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特に安保法制に対しての反対運動で知られるようになったSEALDSの主なメンバーと、著者の対談をまとめたもの。著者は実はメンバーの一人、奥田氏の大学の先生。
この団体がどういう活動をして、どういう人たちが集まって、何を考えて今のようになったのか、対談を通して語られています。なので中身は全て対談式。教授と学生が民主主義について厚く語られていますが、会話形式で分かりやすかったです。
実は著者は昔、日米安保に反対する運動をして投獄経験もある人で、その経験から助言もし、そして今と昔のちがいについても語っている。政治的な運動を支援するというよりも、温かく見守っているような感じでした。
民主主義とは何かという議論はまるで哲学のようなものでしたが、行き着く先は古代ギリシアのアテナイ。トップダウンで決まる今の政治形態でも現政府は「民主主義」と思っているようですが、これは正確には「代議制民主主義」といい、選挙で選ばれた者が物事を決める。しかしこれは貴族性と同じであるとして、昔は否定されているようです。本当の民主主義は選ばれた者が決めるのではなく、市民ひとりひとりが集会で意見を述べ、決められたことは守る。話し合いの中でいい方向を探り形にしていく。これが本当の民主主義である、と。民主主義について考えたこともなかったですが、なるほど~という感じでした。
対談のメンバーはSEALDSのメンバーとは言え、普通の学生さんです。政治にちょっと関心のある。教授も交えての対談はまるでゼミにいるような雰囲気でした。
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読み終えて、タイトルの深さ(つまり民主主義の定義づけの広さや難しさ)をじわっと感じた。人を信じず縛るという立憲主義との関係性という視点が持てた。民主主義は面倒臭いもの、という湯浅さんの言葉を思い出した。
民主主義という「価値」「制度」の混同に気づけたことなど、ほんの少しは「民主主義ってなんだ?」という問いの形が見えた気がする、そのきっかけとなる本。もちろん実践ありきなんだろうということも思う。
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話題になった時期に図書館に予約したのですが、今年になってようやく手許に届きました。彼らを批判・揶揄・嘲笑する声はネットでよく目にします。しかし、どんなに批判しようと、あの時、議事堂前のデモに数万人が参加した事実は揺るぎません。それはとてもすごいことだと思います。高橋源一郎の優しい語り口がとても味わい深かったです。
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この人たちは、もっと軽いノリでデモをやっているのかと思っていた。
これを読んで、ものすごく物事をしっかり考えている、「頭のいい系」の人たちだと知った。
いま、いわゆる反知性主義といわれる、「頭のあまりよくない系」の人たちが政府あたりにもはびこっている。首班の方はもちろんその筆頭だ。「お勉強をしなかった系の人たち」と言い換えることもできる。
そういう人たちは、この本の著者たちのような「お勉強をした系の人たち」のこと、大嫌いだろうな。もう、生理的に。
「SEALs? Students Emergency Action for Liberal Democracy-s だって? なにカッコつけて英語なんか使ってんだ!?」
とか言って、その英語の意味がわからない人たち。
だから、たぶん議論はいつまでも並行線だ。
そんなときに大事なのは、多くの人がどちらを支持するかだ。
残念ながらお勉強をきちんとやった人は少数派なので、あれこれ理屈を言うほうよりも、いくら理屈が通っていなくても耳に心地よい言葉のほうが浸透していく。
これが、いまの日本の状況だと思う。
とてもマズい。
どうしたら、「おバカな人たち」から日本を守れるのだろう。
この本はとても示唆に富む内容にあふれている。
多くの人が、こういう本を読んで、よく考えてもらいたいものだ。
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その国の若者たちが
どのような 存在で居られるのか
どのような 言葉を発しているのか
どのような 動きをしているのか
その国の有り様を考える時には
大事な条件である
マス(集団)としてとらえられてしまって
ああだ こうだ と 取り沙汰されるのではなく
ちゃんと 一個の個人として
顔も名前もある 一人の個人として
その言葉を伝えてくれている
私たちの この国の 明日を生きて行くのは
まちがいなく この国の若ものたちなのです
匿名でなく
きちんと 発言している 彼らを
応援したい
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安倍政権の暴走に対して若者が立ち上がった! SEALDsという学生たちの組織、運動、彼らが取り組んでいる問題の根っこにあること、民主主義というものについて、高橋源一郎とメンバーの対談形式で紹介する。
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作家の高橋源一郎氏と学生グループSEALDsの座談会。
