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岩波文庫愛好家さんのレビュー一覧

投稿者:岩波文庫愛好家

687 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

紙の本傲慢と善良

2022/09/17 21:18

親ガチャもある一方、当世ならではの様態も。

16人中、16人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

プロローグを除き前半は男性側から語られ、後半は女性側から語られるという構成になっています。全体的には著者の特徴である気持ちの描写が非常に濃やかで、その為かグイグイ引き込まれました。
 本書では随所に『傲慢』と『善良』の言葉が出てくる為、その度に本書のタイトルを思い起こします。傲慢の謂わんとする事柄、善良の謂わんとする内容がじわりと沁み入ってきます。この二つの言葉、本書だけではなく現実世界でも、基、現実世界こそ恋愛に於いて、婚活に於いて、キーワードとなります。
 他方で親からの干渉、親の言いなりという事も本書では描かれており、この事についても現実と同様です。
 本書で印象的な箇所がありました。それは結婚相談所の女性の言葉「婚活で成功する人は結婚後のビジョンを持っている」といった内容の台詞です。自分自身で何か少しでもビジョンを描くという事は自立的であり、腑に落ちました。
 本書はフィクションではあるものの、現実と何ら変わらないテーマとなっており、否応なしに感慨深さが高まります。こういったテーマの本を読んだ事が無かった為、新鮮さを味わえたのと同時に色々と考えさせられました。
 エピローグでは安堵感を得られました。

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紙の本

紙の本日本の古代国家

2018/09/29 00:05

濃密な一書

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

緻密な分析で推古朝の蘇我氏や、中国(隋・唐)・朝鮮(新羅・任那・高句麗)の外交情勢などについて述べられています。高校の日本史の教科書もこれ位詳しければ、更に興味を持てたと思います(個人的には自身が高校時代、山川の日本史を授業で使っていて、その教科書自体は大変好きで、決して当時日本史に興味を持っていなかったという事ではありません。日本史は当時も今も大好きです)。ただこれほど詳細になると教科書としては分厚過ぎてしまいますし…。
 実は本書を読む前に事前に目次を見ました。これは絶対予習が必要だ!!そこで講談社学術文庫の日本書紀(上・下)を購入し、読みきってから本書に入りました。…大正解!!気持ち良く読めます。
 この時代の本は諸々あるでしょうが、何冊も買う予算のない私のような方なら、本書をお薦めします。

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紙の本

紙の本日本国憲法

2019/01/19 23:15

蔵書すべき一書

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

最初が日本国憲法で次が大日本帝国憲法です。第一条から憲法が書かれてあります。更にはポツダム宣言や降伏文書、日米安保条約まで本書に所蔵されています!凄すぎ……。買いの一手でしょ(笑)!
 字も大きく、見易いです。こういう一冊を所蔵しておく価値は十分にあります。それでなくても改憲、改憲と言われている昨今ですから……。

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紙の本

紙の本スマホ脳

2021/12/15 07:37

よく内容が纏まった良書

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

読了して最初に感じた事は、非常によく纏まった内容の本だったなぁ、という事でした。説明や伝えたい事が解り易く、且つ的確でした。
 また著者が私と同い年であり、育った年齢環境が同じであった点も共感を得ました。
 私自身の子供二人をみていると、本書で述べられている事象にしっかり該当していました。運動不足、睡眠が不満足(眠りが深くない)、イライラ、家の外での活動不足などです。
 運動不足は私にも言える事なので、子供たちと共に取り組んでいこうと思います。また、上の子供には試しにスマホの断捨離タイムを設けてみて、勉強への影響の実験をしてみます。

