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視点人物を誤認させる叙述トリック。登場人物の1人が途中から全く登場しなくなり、はっきりいってバレバレ。
しかし、その後ろには、逆叙述トリックともいうべきもう一つのトリックが隠されていた。
視点人物の誤認に関するヒントを文中に分かりやすく散りばめ、わざと読者に気付かせる。勝ち誇って読んでいくと、最後にもう一つのトリックにやられる。
そんな作者の意図を感じる。
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これも弟のん。ひねっくれた中二男なので、こうゆうの好きなんだろうなぁ。
以下、感想。地味にネタバレてるのでご注意。
とっちらかった印象。叙述系にしたいのか…?それにしては中途半端だよなぁ。
思わせぶりな表現も伏線ではなく「単に置いてみました」的に放置されているし。
で?結局誰が残ったの?ていうか何故そのラスト1ページ書いちゃった?
消化不良で気持ち悪いなー
初めから、「これ叙述系だろ、あー気持ち悪い、気持ち悪い文章、騙されたくねー」と思いながらいちいち深読みしながら読んでしまった。ので、楽しめなかった。
私みたいなひねくれた性格の人間には、向いてないのか…
もう一回読んでみるか?
オカルトホラー的な、金田一少年的なところは割と好きでした。この気持ち悪い感じ!夜中読んでオェっとなる感じ。
…私、何回気持ち悪いって言った?苦笑
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5~6年前の読了、初の麻耶作品。これを機会に最もお気に入りの作家さんになりました。麻耶雄嵩を知るのに最も無難な作品と思われます。驚天動地のトリックは他の追随を許さない完成度です。
他の作品は曲者揃いなので、麻耶雄嵩ってどんな作家?って思ったら迷わず「蛍」を手にとってください。
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視点が長崎なのか、諫早なのかがわからなくなり、交互に入れ替わってるのかと思いきやそう言うわけでもない、そんな感じで騙されました。(タカタカタ・タータ・タカタカタン)
そして、登場人物が〇〇を誤認していて、読者が知っているというのは新しい。(○○っ○だと思ってた)
後半は起承転結でいうところの転がたくさん出てきた感じで一気に読み終えてしまった。
ラストは後味が悪いけど、面白かったと思う。
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昔、猟奇殺人事件があった別荘で、大学生のミステリーサークルみたいな面々が合宿をしている最中に、そこで殺人事件が。。。その真相を探るべく、その大学生が動き出します。内容だけみれば、「本格」といえる小説ですね。ただこの著者は、単なる本格は書かないですよね。やっぱり。仕掛けは施されています。私は、残念ながら何となく違和感を感じていたので、最後は「やっぱり」という感じでしたが、真相そのものはわかってなかったので、「うまいなあ」とは思います。個人的には「隻眼の少女」の方が好きかなあ。
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私の苦手なトリック。苦手だがあえて今読んでいるジャンルだ。
頭の中のスクリーンに物語映像を積極的に映しながら読む人や、登場人物の各視点で事件をみながら読む人には厳しいトリック・ジャンルだというのが、現在の感想。
冒頭から違和感を感じた。何かにイライラさせられた。原因を考えたら、文章がわかりにくいのだ。
「今読んでいる文章は誰の目を通して語られているものなのだろう?」と。1人称、3人称。登場人物の誰でもなく、神の視点で綴られているのか。物語を読むときには大事なところだ。だが、判断しようとしても、これがわかりにくい。
Aの視点と思って読んでいると、Bの視点だったりする。わかりようのない書き方もある。
このわかりにくい文章自体がミスリードでありトリックであるのが、本書のトリック形態なのだから仕方ないと言われれば仕方ない。つまり、本書のトリックは、限りなく人工的な言葉の細工ものといえる。
作家は数学的で緻密な細工を施した文章により、読者を閉鎖的で歪んだ思考空間に導き、知らず知らずのうちに閉じ込める。不気味な館など単なるミスリード・アイテムに過ぎないとさえ思えてしまうことは間違いない。
このジャンルのミステリには安直な作品も多出しているが、よい作品とするには「落とし所」が難しい、と著者は述べている。読み終えて、その言葉の意味がよくわかった。
ただ、ミステリ初心者であれば、読み終わったときに、頭が混乱するかもしれない。意味がわからないと。
物語は、なんともいえない余韻を残すエピローグで幕を閉じる。侮れない作品だった。
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蛍はすぐ死んでしまう。悲しさの象徴。悲しみの象徴。助長。抒情。人間もすぐ死んでしまう。形を残さずに死んでしまう。儚い。人。夢。さようなら。
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かつて作曲家が仲間6人を殺害したファイアフライ館を買い取った幽霊館マニアの先輩が後輩達を招待。雨に閉ざされた館でまた殺人が…という予想内と予想外のひっかけありの鬱注意作品。
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設定はよくある感じ。
綾辻さんの十角館をおもいだす。
文章力はまずまず。
殺人がおこるまでが長すぎるかな。
トリックに早々に気づいて、勝ったと思ったけど、
さらにどんでん返しを食らった。
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大学のサークルメンバー6名が、サークルのOBが所有する別荘を訪れるところから物語は始まる。
別荘の名を「ファイアフライ館」という。
数年前狂気の作曲家が一晩に6人を惨殺したという曰く付きの館であった。
ファイアフライ館で起こる連続殺人事件。
犯人はメンバーの中にいるのか?そして数年前に起きた惨殺事件の真相とは?
