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母と祖父、イケメンの兄と年の離れた妹と暮らす美緒。日常の謎を解決していきながら物語が展開していくのだが、闇的な部分もあってドキドキする。そして、家族とは何かと考えさせられる作品である。結構、複雑な内容である。『山田家』を巡る、謎。その謎が解けた時、なんとも言えない気持ちになってしまった。血のつながりだけが家族ではない。そういう気がする。
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「―これは、家族の物語。」で始まるお話。なるほど、そう来たか・・・ 最後まで読んで、振り返るとうまみが出てくる作品でしょうか。
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幸せな家族に悲劇を予感させる流れでドキドキしながら最後まで面白く読めた。お父さんが出てこない違和感も納得。
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祖父、母親、大学生の兄、短大生の語り部、10歳の妹、ネコ一匹の家族が日常の謎を解決する連作短編集。末っ子の妹が甘えん坊で愛らしく、家族愛もたっぷり描かれていて、思わず顔が綻んでしまいました。
扱っている日常の謎は、美術品の損壊、カップルの消失、イヌと赤ちゃんのすり替え、女湯の盗撮、と結構物騒で好みでしたが、その答えがやや陳腐で物足りなかったです。ただ、個々の短編小説の扉に挟まれた一家惨殺事件の真相が明かされる【バイバイ、サマー】は流石に読めず、気持ち良く騙されました。
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なんか、ホントに惜しいなあ
本多孝好先生のアレだ、って途中で分かっちゃうし伏線はバレバレだし、でもまあ、いい話に仕上がってるのね、あり得ん〜〜て展開が多すぎるけど。
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“あたしは自分の家族が好きだ。
こんなこと云うとイタい娘って思われるかもだし、自分でも恥ずかしいヤツとかちょっと思うけど、いかんせん事実だから仕方ない”
優しい祖父と母、しっかりもののイケメンな兄、そして甘ったれの妹に囲まれ、愛情ゆたかな日々を送る19歳の美緒。東京下町、昭和テイストな「山田家」をめぐる謎は、意外な展開を見せて、ひと夏の記憶をかけがえのないものに変えてゆく――。
当たり前の幸福が切ないほど愛おしくなる短編連作集。
(アマゾンより引用)
面白かったーーー!
最終章そういう展開?ってビックリ
何か切なかった…
泣いた
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私には大切な家族がいる。いつも優しいショーコお母さんに、家族をいつも笑わせてくれる源一郎おじいちゃん、クールな友広お兄ちゃんに、調子のいい妹の桃子。家族5人はいつも楽しく幸せに暮らす。
最初はなんで母親なのに「ショーコお母さん」なんて言うんだろう。お兄ちゃんだって「友広お兄ちゃん」なんてもう1人兄がいたかのようだなぁと思いながら読んでいた。
そして、次の違和感が10歳の桃子もそうだけど「私」もやけに子どもぽいなと思った。嵐の日の話の「私」なんて短大生にしては、ちょっと子どもぽいというかいくらなんでも嵐ぐらいでそんなに不安になる?ってかんじだった。桃子も10歳というよりかは、小学校低学年ぐらいなかんじに思えた。それもあってか、少し挫折しそうになった。
だけど、章と章の間の物騒な新聞記事が気になるし、怪しい人物は出て来るしでなんとか最後まで読んだ。…ら、最後がすごかった。なるほどねぇといったかんじで、これがもう少し違うかんじだったら大好物になっていたなと思った。
結局、誰も救われなかったかんじもするし、「私」がお兄ちゃんにまるで東京ラブストーリーの名シーンのようなことを街中で言ってしまうのは如何なものかとは思ったけど、また5人で仲良くできたらいいのにな。
そして、読み終わったあとに宮部みゆきの「RPG」を思い出した。あれもう一回読み直そうかなぁ。
2019.11.8 読了
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不自然なほど仲の良い家族、ああ、そういうことね、と深く納得。家族の縁を感じざるを得ない状況にいる我が身からすると、別にこれでいいじゃん、と思ってしまいます。
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料理上手なお母さん、飄々としたお祖父ちゃん、面倒見の良い大学生のお兄ちゃん、甘えん坊な妹、三毛猫の龍之介。そして大学に通い始めた美緒。
縁側でスイカを食べて、昼寝をして、何気ないことを言い合って。そんな家族にしのびよるものとは。
商店街の夏祭りの目玉になるはずだった硝子のオブジェと和菓子屋の親子
お兄ちゃんのバイト先の写真館で出会う、2人だけの結婚写真撮影と花嫁の両親
桃子が貰ってきた仔犬が赤ちゃんに変身?
箱根の家族旅行で起きた事件と、出逢った彼女の視線の先は
消えた桃子と家族のホントウと夏の終わり
ほのぼのとした事件たちの合間に出てくる新聞記事にざわつきつつ。
それぞれの事件たちの底にぼんやりと漂う違和感。
あー、これはと思いながら、そうで無いことを祈りつつ読んで、切ない気持ちに。
でも、少し希望をもつラストにホッと息を吐く。
さまざまな家族の形と葛藤、うちはどうだろうかと周りをみまわしてしまう。
チビちゃんは習い事だし、リビングで1人な夜が増えた。
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仲良すぎるくらい仲良し家族の日常ミステリーに章の合間な挟まれる不穏な新聞記事。
この新聞記事の指すところを早く知りたくなる。
彩坂さんの本は結末を早く知りたくなるものばかりだ。