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個人的に惣領さんに贔屓目だというのもありますが(高校のOBなので)
この本は文句無しに面白い。
惣領さんの漫画は多分ほぼ全部読んでますが、コレはかなりオススメ。
いままで少女漫画で描かれてましたがこれは青年誌です。
あ、EASも青年誌か。あれも面白かった。
チェーザレ=ボルジアは歴史上の人物でかなり興味のある人物なので、
惣領さんに料理されるのが非常に嬉しいです。
本の装丁も無駄がなく帯にだけイラストが印刷されています。
外すと白地に黒い文字だけってのもオシャレで良い。
内容も、変に創作されてなくしっかり描かれており当時の歴史上の人物が次々に出て来ます。
2巻にはダヴィンチ、3巻には現代政治学の祖マキャヴェッリ登場。
ダヴィンチとチェーザレのやりとりはかなり興味をそそられました。
今作の帯の女性はまだ出て来てませんが、チェーザレの妹のルクレッツァでしょうか?
早く彼女が見たいところです。
兄の為に政略結婚を4度(3回だっけ?)も強いられる悲劇のヒロインです。
主人公?のアンジェロがかなり好きです。
天然ボケですよね。
ミゲルの立ち位置もかなり興味深い。
数々の漫画に描かれているチェーザレですが、
この漫画だけは後世にまで持っておきたいと思わせてくれる漫画です。
早く晩年の彼のお話が読みたい所です。
興味がお有りの方は是非お読みくださいまし。
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相変わらず素晴らしい。
チェーザレの生涯は伝奇小説などで知っているので、アンジェロが物語の中でどんな役割を果たしていくのか、楽しみです。
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「自由は人の心の中にあるのですね!」
中世にこんなことを言える人がいたのだろうか。それはとても幸せなことだ。
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再びチェーザレ。だんだんと悪人ぽくなるチェーザレですが、やはりカッコいいものですね。イタリア史ってすごいなー。
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闘牛。
文化がぶつかって成長する。レコンキスタも十字軍も。(あれ?キリスト教徒しか成長してないような)
白くて弱いマキァヴェッリ登場!
男殺しチェーザレ
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ニッコロ(マキャベリ)登場の第三巻
アンリ(フランス団)VSチェーザレの闘牛シーン(?)はあんなに頁を割いて描く必要があるのか…と、思ったけど漫画的には美味しいシーン(チェーザレカッコいい!!)
この巻はニッコロ視点の解説が入るのもあってか、チェーザレが如何にお坊ちゃまで我侭っ子なのか(育ちのせいで当然なんだけど)という部分が描かれていて、これまでのヒーローチェーザレではない側面が見えてきて歴史物として面白くなってきました。
(正直、漫画的には2巻までのほうがチェーザレカッコいい!って、ミーハー視点で読めた方が面白いといえば面白いのですけど。)
アンジェロのチェーザレへの陶酔もここがピークになるのかな。
巻末に時代の解説と現在の建物の写真と絵が比較解説されているのですが。こんなに綿密に考察を加えて描かれているとは!全然分かってなくて、なんとなくで読んでて申し訳ないわ。凄い!
それで、なんでフィオレンティーナはみんな帽子かぶっているんだろうなぁ
それにつけても、ジョヴァバンニ閣下がこんな可愛いキャラになるとは…いい意味で予想外だ。
ロベルトも素直でイイヤツだし。
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KiKi が歴史上の人物の中でもっとも魅了されている男がチェーザレ・ボルジアであることは以前にもお話しましたが、同時に興味がありつつもまったくその正体が見えない男で、魅力的なのかどうかの評価さえできない人物の1人がチェーザレの腹心・ドン・ミケロット(漫画上のミゲル)です。 いわゆる「暗殺者」という形以外でドン・ミケロットについて触れた日本語の作品を KiKi は見たことがありません。 そういう意味で、この漫画でのミゲルの人物設定には非常に興味を覚えます。 チェーザレの影に常に寄り添い、ダークサイドの仕事を粛々とこなしていく人物。 そんな彼が「ユダヤ」という出自を持ち、あのキリスト教絶対の世界の中で改宗を拒み、チェーザレの傍にいるというその一点でのみ有形・無形の迫害からの解放を見出すことができると感じられるという立場の設定。 これは深いなぁと。 と同時にこれは惣領氏の創作なのかもしれないけれど、こうであって欲しいなぁと KiKi に思わせる説得力を感じます。
(全文はブログにて)
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ニッコロ・マキャベリが、ピサ大学の神学部の学生で登場します。ロレンツォ・デ・メディチがピサへ放った諜報員?チェーザレは、フランス団アンリと大乱闘。学生らしい(?)大騒ぎです。
