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前向性健忘症の主人公が手持ちのノートと短い記憶を頼りに、記憶を改竄する能力を持った殺人鬼にどう対抗していくのかが最大の読みどころ。主人公が持つ弱点を逆手に取って相手を罠にハメようとするミステリ的な仕掛けは面白いものの、主人公の記憶維持にご都合主義的に感じる部分がありますし、オチもこの手のものに有りがちなパターンでいまいちな印象です。
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前向性健忘症の男と記憶を改竄できる殺人鬼の攻防。スリリングでめちゃくちゃ面白かったし、オチがたいへん気持ち悪くてよい。
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記憶を操る人間と、唯一操られない人間の対決を描いたミステリ。
設定と、おおまかな起承転結は面白かったが、中身が少し大雑把に過ぎたと思う。
見処であろう、論理バトルがあまり洗練されておらず、題材がもったいなかった。
ひねりもない伏線からくるオチも微妙。
次作に期待。
2-
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久しぶりに小説を読んで声を出して笑った。設定もぶっ飛んでるし、先が全然読めない。終わり方が、ちょっと残念だったけど、ブラックユーモア最後まで、突き進んでくれました。
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以前読んだ「アリス殺し」は合わないなと思っていたのであまり期待せずに読んだのが良かったのか思っていたより楽しめた。
少ししか登場してこないものの、蔭で暗躍する徳さんがいい味出してます(笑)
障害を持つ人に過剰なまでの親切を行わない徳さんの人柄には惚れます(*˘︶˘*).。.:*♡
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記憶が数十分しかもたない前向性健忘症の主人公vs触れた他人の記憶を操れる殺人鬼。
いやあ久々にやり過ぎてない小林泰三さんだった。面白かった。
最後、小林さんだしもしかしてこう来るんじゃ…いやでも…こう来た上でさらにひっくり返してくれれば嬉しいんだけどしかし…と思って怖々ページをめくったけど、やっぱりこう来ましたか…。
終わり良ければ総て良し、と言いますが……うーむ、すぐに記憶はリセットされるのだ。どんなに喜ぶべきことがあっても、うっかり間違いを信じてしまっても。それを希望だと信じて、主人公の前途を祈りたい。
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記憶障害がある男が、自分の行動を書き留めたノートを頼りに、殺人犯を追い詰める話。結構面白かった。オチが良い。
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久しぶりのヤスミン。
記憶が数分しか持たない男が、記憶を操作できる殺人鬼と対決する!?
異能バトルと思いきや、なかなかの論理バトルで面白かった。
そしてリピートリピート。
いつもどおりのグロあり、ホラーあり。
この二吉さんは他作品でも出てるのね、知らなかった。ぜひ読もう。
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パン屑の話が好きだったからあの悪ふざけが長編になるなんて最高……ところどころぶっ壊れてるのも、制限の多い中で必死に論理を組み立てることも、ミステリ御法度の一人称に故意に嘘をつかせることへの回避方法も小林泰三らしい。殺人鬼がなかなか胸糞だけどそれも含めて狂い方が楽しい。
田村二吉は他の作品にも出ているらしいのでそっちも読んでみたいと思った(パン屑の研究のみ読了)。
最後の一行、めちゃくちゃ怖かった。
北川先生だとばかり……。
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若者の喧嘩の仲裁に入り、暴力を振るわれたことで記憶が数十分しかもたなくなってしまった二吉。いつも枕元のノートで状況を振り返らなければならない。ある日、たまたま立ち寄った喫茶店で驚くべき人物と遭遇する。その男は、他人の記憶を自由に歪めることができ、その力を利用して好き放題に罪を犯していた。そのことに気づき、かつ病気のこともあって完全には記憶を歪められなかった二吉は、そのことをその男に悟られて殺されることを忌避するため、闘っていくことになる……。
サスペンスかな。破断している記憶が矛盾しないように書くのが大変そうだった。
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数十分しか記憶のもたない主人公と、人の記憶を改竄出来る殺人鬼。
設定が面白く、記憶が途切れながら殺人鬼に迫っていく様子が読んでいて楽しかった。
結局誰も信用できないのかってラストがうーん。まぁ素直に終わっても、らしくない気はしたし、好みの問題ですが。
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なんだか変な話だったけど、読みやすくどんどんページを進められた。
最後、え~、北川先生は、好みの女性じゃないの?最初に出てきた女性なの?
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記憶が数分しかもたない男と、他人の記憶を書き換えられる超能力者の話。
ラストが、もやっとする以外は、飽きさせない展開で楽しめる。
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前向性健忘症で記憶が1時間くらいしか持たない男と、他人の記憶を作れる男が命をとして戦う。
といえば、どこか映画「モンスターズ」や、ちょっと毛色が違うものの同じ既往喪失を扱う「メメント」のような話を想像する。しかし、こちらはかなりライトタッチ。シリアルキラーである犯人が妙に小粒だし、主人公も病状の割にはノリが軽い。そのため、二人の対決にしても周りの人物にしてもまるで物語の登場人物のよう(もちろん物語なのだけど)。
その存在感のなさは「アリス殺し」の夢の中のよう。
しかも、変に血が出るところも似てるし。
とことん、詰めていくサスペンスタッチにしないのがこの小林氏のカラーなのかな?いずれにしろ、よくぞ思いついた、という作品。
ただ、残念なことに冒頭とラストに絡む女性の意味が分からなかった・・・。誰?
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うーん。何なのその終わり方?最後北川先生と結婚したと思わせといて…って奴なのかな?個人的にここから「獣の記憶」に遷移するのかなとか思ったけどどうかなぁ。
読んでる途中はまあ、良かったけどね。読みやすいし相変わらず。