中学生の課題図書
2022/03/19 09:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Shige - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学1年の孫の夏休みの課題図書に指定されいているとのことで購入しました。孫に渡す前に一読して、さわやかな読書感がありました。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tono - この投稿者のレビュー一覧を見る
各章ごとに区間を走る登場人物を主人公にして中学駅伝が描かれている。某書店でランキング上位に支持されていたので読んでみたが、やや淡泊な印象をぬぐえなかった。寄せ集めのメンバーでありながら、速くなってゆく過程に汗が希薄なように思えた。県大会に出る前の予選という舞台もリアルな一方で物足りなさを感じる。そして他校の選手に個人的ライバルが存在しないことが盛り上がりに欠ける一因になっている。ライバルは○○中という形でしか出てこない。メンバー内の内的な話に偏っているのが残念。
投稿元:
レビューを見る
駅伝を扱う小説って、どうして傑作が多いんだろう。
人間は絶対的に一人でしかないけれども、確かと誰かに繋がっている。
なんでこんなに感動するんだろうと思って、気が付いたことがある。
昨今、タケノコの山のように出されている作品に描かれている人物がただの記号で、物語がテンプレートだからだ。(それが悪いというわけではないし、その中に玉が混じっていることも確かなのだが……)
だから血肉が通ったこんな物語を読んでもらいたいと思うし、知ってもらいたいんだと思う。
ゴールの先に待っているのは、今度は私たち自身の物語だ。
投稿元:
レビューを見る
駅伝の話は本当に大好きだ。全然タイプの違う6人が襷を繋ぐ、ただそれだけなのに私はとても引き込まれた。
投稿元:
レビューを見る
駅伝を題材にしているので、その場面がハイライトと思いきや、日々の練習や学校生活の場面こそが本作の神髄かも。
そうしたたすきを繋ぐまでの間のドラマがあって、走る人のバックグラウンドを知ってるから。そしてたすきを受け取るランナーとの関係性を知っているから、ただのたすきリレーで終わらないドラマになったのかなー、なんて思った次第です。
投稿元:
レビューを見る
青春の駅伝小説。やっぱり好きだなあ、思春期の葛藤と熱い思いと。駅伝はチーム戦のようで個人戦、個人戦のようでチーム戦。いつも誰かと一緒にいたり逆にずっと一人でいるわけではないけれど、それぞれに自分と、仲間と向き合わなければいけない瞬間があるんだよね。まるで人生そのもの。
投稿元:
レビューを見る
そういえば中学のとき各部活のエース的な人たちが集まって駅伝やってた気がするなーとおぼろげな記憶が。みんなかっこよくて、確かに学校の代表って感じだったな。その裏ではこんなドラマが繰り広げられてたのかも…とか妄想してみたり。
自分が悩んでることって周りからは違う風に見えるもんなんだよね。大人だって一緒だよなぁ。
爽やかで気持ちのいい物語でした。
上原先生のような女性でありたいです。
投稿元:
レビューを見る
今まで駅伝はおろか、スポーツに全く興味がなくて漫画でも避けて通ってきたテーマ。でも瀬尾さんが書いてるなら…と思い、新刊で購入。そして読了。買って良かったー!!これはめちゃめちゃ当たりだ!!!すごく青春で、そして爽やかなお話。駅伝メンバーそれぞれ皆が想うことがあってそれを軸に書かれている。中学生たちの想い、見守る大人たちの想い。そしてわかりやすく書かれた駅伝の魅力。何かに夢中になることを忘れてしまった大人にぜひ読んでほしい一冊です。
投稿元:
レビューを見る
6人の思いを1本の襷にのせ、ゴールをめざす。周りからはわからないそれぞれの葛藤があり、でもつながって、ひとつになっていく。
各章ごと、6人それぞれの人物が主観になって書かれており、自分の中の思いや、相手への気遣い、その中で生じるすれ違いや共感、それをそれぞれの立場で感じることができる。
自分も中学のとき、同じように6人で駅伝大会に出場した。そのときの感動や達成感を思い出した。
投稿元:
レビューを見る
中学生駅伝メンバーが、それそれに抱えたものを、仲間と走ることで乗り越えていく感じが爽快。 不良に自己評価が低すぎる子、家庭にコンプレックスがあって突っ張る子。 一番何もなさそうな俊介も、、、 いい子であるしかなかった桝井が痛々しくて、親に腹が立った。野球チームの話は特に。 甘え下手兄ちゃんはつらいね。 みんな、頑張れ。
投稿元:
レビューを見る
自転車やらバレーやら吹奏楽やら駅伝やら・・・なんだかんだ言いつつ自分にないチームワークものが好きなのである。あと群像劇モノ。同じ出来事が他の人から見ると全く違って見えたり、こちらが思っているのと全然違っていたり。自分の事さえわからないのに人の事などわかる訳がないのである。だが、理解したいとは思うのだ。
投稿元:
レビューを見る
襷が繋がれる場面で、何度も涙が溢れた。六人がそれぞれの想いを抱えて、まっすぐに走る。熱い、熱い、青春小説。
投稿元:
レビューを見る
泣いた〜。めちゃめちゃよかった。まぎれもなく「青春小説の傑作」本当よかった。最後はカヴァレリアなんとかを聴きながら読んだ。
投稿元:
レビューを見る
2時間半くらいで読了。
厳しくはあるが確かな指導力があった陸上部の顧問が異動になり、代わりにやってきたのは陸上の知識もなく頼りない美術教師。部長の桝井は駅伝大会のためにメンバー集めに奔走する、というお話。
久しぶりに瀬尾まいこさんの本を見つけました。瀬尾さんの作品は女の子の心理描写がとても面白くて好きなのですが、本作は男の子が主人公の作品でした。
あとがきにも書いてありますが、走ることを題材にした作品はどうしてこんなにも人の内面を見ることができるのかと、考えることがあります。野球や水泳など、他のスポーツにはない不思議な魅力があります。シンプルなスポーツであるがゆえに余計なことが削ぎ落とされていて、それぞれの葛藤を描きながら前に進むことがとても美しく見えるからなのかもしれません。この作品では6人の中学生が、それぞれの胸に抱いた複雑な想いを吐き出しながら前に向かって走ります。あと少し、もう少し前に進みたい、そのひたむきさはとても輝いていて、美しい瞬間です。6人それぞれが抱いた気持ちは、これからどうやって前に進んでいくのか、楽しみになる1冊でした。
一つ、瀬尾さんの作品は本の装丁がかわいくて好きなのですが、この作品はイラストになってしまっていたのが残念でした。『優しい音楽』のような素敵な装丁の本をまた楽しみにしています。
投稿元:
レビューを見る
走ることはわたしからすごくすごく遠い行為なのに、なぜこんなにも心をゆさぶられるのだろう。
設楽、大田、ジロー、渡部、俊介、桝井の皆がいとおしい。
上原先生のキャラは瀬尾さんならでは、と思う。
襷をつなぐということは、想いをつなぐことなんだね。
本当に傑作としかいいようがない、眩しすぎる中学駅伝小説。