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久しぶりに辻村深月の怖い話を読みました。
傾向としては「ふちなしのかがみ」と一緒かな?
ふちなしのかがみの方は、もう少し一作品の長さが長かったから、今作は目次を見て収録数に驚きました。
4.5ページで終わる短いものもあるけれど、どれも怖さは一等級。
震え上がりながら読みました。
成人したのに初めて、お手洗いついてきて、と思いました(笑)
「怖がらせよう」とする意図が見えながらも
怪談ネタに終始せず、「読ませる」ことも考えられていたからこそ読みやすかったです。
収録の中には、
・意味がわかってゾッとするもの
・読んだそのままにゾッとするもの
もあれば、
・意味がよくわからずぽかん
とするものもあり、ぽかんの方が多かったように感じたふちなしのかがみからは成長したのかな?と感じました。
私も、著者も。
最後に収録されている「七つのカップ」。
今まで読んできたから身構えていたのが、
ふっと体の力が抜けるようなお話になっていました。
辻村深月らしいな、と。
私は、あんまり、この本は好きではないです。
何と言っても私が怖がりなので。
小学生時分では好奇心から怪談ものを読むこともあったけれど、今はやり過ごせないから読んだり見るのを避けています。
だから、読みたくないというのもあるけれど…
辻村先生がサイン会で言っていたように
「ミステリ作家の」他の作風がみたいのです。
というか、今までの普通の著作のことですね。
今作の中で、「ミステリ作家の」怪談ではない空気をわずかに醸し出しているように感じたのが「七つのカップ」だったのです。
これだけは、怪談と人の比重が、人の方に大きく傾いていたように感じるからです。
この比重は、私が感じたもので、
文章量の違いではないです。
たとえば「ナマハゲと私」「タイムリミット」なんかは、ナマハゲや制度自体が怖すぎて圧倒的に怪談の方に比重が傾きます。
「七つのカップ」が最後に収録されていたから読後感、そんなに悪くなくてすみました。
でも、読んだのが夜だったから、怖かったのかも。
夜があけた今は、ああ怖い話読んだな、くらい。
どれも秀逸で、人に薦めたい怪談です。
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怖いお話ばかりの短編集。結末まで読んでも理解出来ないお話も中にはあって、だからもやもやぞくぞく怖かった。
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実話なのか、エッセイなのか、とにかくジワジワ来る怖い話の短編集。
超短いのも。
よくわからないまま終わってしまったのもありました。
「十円参り」
「手紙の主」
「だまだまマーク」
が特に怖かったです。
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怪談短編。
何か漠然として気味の悪いお話のオンパレードだったが、ちょっと心温まるような話も含まれていた。
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ホラー短編。
ショートショートのような作品もあり、読みやすい。
ホラーと言っても、姿かたちのないものに対する恐れもあれば、悲しみ、愛情もある。
一言で怖さと言っても、実はいろいろな感情が混ざっているのだ。
「手紙の主」
著者本人に来たのではないかと勘違いしてしまうような物語。
得体の知れない何かが迫ってくるというのはどうしてこんなにも恐ろしいのだろう。
その恐ろしさは一体どこからやってくるものなのだろう。
「私、メリーさん。今、あなたの家の前にいるの」「私、メリーさん。今あなたの.......」小学生のとき怖かった、メリーさんの話を思い出す。
よく考えれば、その人がいなくなってしまったら、メリーさんの話は今こんなに伝わっているわけがない、そんな風に打ち消せばうち消すほど、怖くて仕方がなかった。
「やみあかご」
子供は可愛い。
しかし、得体の知れない、という意味ではときに恐ろしくもある。
私は今誰に向かって話しているのだろう?誰を追いかけているのだろう?
私が今抱いているのは誰なのだろう?
