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神山京介シリーズ第3弾
「渇いた夏」「早春の化石」と四季タイトルに取り入れている
南会津の地図にも載らないような山村の集落に
私立探偵が依頼されて、物語は始まる
人々が次から次へと殺害されて、、
遠い昔の歴史を巻き込んだ動機が。。
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探偵小説として、乱歩や横溝のおどろおどろしいモノをかもし出しながら、ぶれない構成がいい。〝秋”の早めの文庫本化を願う。
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深い雪に閉ざされた山奥の寒村。
何かを隠している排他的な村人たち。
平家の落人伝説と老婆が歌う不気味な機織り歌。
さらにはウソばかりついている依頼人と、
何を考えているのか分からない「弁護士」先生。
...と、舞台設定としては「これでもか」というくらい
清く正しい横溝正史ワールド(^ ^;
最初は近づかないことに決めていた神山探偵。
が、好むと好まざるとに関わらず、
徐々に事件に、いやこの村に「取り込まれて」いく。
通行不可の橋を越えた先にある廃屋に残る
連続猟奇殺人の痕跡。
神山探偵の滞在中に新たに起こる惨劇。
が、警察に届けようとすらしない村人たち...
おどろおどろしい世界を描きながらも、
さすがは平成の探偵物語(^ ^
むやみに暴力に訴えたりもしなければ、
探偵が「ありえないスーパーマン」でもなく
最後は徐々に「生々しい話」に収束していく。
村人の言動の端々から「隠されたウソ」を見抜く
「ミステリ」要素もふんだんに含まれており、
エンタテインメントとして文句なく楽しめる一冊(^ ^
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シリーズ中では1番静かだけど、徐々に暗闇が深まる感じがして少し不気味だった。蛭谷一家と信人はどこに行ったんだ〜?
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シリーズ第三弾。
会津山間部の僻村集落。グーグルアースで見ると緑だらけの山中に数軒の家が立ち並ぶあれ。
豪雪が吹雪く集落で起こる連続殺人。
散弾銃により吹き飛ぶ頭。
村に伝わる口伝の昔歌に謎の手がかりが。
戊辰戦争や、平家の知識が乏しいので、このあたりを入れてから読むと愉しさ倍増だろうな。
木地師ってのは初めて耳にする職業だ。
探偵ものというと、都市部での活躍がイメージされるが、福島の白河から会津と。山と森しかない中に、これだけ奥行きを作れるのは柴田氏の力量だな。
頼母子講、無尽講。
今回の結末は、人間の欲が剥き出しなるとこうなるという典型のようだ。
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これは引き込まれた。平家の落人から現在に至るまでの集落での事件。
カギとなるのは90過ぎの老婆が唄う語り部のような童謡。
その童謡の秘密を外部に漏らさないように内嫁が世話をする。
前の2冊とは内容が変わって平たんな探偵物語ではなくなっている。でも女性に対する偏見のようなすぐに身体を許すオンナというスタンスは変わらない。。