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前作「大聖堂」から二百年後のキングズブリッジが舞台。
森で騎士が追っ手に追われている現場に遭遇した子どもたち、マーティンとラルフの兄弟、そしてカリスとグウェンダという二人の少女、この四人がさまざまな困難を乗り越えながらそれぞれの道を進んでいく物語。前作同様、いやそれ以上に、おもしろい!
特に気になるのは建築職人のマーティンと羊毛商人の娘カリスの恋。「大聖堂」より今回のほうが、より恋愛色が強いような…。二人を応援してます。
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前作を読んでからとても時間が経ってしまったので、つながりの細かいところは失念。でもあの中世の職人(日本語の語感では小さいものを相手に作業している感じがするけれど、こちらは大建築。といって「石工」というのも、「建築家」というのもいまひとつピンと来ないなあ)の情熱、賢い女性の強さの描写に「そうそう、そうだった」と引き込まれました。中世の村や町の描き方もさりげなく細かく、とてもリアル。ファンタジー系ではヒーローの騎士が筋肉脳の体育会系(で残酷)なのも現実的です。
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図書館の特別整理期間を利用して、長編に挑戦。
あまりに面白く、ページをめくる手が止まらない。
この作品が発表される18年前に、世界中で大ベストセラーになった作品の続編だそう。
知らずに続編から読んでしまった。
イギリスの1300年代が舞台で、修道院とギルドが勢力を持ち、女性は男性に服従すべきものと考えられていた頃の話。
登場人物はたくさんいるけど、人物描写や心理描写が上手く、それぞれのエピソードがどれも面白い。
これからどうなっていくのか楽しみだ。
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全三巻読了。
あの名作、大聖堂の続きが出ていたのを本屋さんでみた時にはテンション上がりまくりでした!!
期待を裏切らない面白さ。
読了までに4ヶ月近くかかったけれど、途中で挫折することなく読めたのが、何より面白い証拠(笑)
カリスのマーティンへの想いと葛藤になんだか共感しました。
歴史の臭いを感じる文章と物語の雰囲気がイイ!
面白かったです。
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祖母の本を借りて。
自分が建築家になる夢をもっていたことを思い出させられた。
中が見つからないので、早く探して読みたい。
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12世紀のイングランドを舞台に王室・豪族・教会そして主人公の建築職人が織り成す壮大な物語。
上巻では、職を失いながらも当時の建築業務の中ではダントツの威容を誇る教会建築の仕事を求める建築職人のトムがキングスブリッジ修道院院長のフィリップと出会うことから物語が始まる。大聖堂を建てたいという思い、家族、雇い主である修道院院長や副院長の間の確執さまざまな要素が絡み合いながら中巻へ続く。
教会建築の面では11世紀に生まれたロマネスク様式(ヴォールトという天井構造の荷重を厚い壁で受ける方式)が12世紀後半に生まれたゴシック様式(フライングバットレスという外壁の外側からアーチをかけ側壁の荷重を支える方式)へと変遷する革新期と物語の時期が重なりダイナミックな要素として彩を添える。
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児玉清さんが一気読みの面白さ!とどこかに書いていらしたので期待して読み始めたものの、なんかそんなに面白くない…おかしいなあ、と思っていたら、市立図書館の職員が本を間違えていた。前書きを読んだとき、あれ??とは思ったのだけど・・・。
まあそれはともかく、2巻目の途中からは面白くなってきて一気読みでした。幼い頃に出会った4人の少年少女がこれでもかというくらいドラマチックな人生を送るお話です。大聖堂はあんまりメインじゃなかったかな。次はちゃんと最初の大聖堂を読みます。
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1989に発表された「大聖堂」の続編です。
前作もそうでしたがこの作品も分厚い3分冊という、手を出すのを躊躇うほどの長大な歴史ロマンです。
肉体的な冒険は少なく、陰謀と駆け引きの渦巻く修道院内の権力抗争や、無能な貴族と農民の確執、中世と言う時代の中で目覚め始めた女性の活躍などが描かれます。
前作では建築技術の進化がバックグラウンドに描かれ、それが結構興味深かったのですが、この作品ではそこが少なくなった代わりに、恋愛模様が詳細に描かれています。
なかなか出会うことの出来ない面白くて重厚な歴史ロマンです。
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最初は人間関係を把握するのが大変だった。マーティンの話の糸とグウェンダの話の糸が絡み合って進んでいくような構成のようだ。あともう一つの糸があるとすればゴドウィンの糸かな。こっちはそこまで後々まで絡んでくるかはわからないけど。
雪だるま式に物語への興味が増大していく…!
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どうしても、600ページ以上x上中下の3巻というボリュームから、少し手を付けられずに本棚に居座っていたが、読み始めてみると、やっぱり前作同様に圧倒的に面白い。それぞれ、登場人物が良いも悪いも個性的、自然と感情移入してしまう。建築職人のマーティン、自立心旺盛なカリス、マーティンの弟のラルフは悪名を轟かすのか、目が離せない状況の中で、上巻が終わった。
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★評価は読了後に。
長い、という予見があるからを差し引いても、この続編の上巻はちょっと惹かれるものが、、、
無理やり続編を作って前作を超えられないという駄のスパイラルに入っていないか?厳しい戦いにならないことを祈ってます、作家殿。
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続編ものですが、まずページを開けて目についたのは、前作と比べて登場人物の多さ。あれだけ面白かった前作を上回れるのか。読む前からこちらが心配してしまいましたが、全くの杞憂でした。前作は登場人物も少なく、誰が悪い奴かもはっきりしていた反面、今回は登場人物が多いため人間関係も遥かに複雑で、まだこの時点では前作と違い、圧倒的な悪人もおらず、まだまだ手探りで読んでいる感じです。次に期待です!