後味の悪いミステリーを書かせたらピカイチの麻耶節が光る一冊です。
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読者をどう騙すのか?そこに力を入れた作品は多いがコレはちょっと異色だった。あ、そっちかぁ~と読後に感心しきり。怖さと緊張感を保ったまま推理が進展するのでのめり込みます。
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久々に読み応えのあるミステリーに出会った感じがします。
最近読んだミステリーはライトなものばかりだったので、その反動があるのではないか、とも思いましたが、そんなことはなく、素直に素晴らしい作品に出合えたことに感謝しております。
推理のための材料がすべてそろっている本格ミステリー。
いくつかのトリック、というかそのタネにはきづけましたが、途中でこんがらがってしまい、推理までは到達できませんでした。
麻耶氏の本をすべて読みたくなった一冊でした。
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数年前に、音楽家が狂乱し、複数の殺人が行われた。ファイアフライ館という屋敷を事業で成功した資産家が買い取った。
その資産家は、大学時代に幽霊屋敷のようなところに住みたいという夢があった。
その資産家の出身サークルでもある、大学のサークルメンバー(似たような好奇心を持つメンバー)が、ファイアフライ館にて、合宿を行うことになった。
そこで新たな殺人が行われる。
その犯人は誰なのか、目的はなんなのか?
ホラーチックに話が進んでいく。
最後は畳み掛けるような仕掛けがあるのだが、エピローグはどうも納得いかない、、、あのエピローグはいるのだろうか?
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叙述トリックでひっくり返されるの期待して読みました。
しかしなんか疲れた、混乱で。まず一つ目で一時休憩を取りましたw
疑わず普通に読んで、たしかに、ネタ晴らし前には、そう言えばあの人の存在感が無さ過ぎるからもしや・・・と思ってた矢先のねたばれ。
2つ目は「は?知らんかったのかあんたら」ですね、これは斬新。
「あれ?そのセリフって・・・」から、二人の推理で「?」になって、何故かあの人自殺っぽくなって、辛かったから死ねてよかったねなんて思ってたのもつかの間。
そっか、そういう癖があったの先に言ってたよね、とか、それだと分かって冒頭読んだら違和感無いとか。
なぜあの人の彼女が餌食にならなきゃならなかったのか(なぜ差し出したのか)、そんで最後、個人的に愛着が沸いてしまった登場人物達が皆死んでしまったのにがっかりしてこの評価。
この評価ではありますが、2つも驚きがあるなんて凄い。
しっかしすぐに解釈できない単語ばかり並べられるので、この人の小説はちょい難しいのだろうか?
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うーん、難しい。
推理するつもりでしっかり読んでいないからなのかも知れないが、真相が一読じゃ分かりにくかった。
麻耶さんの作品を読むのは初めてだけれど、文章は読みやすかったのに。やっぱり自分の読解力の問題ですかね?
けれど館もので音楽で蝋人形で鍾乳洞で近親相姦で狂気で、とミステリ要素が盛り込まれすぎているのも、何となく読みにくいと感じた原因なのかもしれない。イメージに引っ張られすぎたような。
読者に対するトリックなどは凄いと思いました。