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紙の本

紙の本日本語をみがく小辞典

2021/04/10 09:10

日本語の豊かさを噛み締める。

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本書のタイトルに『辞典』とありますが、どちらかと言うと言葉を解説した読み物という要素が強いです。よって言葉を調べる為の本というよりは、気軽に読み通せる所謂『通読本』の感覚です。
 本書の最も良かった所は、現代では消えかかった言葉や表現を数多く知る事が出来る点と、和歌や詩を始めとする古典の味わいを得られる点との二つです。日本語以外の言語もその研究を深めていけばそうなのでしょうが、改めて日本語の豊かさを感じられる一書だと思います。
 ところで本書は文体にちょっと特徴があります。それは、漫談風な感じがする点です。名詞篇の『風』を例にとると、『こちらが少し強ければ「どこ吹く風と聞き流す」こともできようが、庶民は「大木は風に折らる」で、なかなかそこまで強くなり切れない。「風が吹けば桶屋が儲かる」と、間接的に利益恩恵を受ける者もいるが、・・』といった文の調子です。これが読んでいて実にテンポが良いです。
 本書を読むと結局の所、『ことばの意味というものは、変われば変わるものだ。語源は忘れ去られても、語そのものは結構しぶとく生き残る。それが過去の文化や生活を背負ってきた語であればあるほど、われわれ日本人には懐かしい、何かをゆさぶられる力を宿している。』に尽きると思います。本書に出会えた事に感謝です。

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紙の本

相手との距離を縮める為に、相手の立場に立つ。

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

タイトルにある『自分のことは話すな』というのは、ネガティブな意味で強烈なインパクトを感じましたが、本書はそういう意味ではありません。
 一般的によく言われる天気ネタからの会話で口火を切るのではなく、まず相手を観察して、そこから相手に飛び込む。その事によって相手と距離を縮め、相手と中味の濃い会話を行えるというのを著者は伝えようとしています。天気の話をするな、というのではなく、そこからどういう会話を展開し、相手からの印象を強めて有意義なやり取りが出来るかがポイントだと。
 何気ない会話よりも、折角の会話のチャンスを積極的に活かす参考になりました。

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紙の本

癒しの一書

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

読んで、ああ~癒されるなぁ~、という意味の癒しでなく、齷齪している自分に対してブレーキをかけてくれるという意味での癒しです。 日々の自分を見つめ直し、自分を少し若しくは少しずつ変えていく、という事に関して優しく諭してくれている本です。
 右側のページがタイトルになっていて左側のページに内容が書かれてあります。内容は全てその左側で収まっているので、次のページに持ち越しという構成にはなっていません。簡潔に纏められていて判り易いです。

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紙の本

紙の本北斎富嶽三十六景

2019/01/18 12:50

一枚一枚の絵と共に理解を深める愉しさ

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

今、北斎展が開催されているようですが、個人的には先日読了した『小説 葛飾北斎』から影響を受けて本書を購入しました。1枚の絵画の次ページにその作品の解説がされており、1枚1枚の絵に対して深い理解を得ることができます。自身の肥やしとして読了でき、大変有意義でした。

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紙の本

耳に痛い内容なるも、良薬な本。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

冒頭から最後までビッシリと、耳に痛かったです。炭水化物というのは永遠の快楽物質です・・。
 さて、内臓脂肪を落とす方法は色々あるでしょうが、本書ではプチダイエットを推していました。いつもよりも白米の量を減らすが最たるものでした。また、白米から先に食べない、食物繊維と蛋白質をしっかり摂る、も重要です。
 加えて運動も必要であり、代謝を図る意味で欠かせない要素です。ウォーキングやスロースクワットが紹介されてあります。
 結局の所、巷間で言われているように、1つ:バランスの良い食事内容と量と咀嚼 2つ:適度な運動とその継続 3つ:十分な睡眠がポイントかと。

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紙の本

今の時代への切実な警鐘

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

今の時代に非常にタイムリーな内容の一書です。
 『人それぞれ』とは巷間でよく使われる言葉でありよく聞く言葉です。現代は個人主義・個人の尊重が取り沙汰され、肯定的に捉えられている風潮があり、ある程度は寧ろ好ましいと思いますが、一方で猫も杓子も『人それぞれ』は、ちょっと行き過ぎに感じます。
 本書ではこの『人それぞれ』の例を数多く紹介し、個々に洞察しています。絶対的に否定は出来ないものの、その弊害を的確に説諭してあり、共感を覚えます。
 世知辛い時代趨勢において、他人との距離感や考え方の受け入れについて、しっかりと考えさせてくれる良書でした。