前半は、SEALDsの成り立ちと活動内容が、紹介されている。どの様な経緯で結成され、どのような理念を持っているか、SEALDsの活動をなんとなく知っていた程度なので、その辺の興味、疑問は埋められた。
この本のメインである、民主主義とはなにかというのは後半部分で述べられている。
民主主義とはなんだ?という疑問が持ち上がるように、民主主義という言葉の定義は人それぞれ違う。
が故に、安倍首相のやっていることも民主主義といえるのだろう。
納得いかないけれど、それを頭ごなしに違うというのも違うのだろう。
アテナイの民主主義は、中央集権的な組織がないためアナキズムに近い。
それは私たちが現在考える民主主義とは随分違う。
物理的なことを考えると実現するのが不可能なので、現在の民主主義は直接民主主義ではないけれど、アテナイの民主主義というのが私の中での定義、理想に一番近いように思う。
国家という組織の中では難しいけれど、もっと小さな社会であれば実現可能である。
けれど、そうであるためにはそれなりのことも引き受けなければいけない。
そこの部分は、議会制民主主義であれ、同じだ。
直接的に関われなくても、主張と引き換えに相応のことを引き受けなければフェアではない。
ただ、どの場合もやはり憲法や規則があることが大前提である。人間は過ちを犯す生き物だということは忘れてはいけない。
いずれにしろ民主主義は面倒くさいものであり、自分たちの権利を主張するだけのものではない。
デモを起こしたり、民主主義について考えたり、意見したり、それらはとてもパワーのいることだ。
そういう意味では、学生運動というのも頷ける。
彼らには、大人にないパワーと行動力がある。そして、よく勉強しているなと思った。
彼らの逞しい運動を横目に見るだけでなく、同じように自分のこととして考えていかなければと思った。
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お金を出して買うのはもったいなかった。この座談会の内容は、書籍として出版するより、ネットで無料で配信した方が、より多くの人に届くだろうと思った。
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話題のSEALDsと高橋源一郎の対談。
ちょっと前過ぎて内容忘れた…。
いいこと言ってた気はする。読み直そう。
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SEALDsうさんくさい。けれど彼らのことを何も知らないな、と思って手に取ったはずなのに、そのまま積んであった一冊をようやく読了。
感想は…何かものすごい敗北感を覚えた。考え方は違うけれど、かなわない、と思ってしまう程に圧倒的なパワーを放っていた。
対談が行われたのは2015年8月13日、14日。ちょうど一年前。というかもう一年たったのか…そんなSEALDsも8月15日に解散する。今の日本で若い世代が、彼らの言葉で、やり方で、政治的な運動を起こした、ということは民主主義の確かな軌跡でもある。
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多分誤解を受けるし、何だよおっさんって言われるだろうけど、強烈に青春を感じて、純粋に羨ましい。思想がどうとか以前に、こういうことがあったってことを読めるようにしてくれたことに感謝したい。
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SEALDsの主張にあまり共感はしないし、デモに参加しようともまったく思わないが、同世代の子たちがやっているSEALDsのような活動に敬意は表したいし、その意気は買いたいと思う。第一部のSEALDsメンバーの生い立ちやSEALDsの来歴について語られている部分はなかなか興味深かった。第二部の民主主義論については、民主主義という概念が多義的だということはわかったが、全体的にふわふわした議論がされている気がして、あまりピンとこなかった。あと、議論のまとめ役(?)の高橋源一郎氏は、たまに若者言葉を使うなど、変にSEALDsの若者たちに阿っているような雰囲気を感じ、ちょっとうさんくささを感じた。
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国会前デモで話題の学生団体SEALDsに関する書籍。
風通しのよい社会になれば、民主主義だから声を上げたい、という活動の趣旨は理解できた。また、民主主義の定義について、SEALDsのメンバーが色々と考えていることも分かった。
この本では触れられていないが、具体的に安保法案のどこに問題があると考え、反対しているのか。民主主義に基づく手順なのか、それならどうしたいのか、若者たち、有権者たちの責任をどう考えるのか。法案の内容に問題があるのなら、対案はどのようなものか。別の機会に知りたいと感じた。
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これは、読みやすく、且つ大切な話。
子供たちにも、お勧めしました。
SEALDsメンバーの個人的背景から話してもらう源一郎さんの手法はとってもいい!話がすんなり入ってくるようになる。
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奥田君の実家が牧師だったと知る。◆若いなぁ。やり直しが利くな。とただ単に思ってしまった。◆◆ギリシャアテネの民主主義について。