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魔道師が前世の記憶を追体験しつつ物語が進むシリーズ。展開自体は面白いが、切り替わりがわかりにくいのは毎度のこと。そして毎回クライマックスで筆が遊び過ぎてポエミー炸裂、ページの殆どを埋める余計な詩に描写が埋もれて結局何が起きたのか理解不能。総評、惜しい。
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光とともにまた闇も生命に予め与えられたものである、という著者の観点がより鮮明になった1冊。
かつて己のうちに闇を封じ込めた魔道師の子孫イザーカト兄弟。闇に飲まれた長姉ナハティと、残された兄弟姉妹の争いを描くいわば復讐譚であり、これまでのシリーズ中いちばん血腥い展開をする。特にカサンドラの死に様があまりに酷く涙。
兄弟姉妹の争いについては、よくある緩いファンタジー的な兄弟喧嘩の風味はほぼ無く、闇に身を浸してまでの痛々しい生命のとりあいとなるので、序盤の温かな気配に騙されるなかれ。
とはいえ生命の力をもつ魔道師である主役のデイスと兄弟のイリアが、最後まで物語に灯りをともしてくれるので、読み口はよい。
前作に続き、兄弟たちと旅をしながら、だんだん舞台となる世界の土地にも慣れて親しみが湧いてきた。シリーズ物を読む楽しみ。さっそく次の巻を買いました。
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あらすじとすればよくある話かもしれないけど、世界観がしっかりしていて、魔法が魅力的で、
ラストはやっぱり圧倒的なイメージの奔流に圧倒される。
良くも悪くもアニメ的な展開かなと思う。
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まるで海外ファンタジーのような内容に驚くばかりです
今回は寝ぼけて読んでいたので、エンディングを何度も読み直してしまいました
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相変わらず情景描写が難しすぎて雰囲気だけで読んでますが、それでも面白いと感じるまさに魔法のような作品でした!
個人的にはイザーカト兄弟より、ザナザとビュリアンが個性的で好きなキャラでした。
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まともな感想は他の人にお任せしとこう。
第三作目、このシリーズは分かっちゃいたけどこれまたよく人が死ぬ。もうサスペンスドラマ並みに「あ、この人死にキャラだな?」と定番以上にメインキャラも。
描写が美しいのだろうが、想像力の貧しい私にはどうも無理みたいで半分くらいは飛ばして読む。
しかしファンタジーは好きだから読むのは許してくれ…。
何が言いたいのやら。
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この作家毎度の事ながら…。
描写が詩的過ぎて、状況や風景が把握しにくい。
宿敵との対峙がアッサリしすぎていて、ラストに肩透かし感が否めない。
心理の掘り下げが浅すぎて、どのキャラクタも没個性的。どこにでも居そうな誰か、を描いているだけに見える。
とはいえ面白くないというわけでもなく、このシリーズは、言葉の美しさと物語そのものの面白さ、これまでになかったほど多様な魔法の種類を楽しむものなのだろうと思っている。
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オーリエラントの魔道師シリーズの第三作。
兄弟間の争いのせいか、
道具や呪文がほとんど必要ない「大地の魔法」のせいか、
その魔法が山を吹き飛ばし、湖を創り出すような強大な魔法のせいか、
まるで神話のようだった。
そんな人間離れした物語のせいか、
このシリーズで初めてアニメ化してほしいと思った。
海に沈みし骸たちが操る船、
呪われしものが現れたお尋ね者の町の酒場、
姉の足元に隠れていた弟が正体を暴かれる場面、
亡くなった魔女の書庫を見つけた本好きのふたり。
実写化もアニメ化もしてほしくなかった「夜の写本師」と、
何が違うのかはよくわからないが、
見てみたいと思った。
ちらりと登場したエズキウムの魔道師をのぞいては。
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詩的な描写は美しいが状況は伝わりにくい
作中の兄弟姉妹が本当に好きになれなかった。
9人兄弟の次女が養育の役割をほとんどひとりで担っているにも関わらず、弟妹らは彼女を内心で貶めたり口先でからかったりあるいはいないものとして扱ったり、そら歪むわという環境。
兄弟総出で次女を邪悪なものと決めつけているが、自分たちが肉親に対して薄情で恩知らずなのはいいの?
次女が犯した罪の分の報いを受けるのは当然として、弟妹らが「引導を渡してやる!」と言わんばかりの態度をとるのは鼻についた。
作者は家族間の確執を書きたいためにこの作品を構想したそうだが、心理描写が浅く人物造形があまり得手ではないように見受けられる。
私には合わなかった。