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実際の戦争では、このように戦闘員は、パーツでしかなく、部分的な戦争場面ばかりで、全体像なんて分からない。でも、日々それに忙殺されるうちに時間が、経つのが、現実だろう。それぞれの短編が、繋がっていく。開戦で、話が終わった。
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短編連作集
毎度ながらのキレの良さ。淡々とした語り口がとても好きだ。淡々過ぎてオチが不明確な時もあるけど、それはそれとして宇宙空間の擬似体験が良い。
人が主役ではないんだろう。あまり登場人物には感情移入できない。できるほどの情報がないから。でも、大きな宇宙の歴史って感じが良い。第二次宇宙戦争のプロローグを記した本書の続き読みたいな。
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SFって、謎だ。
せりふが極端に少ない。何編かにわかれていて、各章がつながっているような、いないような感じ。内容があるような、ないような。と思っているまに終わってしまった。
SFファンには、出てくる未来的な兵器とか、装備とかが楽しいのかな?
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宇宙戦争開戦前夜の緊張感を感じられる。短編の集まりのような構成であるが、そのエピソード一つひとつが最終章への伏線となる。本書は新・航空宇宙軍史の始まりだと思うので、回収されていない伏線は、これから出版される本で回収されるのだろう。これから始まる物語に期待しつつ読んだ。各エピソードは単独で読んでも面白い。「ギルガメッシュ要塞」はSFマガジンで読んだことがあり、改めて読んでみて、やはり面白いなと思う。
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22年ぶりのシリーズ再開ですと?!
人類は宇宙においてもなんら認識が変わることなく、やっぱり戦争という外交手段にいたってしまうのだろうか。
しかし、このシリーズには何故戦争にいたったか?とか、善と悪とか、イデオロギーとか一切描かれない。
否応なく任務を遂行しなければ死んでしまうという状況の人々の行動を淡々と描くだけだ。
渋いなぁ。リアルな宇宙空間での戦闘シーン。サラマンダー復帰するんだなぁ。シリーズ読み返すかな。
戦争はいやだけど、戦闘機を見ると独特の凄さを感じてしまう人ならば判るはず。こいうのをオタクというのだろうか?
第二次外惑星動乱勃発!
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短編集7編
第二次外惑星動乱開戦前の不穏な予兆.いろいろな兵器の開発をいろんな角度から小編にして「コロンビアゼロ」に繋げる.サラマンダーのシュルツ大佐を語った「サラゴッサ・マーケット」と攻撃側迎撃側を前後編で描いた「ギルガメッシュ要塞」と「ガニメデ守備隊」が面白かった.
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劈頭から、懐かしのタイタン航空隊を即思い出させてくれるザナドゥ高地。
その後も、ヴァルキリーだったりサラマンダー、サルベージ業者、仮想人格などと
旧作の読者に向けた航空宇宙軍史世界巡りが続く
続編を待ち望んでいた読者たちへ、作者からの祝儀のようなものだろうか
しかしどこか不自然な気もする
偽物の世界を見せられているような胸騒ぎがする
叙述トリックを仕掛けられているような気がする
罠に嵌められ、実は死地に置かれてしまっていることに気がついた登場人物たちの焦りに似たもの不気味さを感じる
特に後半、慌ただしく旧作キャラの縁者だと明かしながらも
だからといって何が起こるでもなく気がつくと死んでいる
ギルガメッシュ要塞
ほんとうに彼らは死んだのか?
それとも手品師のように肝心なところを隠して読むものを欺いているのか?
表向きこの本は、旧作読者向けのサービス濃厚な連作短編で
旧作読者へのメッセージを無視して読めば全体として一つの
ストーリーを書いているようで、
実は全く別の伏線としてこれ自体が存在しているんじゃないのか?
ネットで書評を読んでいて思い出したけど、この本には
星の墓標のような無慈悲さが全然ない
その辺りが、航空宇宙軍史らしからぬ感じを与えているのかもしれない