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短編集。どことなく不思議な印象があって、ひっそりと怖いような部分もある作品ばかり。
お気に入りは「朗読者」。心温まる物語かと思いきや。あの朗読の繰り返しはあまりに怖い! どんどん緊張感が高まっていく様子がたまりませんでした。でもあんなことされたら……戻ってきちゃうかも?(笑)
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短編集。最後に何かを残してくれるのが阿刀田作品。それが、もやもやだったり、ゾッだったり、あれ?だったり。正直、初期の頃のキレのある短編ではないけれど、それなりに味があります。『薬指の秘密』『言葉の力』が印象的。でも一番忘れないのは『朗読者』。ゾッとしました。
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12編の短編が収められている。どの話も趣きがあって普通に興味深い作品だけど、これはという「決め手」には欠ける。
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久々の阿刀田氏の新刊。
間隔があいても、すっと馴染んで戻ってくるこの感覚。
これが阿刀田さんなんだなぁ。
帯によると、氏の著述生活は50年になるのだとか。
さすがの名人芸。
氏の得意とする、日常の隣りに空いた非日常、不思議
だったり、ぞっとさせられたり。
見識の深さがさりげないのもいい。
私が読み始めてからでも30年は経っているはず。
これからも新刊を楽しみにしよう。
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掌編が12.どの話も気が利いていて楽しめるが,「男と女の学校」では朔子が押しかけてくる話を発端にして,正枝,明美,和恵,直枝と出てくる.ほんのりとそれぞれの女の様子を描写していることろが良い.
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短編集12編
どれも主人公にとって,少し現実からすべり出たような怪異な現象が起こる.過去に遡る記憶であったり今現在の体験であったりするが,このホラーとまではいかない不思議な感覚が,じわじわと滲み出てくる.「朗読者」と「花を訪ねて」は怖いところもあるが美しくて良かった.「言葉の力」のコースターは謎だけれど面白かった.
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中年の男性や女性が主人公の短編集。一昨日、本屋で広辞苑第七版を見て、欲しいな、でも分厚いし重いな、と思っていたのですが、この本の短編に、何かの折に人に紙の辞書をプレゼントする男性が出てきて、よし、広辞苑買おう、と思いました。寝る前に広辞苑を見るのも楽しそうだなー。
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古い街の地下を流れる誰も知らない水路。
そこで出会ったはずの絵本を読む美女は本当に存在したのか?
亡き父はなぜ「アリマタヤのヨセフを調べろ」と言い遺したのか?
一冊の本、一つの言葉が記憶の鍵を解き放ち、予想外の物語が立ち上がる。
(アマゾンより引用)
この人の話は何やら分からん
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読みやすい文章だなという印象。
短編集だからということもあってか、すいすい読める。
不思議なような、それでいて現実にありそうな、引き込まれる話がたくさん。
奇妙な味、好きな人には有名なのかな。
阿刀田さんは。
いろんな人の人生の不思議な一瞬を追体験できるような感じ。
本の内容とは直接的に関係ないけど、気づかされたこともあり。
自分の人生に落とし込める話っていうのは貴重だなと思った。
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図書館。模試に一部の文章が出ていたので、ずっと気になっていた。
全体的に、私が40-50代の男性ならもっと面白かったろうな、という内容。
模試の問題にもなっていた表題作品「地下水路の夜」はやはり、後半が良かった。
印象的だったのは「朗読者」。ホラー要素もあり、良かった。