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ミステリというよりも成長物語?のような。展開はまあまあ面白かったけど全部が中途半端な気がした。
芸術家とは一緒に暮らせないと思った。
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平凡な人間だって、他人をひどく傷つけたり、簡単に消えない傷を刻むことができる。人と人が関わるというのは、もともとそういうことなのだ。
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騒ぎ立てて、なにもかも明らかにすることばかりが正しいやり方ではない。
口をつぐんで、知らなかったふりをすることだってできる。
正しいということが、何の力も持たないときだってあるのだ。
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秘密や痛みを抱えていても、目の前の人を気遣い、思いやって生きることはできるのだ、と。それはカメラの前で微笑むことに少し似ている。
(内容紹介)
いつも通りの夏のはずだった。その事件のことを知るまでは……。
海辺の小さな町で暮らす高校生・光介。夏休みに入ったある日、母の姉・芹とその娘の双葉がしばらく一緒に暮らすことになった。光介は芹から、心中と聞かされていた祖父母の死が、実は「どちらかがどちらかを殺した」無理心中事件であり、ここで生きていくために事実をはっきりさせたい、という決意を聞かされる。カメラマンであった祖父とそのモデルも務めていた祖母。二人の間にいったい何が起こったのか。
残された写真が語るもの、関係者たちの歪んだ記憶、小さな嘘……。そして真相を追う光介が辿り着いた、衝撃的な事実とは……。
『サクリファイス』『タルト・タタンの夢』などで話題の著者が、海辺の町を舞台に、青年のひと夏の冒険と成長を描く、切なくてさわやかな青春ミステリー。
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特別なことはなにもない、ふつうの家族だとおもっていた。その夏まで。
叔母といとこの少女がやってきたことで、明らかになっていく祖父母の謎。
ぞくぞくしました。
うまい。
否かの描写もうまかったです。1時間に1本。笑。
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のんびりした雰囲気に、ピリッとした緊張感。
こういう小説を読んでいるときに、東京で生活したことがあってよかったなと思う。
2015/9/8読了
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図書館で借りる。海辺の長閑な風景描写の中、そこで確かに生きている人々には穏やかならぬ過去があって。
祖父母の描写をもう少し書き込んでくれてもよかったな。
中高生くらいの夏休みに読みたかった一作。
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祖父母を心中で亡くしてる高校生の光介が、叔母とその娘との同居をきっかけに心中の秘密に迫るというお話。ミステリとしても成長物語としても、どっちつかずの中途半端さを感じました。
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母親の姉とその娘と、突如暮らす事になった。
そして、若くしてなくなった祖父母の事が
心中だった事を知る。
無理心中ならば、確かにどちらがどちらを殺したのか
気になってきます。
そしてその理由は…とも考えます。
少しずつ見えてくる、過去のヒント。
最後には、そうか、という納得が。
完全にその可能性を考えていませんでした。
知らなければ、何故、どうして、と困惑や
怒りを覚えるでしょうが、双方立場が違います。
片方は父親ではなく芸術家で
片方は母親のまま。
自分の道を、前を見続けて歩いた祖父。
守るべきものを守った祖母。
夫婦であろうとも、別物です。
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四国の海に面した町(何県だろう?)での物語。
叔母といとこの少女がやってきたことで、心中したという祖父母の謎が徐々に明らかになっていきます。
これはミステリー小説なんでしょうか??
そして、真実を知ってしまった家族(と叔母一家)は、
小説が終わったあと、どうしたのだろうか、と続きが気になりました。
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25年前の祖父母の心中事件に隠された秘密とは。残された写真、歪んだ記憶、小さな嘘…。海辺の町を舞台とした切なくてさわやかな青春ミステリー。『文蔵』連載に加筆し書籍化。
南四国の県立進学校の高1。会ったことのない母の姉が東京から戻っきて同居。海の事故で死んだ祖父母の詳細が少しづつ明らかになっていく。無理心中の噂。
芸術写真家の祖父は借金苦で自殺。理由は個展用写真が火事で消失。家に火事の跡はない。祖母が写真をダメにしたようだ。
家にはない写真集がないが、図書館にはあった。
超美女だった祖母のヌード写真。元弟子によるとモデルになってもらうのに2年。古い漁港、山、屋外でのヌード。
祖母の顔は怒っていた。
昔話をしてくれた叔母(カメラの仕事手伝い、ヌードモデルもしていた)は無理心中はどちらかが殺したのかを調べていた。叔母は古いダンボールから銀塩写真を修復していたが、すでに処分。
東京を訪問し、個展のフライヤーを入手。写真の女性は祖母ではなかった。叔母なのでは?
着替えをしていた叔母の裸体を見て、叔母ではない
母がヌードモデルだった。
祖父の遺品のレンズから領収書が出てきた、日付が個展キャンセルの後、次の個展の準備資金を集めていた。
無理心中をしかけたのは祖母。娘達のヌード写真が世間にさらされるのを防ぐために祖父に睡眠薬を飲ませ、無理心中。
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疎遠だった叔母と同居が始まるところから家族の過去が明らかになっていく。男子高校生にしては冷静すぎないかな?
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田舎町の平凡な高校生だった主人公の家に、存在も知らなかった伯母が従妹を連れて戻ってくる。25年前に亡くなった祖父母は、海の事故ではなく無理心中だったと聞かされ、その原因を調べようとする。自分が芸術家の孫だったと知ったり、クラスメイトの女子がひたむきに絵を描く姿に惹かれたり、何もかも明らかにするだけが正しいやり方ではないと悟ったり、大人へと変化していく過程が丁寧に描かれていてよかった。が、祖父母に関する真相については、果たして死ぬほどの事なのかと疑問に思った。
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2016/2/3
借金を苦に心中した祖父母を持つ光介のお話。
田舎の閉塞感ってやっぱり辛いなと思う。
才能ある写真家が愛するものをヌード写真に残したいと考えたら、実行するし公開する。
端から聞いていればそんなものかと思うけれど身内だったら...
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青春ミステリーって感じかな。叔母が引っ越してきたことをきっかけに、祖父母の過去を調べていく高校生の話。
東京は意外と近い、実感。
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う~ん、イマイチなぁ、って感じ。
芹さんとお父さんが同級生なら、芹さんの年齢も同じでしょう?と突っ込みたくなる場面があった。
高校生が、自分の祖父母の名前も知らないっておかしくない?とかね。
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近藤史恵のミステリーには珍しく、この話には未来はかかれない。
けれども謎解きの過程は面白く、読者に書かれていない未来を想像させる楽しみのある作品でした。