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フランクリンの言い訳とか、色々あったけど、結果に至るまでのプロセスは必ずしも合理的ではないし、一見合理的ではなさそうに見える過程であってもより良い結果に辿り着くことがあると。むしろ非合理的なプロセス、つまり回り道こそが、想定外のよき結果を生むことがあると。
この本を一言で言い表すなら、終わり良ければすべて良しというところか。
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分析的・論理的に過ぎる「科学的」アプローチに疑問を呈する、というか反発する、嫌悪をあらわにする、経営コンサルの懊悩、告解を聞いているようで、大変ですねえ、という気持ち。
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「想定外」というタイトルよりも、「なぜ物事は思わぬところでうまくいくのか?」っていう、サブタイトルに惹かれて購入。
読了しました。
ひとことで表すのは難しいですが、この本の著者は、「合理的な思考に基づく判断」は必ずしも良い結果を導くアプローチではない、と言っています。
コトを進めるにあたり何を見据えているか(目的)によって、判断結果が違うのはある意味当たり前ですが、短期的に遠回りする(回り道する)判断が良い結果につながっている、との主張には共感できます。
しかしながら、「抽象と具象を活用する」とか、「知識の限界を知る(情報が全てなくても良い判断はできる)」とか、理解はできますが、多くの人がそう考えることができるのか、怪しい気もしました。
まあ、こういう本を誰が読んでるか想像できないので、考えてもしかたないのかもしれません。
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われわれを取り巻く環境は単純とは言えず、むしろ非常に複雑であり、われわれの環境に関する知識は断片的で不完全と言わざるを得ない。
したがって、われわれは目標に向かって一直線に進むことは不可能で、現実としては回り道をたどってそこへ向かう以外に方法はない。
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私の中で長年のジレンマであった「目標管理の危うさ」や「ぶれない一貫性の嘘臭さ」が、少しだけスッキリしたかも。
後付け理論や自身の傲りに流されぬよう、改めて常にフラットを心掛けたい。
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人生では、想定外、予想外のことが起こる。
常日頃から最悪を想定し、最善を尽くす。
準備が大切だが、計画通りにことが進むことは
ほぼないので、柔軟に。
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感想は、まさに「想定外」2回通読したが、記憶に残らない。なぜだろう?と思って分かった。話が展開しすぎて結論や筆者の考え、意見などがほぼないからだ。
著名人の言葉の引用、その他逸話などは盛り込まれている。しかし、それがあまりにもさらりと流されている感覚が強く残った・・・装丁はいいけれど、内容はやや落ちる感が否めない。
っと辛口批評に徹したが、もちろん★3つをつけたからにはそれなりに得たものはある。
本書を通じて一貫していた主張、「回り道」の効用を再確認できたことだ。
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優れた意思決定というのは、試行錯誤の結果であって、それゆえ曲がり道をしたモノになっているってことかな。
経済学者がモデルだけでなく、実際の事象に目を向け始めているというのが最近のトレンド。
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色々と社会の「法則」について書かれているのが結構参考になった。
「フランクリンの言い訳(すでに結論が決まっていることに対して、ストーリーやデータを合わせていくこと)」は、まさにありふれていると思う。
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「回り道をしても案外上手く行く」ということが書かれています。
何事も効率的に最短でやれるに越したことはないのですが、
その様な進め方をすると何かと綻びが出てきます。
自分がイメージしたのは急速に経済を発展させた日本が現状
精神的な面で様々な綻びが出ていることです(最近のニュースを見ていると特に感じます)。
もちろん人生は有限のため、時間の概念を無視して考えることは難しいですが、一度立ち止まって自分やってきたことの方向性を見つめ直す必要はあると思わせてくれた一冊です。
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ディシジョンメイキングに関するモデルは最大化モデルと満足化モデルにおおきくわけられますが、本書はこれらをそれぞれ直接の考え方と回り道的考え方として解説しています。そして、複雑で環境変化が激しく、不確実性の高い問題がほとんどである以上、回り道的考え方による意思決定をせざるを得にないと説明しています。稚拙ですが、ハイブリッドな考え方でいけば最良かと結論づけました。
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目的に直接的に向かうのではなく、無意識のうちに取り組みやがて達成してしまうというプロセスである回り道が重要
利益獲得の道はまさに回り道であり、意義があると考えた目的を追求した結果
複雑な問題を回り道的なやりかたで解決するには、未来に横たわる目的の解釈、達成途上に置く目標の実現、基礎となる行動の実践の三つをうまく繋げる必要がある
ベストな結果とは、同じことの繰り返しや環境への適応でしかない
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ビジネスであれプライベートであれ、目的や目標の設定、実行計画の構築といった直接的な意思決定アプローチが必須とされる風潮に、と著者は「そうじゃないよ」と一石を投じる。意思決定に科学があるのであれば人の出す結論はすべて同じであり問題は解決されるはずだが、現実はそうではない。回り道的な意思決定のアプローチの優位性を著者は説く。具体的に言えば 1.様々な角度から何度も考える 2.身のすくむような困難に直面したらとにかく何かに手を付けてみる。 3.複数のモデルで判断する。判断力はそれらの訓練・経験によってのみ向上する。考えているだけでは物事は何も解決しない、と自分は理解した。耳が痛い。