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チェーザレを取り巻く人物が優秀すぎるため、アンリのバカさがえらく強調されているように感じる。
ジョヴァンニも初期に比べると小者臭が強くなった。
マキャヴェッリもこの時代の人だったんですねぇ。
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正直、雑誌の連載はよみ飛ばしてしまう。
だが、単行本でじっくりと読むと、止まらなくなる。
アンジェロという架空の人物の視点で語らせることで、物語によりのめりこみ易くなっている。
ついつい時間を忘れる、危険な漫画。
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<「奴をそこいらの貴族の子弟と一緒にはするな あれは野生動物のように頑強でずる賢い」>
弱冠16歳とは思えぬ手腕で権謀術数を巡らすチェーザレ。
飼い慣らされぬ野生動物が徐々に牙をむき始める。
冒頭のひと言は、チェーザレの側近でありユダヤ出身のミゲルが、チェーザレに惹かれる無垢な少年アンジェロに忠告した言葉。だが、かくいうミゲルがそもそもチェーザレの底知れぬ魅力に惹かれている、のだと思う。
この巻ではマキァヴェッリが登場する。後にチェーザレをモデルとして『君主論』を執筆する布石となっていくのか。
ふとしたきっかけでチェーザレの経歴を目にしたアンジェロは、チェーザレがわずか8歳で教皇庁書記長という要職に就いていたことに驚く。拝命した際、神童チェーザレは、教皇の前で完璧なラテン語で挨拶をしたという。この口上が興味深い。
「至大なる教皇
シクストゥスIV世聖下
詩人が言うように
あらゆる人間にすべてが許されているわけではありません
でも聖下は そんな私のために
今 道を開いてくださったのです」
この「詩人」はウェルギリウスを指す。『神曲』でダンテの導き手ともなったウェルギリウス。ラテン語圏において、その存在が非常に大きい、ということなのだろう。
チェーザレは庶子である。庶子とはつまり、正当な婚姻の外で生まれた子供である。チェーザレの父はそもそも聖職者であったので、婚姻が認められていない。必然的にチェーザレもその兄妹も庶子となる。
この時代、庶子であるということはそれだけで大きなハンディキャップであった。チェーザレは、時の教皇から嫡出証明の免除までもらっているのだが、それでもなお、乗り越えられない限界があった。
「生涯表舞台に立つことはない」のが庶子だったのである。
これは宗教上の理由からで、男女の性的結合が原罪とされており、正式な婚姻関係における純粋に生殖を目的とする場合のみ、罪性から逃れることが可能であったためという。
日本でも嫡出子が優遇されてきた面があるが、これはどちらかといえば、「家」の単位を守るものだったのではないかな・・・?などと思うとなかなか興味深い。
*基本、息抜きのつもりで追いかけているコミックですが、副読本が相当にヘビー(^^;)。前巻では『神曲』、この巻では『君主論』にちょっと興味が。『神曲』の方は購入はしたのですが(買っただけ、だけど)、さて、年末年始で少し腰を据えて読むかな? 読めるかな?というところです。
*さて、ここまで図書館本を1冊ずつ借りているのですが。そろそろセットで買うかなぁ・・・?
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『フランス人はイスラムの侵攻に屈しなかったことを自負する熱烈なキリスト教信者』
『キリスト教信者以外の人間は全て邪教』
うーむ、歴史とはまさに過去・現在・未来の対話、考え込まざるを得ないなぁ、、、
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第3巻。ドメニコ会のマキャヴェッリ、フランス団アンリ対スペイン団チェーザレ、ピサの街での工場建設計画。
フィレンツェの実質的支配者ロレンツォが病床に就いたことから、フィレンツェに陰りが生じ始めます。
イスラム勢力による侵略は学習でもあり文化の融合となったと寛容さを持つチェーザレと、対抗組織は蛮族と呼び徹底的に敵視・排除しようとする強硬派のアンリの関係は、現代でも対立の火種を生む普遍のきっかけだなと思います。
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ただただチェーザレがかっこいい。アンリとの戦いで「人種が違おうが信仰が違おうが優れたものは優れているのだ 学んで何が悪い。」というセリフが痺れる。あいかわらず、アンジェロがいいコントラストを生んでいる。
そしてついにマキァヴェッリ登場。
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こんな十代の頃から、大人顔負けに政治を行うなんて。お父様はどんな環境でどんな教育をしたんだろう?
ミゲルの言う通り、アンジェロがいつか裏切られそう。