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紙の本

紙の本風神雷神 下

2021/03/18 07:59

人の生きざまとは・・

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

上巻に続き下巻を読了しました。余韻が心地よく漂います。人は一生の中で何を見出だし、何を会得し、何に打ち込み、何を感じるか。上巻のレビューにも記した運慶にしても、将又、葛飾北斎にしても、皆、通ずるものがある気がします。
 本書を上下巻読了し、私が感じたのは私自身の『生きざま』です。人生の折り返し地点を過ぎたと云われる年齢を経た今、ふとこれ迄の自分を振り返り、どんな人生だったか、どんな感想か、そしてこれから先の人生をどう歩みたいか、どんな希望を持ちたいか。そして何より誰と出会い、出会った人達からどんな影響を受けるか・・、そんな事々をぼんやり考えてみたいです。本書の主人公の宗達とて様々な人達と出会い影響を受けています。人との出会いは縁であり、お金を出して得られるものではありません。
 私の場合、人との出会いに依る縁を大切にしたいのと共に、かけがえのない本に日々出会う事、それらを読むという事に他ならないという気がします。

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紙の本

紙の本風神雷神 上

2021/03/16 20:19

3人のキャラがいい味を出し、引き込まれる逸話

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

俵屋宗達の『風神雷神』と言えば日本史の教科書にも登場する馴染みのものですが、人物については名前以上には知らないなぁ、という事で興味をそそられ読んでみました。
 俵屋宗達という名前はもとは俵屋という扇屋の店の主人の養子として迎えられた伊年(いねん)という名である事が判りました。この少年が類い稀な才能を発揮し、本阿弥光悦を軸に角倉与一(あの角倉了以の息子)と紙屋宗二と三人で活躍するストーリーです。
 以前読了した『荒仏師 運慶』を髣髴とさせる展開で、読み進めていくに従ってつい夢中になり、この上巻を読了してしまいました。上下巻に分かれていますが、どちらもそれ程分厚い本ではないので、筆致のよさも手伝って気軽に読む事が出来ます。俵屋宗達の為人に触れてみる良い機会だと思います。

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紙の本

紙の本ブッダが説いたこと

2020/11/08 16:02

稀有な一書

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

総ページ数も膨大ではなく、且つ文字自体も小さくは無いので、比較的すぐに読了出来ます。但し内容はかなり濃厚で、ずっしりときます。
 確かに日本人にとって仏教は馴染み深い宗教ですが、ブッダが説いた仏教としてどれだけ正確に伝播して染み込んでいるかは不明です。本書はそういった点を解決していると言えます。
 本書に於いて心に刺さった箇所が幾つもありましたが、一つ挙げるとすると次のフレーズです。『苦しみに対していらだったり、立腹しても、苦しみはなくならない。その逆に、さらに問題をふやし、すでに不愉快な状況をいっそう深刻なものにし、悪化させる。必要なのは、怒ったりいらだったりすることではなく、苦しみという問題を正しく理解することである。苦しみがいかに生起し、それをいかにして取り除くかを見極め、辛抱強く、賢く、決意をもって、努力することである。』

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紙の本

気軽に取り組めます!

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

座禅というと、どうしてもお寺に行っておこなうもので、今一つ足が向かなかったのですが、座った状態や、なんなら歩きながらでも可能というのには驚きました。但し、単に歩いているだけでは当然ダメな訳で、呼吸を整えたり、という行為は必要です。
 気を落ち着かせたり、普段の悩みなどを軽減していくツールとして実践をしていきたいと思います。文庫本ですし、内容もスラスラ気持ちよく読めますので、おすすめです。

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紙の本

紙の本権利のための闘争

2018/11/24 01:30

なかなかに正論だと思います。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

権利を主張する、と言えば、日本人なら結構抵抗を感じると思いますが、それは正当なんですよ、と述べられています。アメリカなどは訴訟国家ですし、日本とはまるで事情が違います。本書はアメリカについては言及せず、ヨーロッパについて論述していますが、現代日本がグローバル社会と言って憚らないのであれば、本書の内容を活かしていく必要があると感じました。
 文体もまぁまぁ理解しやすい方だと思うので、是非読んでみた方がいいと思います。

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