これはちょーっと微妙だったかな。
結局何が書きたかったのかわかんない感じ。
江戸の雰囲気と妖怪の話が書きたかっただけなのかな。
あと主人公がウハヨーッスって言うのに違和感感じるのは私だけ??
妖怪アパートでもちょっと感じてたけど。。
投稿元:
レビューを見る
大江戸の雰囲気だけでも楽しめました。天女がひらひら飛んでるのを想像したくなっちゃう文章でした。
聞き慣れない言い回しも、巻末に意味が載っていたので助かった。
雀は近未来からきたのかな〜続きが楽しみ。
投稿元:
レビューを見る
'11.12.01 読了
テンポがよくていっきに読み終わりました。相変わらずご飯が美味しそうで、すごく食べたくなる…
投稿元:
レビューを見る
妖怪アパート、江戸版。
みたいな感じ。
この方の言葉使いや描写など、不必要に入る品のなさは何なんでしょうねぇ。
児童書のはず、だと思うのですが。
投稿元:
レビューを見る
誰かが恋をするわけでもなく、誰かが殺されるわけでもなく。
けれども周りを巻き込んで話は楽しく進み解決する。
平和であるからこそおもしろいお話が、どこかわくわく感を引き出してくれる。
だから香月日輪の世界はおもしろいと感じます。
主人公の男の子と周りの妖怪たちが織り成す物語は、今までの香月さんの作品のように成長があったり、また、友情や夢を与えてくれるのかなと考えると続きが楽しみになります。
投稿元:
レビューを見る
江戸から明治頭くらいの文化レベルの江戸を舞台にした小説。
ただしキャラクターは主人公以外は妖怪ばかり。
姿は妖怪だけど、やってる事は人間と何も変わらない。
第5期鬼太郎の妖怪横丁をイメージしたらわかりやすいかも。
投稿元:
レビューを見る
三つ目や魔人、ろくろっ首など異形の者どもが平和に暮らす魔都「大江戸」。この町で唯一の人間であるかわら版屋の記者・雀は、面白話を求めて東へ西へ…。
つるりと読める、ゆかいな妖怪小説でした。
投稿元:
レビューを見る
自分にはありふれたつまらない日常でも,見る人が変われば非常に魅力的に感じ,その良さに気がつく。ほっこりするお話
投稿元:
レビューを見る
☆3
香月日輪の新シリーズの文庫化版。
手にとって思ったことは、内容ではなく紙質。何ですかこれは。厚めの紙で、嵩上げしてるのかしらとか思ってしまう紙でした。何か意味があるのかもしれませんが、講談社文庫の普段の薄いつるつるの紙にそれなりに満足していた身としては、ちょっとびっくりで、ショック。薄くてもいいので普段の紙がいいです・・・。
それで、メインの内容ですが、悪くないし面白いけど、薄いです。最近なのか、もともとなのか。最近、文庫版になった作品だけを読み始めた身としては、分かり兼ねますが、薄いです。気楽に30分読みの小説?という感じで、楽しいけれど、可もなく不可もなくという感じに落ちてしまいます。ラノベってこんなものなのでしょうか。後は、なんとなくですが、いろんな設定や、言葉やテーマが、妖怪アパートと重なってきて・・・微妙な気分にもなりました。まぁ、同じ著者なので、しょうがないのかもしれませんが、ちょっと過食気味な感じ。それでも、主人公が、きちんと成長してくれるとうれしいなと思います。妖怪アパートでは、それが感じられなかったので。
投稿元:
レビューを見る
妖怪が普通に暮らす魔都、大江戸にただ一人暮らす雀の活力や成長が、とても前向きで素敵なお話。難しい言葉もなく、すんなりと世界観に浸れる。ライトノベル(だと思われる)なので台詞、改行が多く、文字数も少ないと思われ、非常に読みやすい。面白かった。