それを考えたとき、子供がズシリと重くなった気がした。
力が抜けただけ、自分に言い聞かせるけれど。
「だまだまマーク」
子供が話す言葉は可愛らしい。
けれども意味不明なことも多い。
我が家では、テレビを「ピリリ」という子がいる。
知らない人が聞いたら何語なのか、そして一体何を指しているのかわからないに違いない。
その言葉が、他愛のない言葉ならいいけれど......。
子供が怖いのは、彼らが死と間近にいるからだ。
分厚いように見えて、実は薄い紙一枚が生と死を分けている。
私はそれを知っているから、悲しくて、怖いと思うのだ。
「七つのカップ」
心が熱くなる、切ない物語。
私も会いたい子がいる。
顔も、姿も知らぬままのあの子。
心の中で、一人しか知らない名前をつけた。
会えたらいいのに。
戻ってきてくれた、そう思うことにしていても、傷はきっと消えない。
子供を失ったひとにかける言葉を、私は知らない。
自分がその一人であったとしても。
子供の話ばかりに目がいく。
涙もろくなったのは、そこにばかり心が動かされるのは、子供が出来てからだ。
困ったものだ。
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「遊び半分」っていうのが、一番怖い気がする。そんなこと、ほんとにあるわけないよね?って思っているのに、試してしまう。もし、それが本当になってしまったら、というその先を想像させるのが上手い話が多かった。1つだけなら怖くないのに、複数になると偶然じゃなくて必然を感じてしまうからなのか。
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辻村深月さんという作家さん。
そうですか・・・こんな感じなのですね。という感じで、最初の2作品を読んで、怖い話が得意ではないのでしばし考えて、結局、読めるとこまで読んでみようと思ったら読了。
ちょっとゾクッとしたりもしましたが、短編作なのでそこまでこわくなく、読み終わることができました。
最後の作者本人が唯一経験したという不思議な体験は、哀しいけれどどこか救いのあるお話で好きでした。
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図書館で借りた本。
何の知識も無く、読み始めたら最初の「十円参り」で参った!怖すぎた。夜に一人で読み始めてしまい、眠れなくなってしまった。その後は迷ったが「怖いんだ」と思いながら読んだら、そうでもなく「手紙の主」からはちょっと怖いけど眠れなくなることは無かった。
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怪談が13こも入っていて、全部が身近な話だったから読んでてどきっとしました。
特に電車の話と赤ちゃんの話がこわかった…ぞくっとする話ばっかりでした。後ろを向くのがすっごくこわい!
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★★★★世にも奇妙な物語を思わせる短編集。怖い怖い。「手紙の主」と「ナマハゲと私」が特に怖かった。その後どうなったの!!って一番怖いところで終わってて、ますます怖い。グロテスクな描写がなく、読みやすかった。
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どこか不思議で不気味なこわい話の短編集。
最初の「十円参り」と最後の「七つのカップ」が特に好き。
途中までは、こわいなあ、やっぱり人間が一番怖いってやつだな。と思いながら読んでいたけれど、最後の話で突然ぐっと来た。二人が声をそろえるところがとても…うっかり目頭が熱くなってしまう。
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私はホラー系が得意ではない。
でも辻村深月の本は、とても怖く、どこかせつない。
そして最後にちょっとほっこりする。
でもこの本は短編集のせいか、ずーっと怖いままだった。
あと2章を残し、怖いままなら読み続けるのをやめようかと思った。
ただどこか、淡い期待を抱き、なんとなく最後まで読んだ。
あぁ、最後まで読んでよかった。
ホラーが怖いっていうことへ、違う視点から見れた。
そしてほっこりした。
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怖い話もあり、ん?と思うまま流れてしまう話もあり。『ナマハゲと私』は怖かった。『噂地図』『タイムリミット』もなかなか。
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短編だけどゾォーっとする不思議なお話ばかり。
『十円参り』『手紙の主』『ナマハゲと私』がすごく怖い。そして最後に『七つのカップ』で泣きそうに。
大好きな人は幽霊だって会いたい。怖いだけじゃなくて信じたくなる見えない世界があってもいいと思う。
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ホラー、怪談の短編集。
苦手なジャンルではあるのですが、やっぱり辻村深月さんの本ははずせないということで。。
ものすごい短くて、あれ、終わり?って話もあれば、ガチで怖い話もありました。
「ナマハゲと私」とか、ホント怖い。
辻村深月さん、怖い話何気に得意ですよね。。
でも最後のお話だけは心温まる素敵なお話でした!諦めずに最後まで読んで良かった!