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小さなブロックが積み上がって大きな建物が出来上がる。
それと同じで、小さな要素が積み上がって大きな物語が織り上げられる。
そんな感じ。
無駄な登場人物、無駄なエピソードがない。
ただ、あまりにも偏執狂的にサディスティックな登場人物とかは「なんでこんな人格なんだよ?治らないのか?」と思ったりもするんだが。
分厚いこともあり、読後は達成感。
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3冊目になるとちょっとダレるけど、そんでもやっぱり面白い。悪は苦しんで死ねと思ったけど、あっさりした最後で、こちらとしてはちと物足りない。まぁ皆さん幸せになってよかったよかった。
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めくるめく展開で、本当におもしろい徹夜保証付きの作品。
人の持つすべての欲望がここにあるのでは?
主人公の冷静な頭脳と情熱と折れない心は読む人の心に響き
私も頑張ろうという気持ちになります。
ラブシーンがちょっと下品なのが残念なところ。
なので、☆は4つ。
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なんとなく期待もせずに上巻を読み始めたら止まりませんでした。
最後の一ページにたどりつくまで。
自分に取って面白い本とは、時を忘れ読みふけり、仕事をさぼって喫茶店に閉じこもり、電車のアナウンスも聞こえない、こんな条件ですが、今回の本はまさに全てにあてはまる本でした。
フィリップはじめ、トム、ジャックやウィルソンなどの憎まれ役、みんな良い人の面も持っていれば、欲深い面も持っている。
それはいつの時代、どこの国の人でも一緒だな。と改めて感じました。
とりあえず、面白くて満足です。
自分は古本屋で買ったのですが、たった三冊315円、缶ビール500㎖1本分でこんな豊かな時間をすごせるなんて、幸せですね。
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とにかく面白い。時代小説はおもしろい。ヨーロッパ中世の王権と聖権の対立やキリスト教一般人の生活…その時代にいるかのように感じながら読みました。
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以前から読んでみたいと思っていた本。ヨーロッパの歴史にうとくても充分楽しめた。大聖堂建立という土台をもとに、それをとりまく当時のイギリス庶民や貴族の生活の様子、教会とのかかわりや策略がドラマを見ているように鮮やかに表現されている。すばらしい小説。
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大団円。女性陣のしなやかな逞しさが際立つ。キリスト教的因果応報物語だった。ドラマの方はどう映像化されているか楽しみ。
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トムの死後、息子が引き継いだ大聖堂が建築途中で崩れ落ちた。消失に崩壊……大聖堂は呪われているのか? 一方、職人の才能を開花させたトムの弟子ジャックは、ヨーロッパで修業しながら放浪していた。新しい建築技術を習得した彼は、フィリップと大聖堂を救うべく町へ帰還、物語は感動のクライマックスへ!
(裏表紙紹介文より)
***
壮大な物語でした。
40年に及ぶ大聖堂建立計画。
正直、駆け足な部分が多いなとは感じました。
いきなり年や場面が飛ぶから ん? ってとこもあったり。
でも、文庫3冊の中にこれほどたくさんの人生を描けるなんて。
壮大な物語を欲している方にはおすすめです。
さて。私は宗教に関してはまさに“典型的な日本人”なので、宗教が持つ力のすごさを今回改めて感じました。
勧善懲悪の物語はハッピーエンドにほっとするとともに、どこか聖書を読んでいるような、そんな気にもなりましたが。(聖書なんて読んだことないですが;)
宗教についての様々な考えも興味深かったです。
苦も楽もすべては神の御技、という考え。
到底救いようのない悪行も懺悔して司教に赦されればすべてチャラ、という考え。
目的があらゆる手段を正当化する、という考え。
一つの教えも、受け取る側によって幾通りにも変化するんですね。
続編は200年後?を描いた世界ということで。
本作の純粋な続編であるなら、いつか読んでみたいなぁと思っています。
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いよいよ最終巻。
一度はバラバラに別れた主役たちが、
「大聖堂を建立する」
ために、再び一同に会します。
しかし、領主のウィリアムや司教のウォールラン、
建築棟梁のアルフレッドによるあの手この手の妨害工作が。
それにもめげず、
主人公たちは、自分たちの経験と知恵、行動力と少しの運で
大聖堂を完成させます。
さらに、ジョナサンの出生やジャックの父親など、
すべての物事も明らかに。
悪逆非道の輩は次々と滅び、そして努力の輩は
成功する。
大団円に向かって、駆け足で物語は進んでいきます。
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いやーもう、面白かったしか言葉が見つからないです。
この本に出会えて良かった。最初は上巻を読みにくく感じたけれど、中巻も下巻もたまらん面白かった‼
沢山の人々の人生が詰まった本でした。ジャックとアリエナは最後までラブラブだったなぁー。
長いけど読んで損なしと思いました。
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まさにダークエイジ・ロマン!建築史的にはロマネスクからゴシック様式が生まれる40年に渡る期間の物語。石工の親方トム・ビルダーを失って、果たしてキングスブリッジに大聖堂は建つのか?章が改まる毎に大逆転に次ぐ大逆転。最後の最後まで着地点が見えない!最後の方は駆け足感が否めなかったけれどフライングバットレス考案の瞬きはすばらしい!
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ようやく終わりました。
いろいろあったけれど、こんな結末にたどり着いて嬉しかったです。
建築に詳しくない(w)のがちょっと残念。
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児玉さんの書評でのせられましたいろいろ言ってもこの三冊はあっという間にイッキ読みしたので 読ませる力のある小説だと思いました
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前巻までは主人公らが不遇をかこつ部分が多くともすると退屈な面もあったが、下巻に来て俄然手に汗握る怒濤の展開で、特に後半は最終局面に至るまで何が起こるか分からないどんでん返しの連続。
中でもジャックやフィリップらが降りかかる障害を次々と乗り越えてゆく様は痛快。その一方で、適役のウォールランやフィリップの方も狡猾に人間らしくえがかれていて納得できる。
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2012年1月21日読了。シリーズ最終巻。焼き討ちにより廃れたキングズブリッジだが、スペイン~フランスを流浪する旅から戻ったジャックとフィリップ院長は、野心家ウォールランやウィリアムとの競り合いの果てに大聖堂を建立する・・・。最後の最後まで難局が繰り返し発生するが、「神に祈ったら奇跡が起きた」「スーパーサイヤ人化して敵をぶっ飛ばした」というやり口ではなく、主人公たちが正々堂々と・整然と打開策を考案して物事に当たる様が非常に心地よく、面白い。国王側か叛乱者側か、権力を握る側に着きその利益に沿えばどのような暴力・乱暴狼藉も許されるが逆張りをしてしまうと破滅にしかならないのは騎士だが、教会・聖職者たるものは、権力に擦り寄らず、「神と民衆のため」いう自らの存在意義を主張していくことでないと、結局生き残ることができないってことか。