紙の本
童話物語
2002/04/25 09:21
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投稿者:真 - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供でも読める「童話」であり、大人も楽しめる立派な「物語」でもある。娯楽要素をたっぷり詰め込んだ贅沢な作品。
まず主人公である少女・ペチカの造形が変わっている。普通この手の話だと、「前向きで」「健気な」「優しい」少女が、周囲のイジメに耐えながら頑張っていくという展開になりがちなのだが、作者はそれをひとひねりし、この主人公をかなり「悪い奴」に設定している。わがままで、自分勝手で、陰険なこの少女は、なんと猫を蹴飛ばして殺してしまうのだ。主人公が猫を蹴飛ばすような童話がいままであっただろうか?
さすがにそれ以上やるとマズイと思ったのか、それ以降はかなり優しい少女へと変化するんだけど。そのペチカ以外のキャラクターは、徹底的な善人か、悪人しか出てこないという、いかにも「童話」らしい人物配置だが、それはそれで良い。その他、ありがちな展開や、よくある「泣かせ」のシーンが連発されるのだが、そこそこ楽しめた。昔読んだ童話を読み返しているみたいで。
大人でも充分楽しめる作品だが、子供にもぜひ読んで欲しい作品。
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジブリの作品を残酷かつ乱暴にし、貧困苦が強調した感じの世界観。ストーリーも「ペチカとフィツ」を二本のレールとして多少の人数が交錯する、どうにも一本調子でした。読んでみて、期待したほどではなかったというのが正直なところです。
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「M・エンデ+J・クロウリー+宮崎駿を連想させる圧倒的筆力!」
↑これ帯の宣伝文句ね。
大ファンタジー帝国ですょ、壮大な設定ですょ。
そら巻末に事典も載る筈ですとも。必要だってば。
実際まだ上巻しか読んでないから、どう結末を迎えるかはまだわからない。
でもなんか、、、シュール。
なかなか主人公に感情移入出来ないんだよなぁ。
読んでる間ずっと感じてた違和感はそこなのかも。
もろファンタジーな設定なのに、結構救われない場面とか多くて辛い。
もーちょっと夢見させてくれよ〜ってカンジ。
でも挿絵は素晴らしいです。
ちょっと印象派ちっくなカラーの挿絵につられて買ったようなものです。
ただ下巻を買うかはビミョウ。。
ぃゃ、多分買わない。
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正直言って、ハリーポッターはるかに面白い。スタジオジブリでアニメ化して欲しい作品。何度読んでも、面白い!!
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何年か前、どこかの書評で「和製ファンタジーの大傑作!」と絶賛されていたのを見て、いつか読みたいなぁと思いつつ忘れていまして。最近友人がこれを読んでいたのを見て思い出し、彼女もまた絶賛していたので、じゃあ是非とも読んでみようと購入を決意。
ゆっくり読もうと思っていたのに止まらず、電車移動&待ち合わせ時間を使って上下巻一気に読み終えてしまいました。いやー、ほんと面白かった! 人目がないところで読んでたらきっと号泣してた(笑)
貧しい町で暮らしている身寄りのないペチカという女の子のところに、フィツという妖精が現れるのが物語のはじまり。フィツには地上で最初に出会った人間を調査しなくてはならないという任務があったので、ペチカに付きまとうのですけど、彼が目にするのは人間の汚いところばかり。ペチカは街の人々に辛くあたられたりいじめられたりしているし、ペチカ自身もそんな中で生きぬくために他人を押しのけることをもいとわない。誰も信じられないペチカの姿が序盤は痛々しくてしかたないのですよ。
やがて事件がおきてペチカは町を出ざるを得なくなり、逃げるように旅をはじめることになります。そうしていろんな人と会ったりフィツの真の目的が明らかになったり大変な事件が起きたりしつつ話は進んで行きます。
ネタバレになっちゃうので詳しくは言及しませんが、私は馬車のおばあちゃんのエピソードに(心の中で)号泣しちまいましたよ。最後のほうでペチカがおばあちゃんと再会できた時には、もうほんと心から「良かった……!」と喜んでしまいました。上巻で、いなくなったペチカを必死で探すおばあちゃんの描写が切なくてたまらなかったので……
後半に出てくる人たちにも感動させられましたが、ちょっと人間関係が「魔女の宅急便」みたいだなーなんて思っちゃいました(笑)。オルレア夫妻がオソノさん&旦那さんでヤヤさんはウルスラ……(笑)
(読書日:2004/4/1)
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もうこれを超える西洋ファンタジーには出合うことはないと思う。最初は主人公に感情移入できないが、読み進めていくうちについつい応援してしまう。大切な何かに気づかされた一冊。
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(ネタバレあり)上下巻合わせて、1000ページ弱ある長編です。童話といっても、メルヘンチックなお話ではありません。世界滅亡が関係してくるお話ですから、色々と考えさせられる内容です。ペチカのいる世界の設定も、すごーく細かくてびっくりです。これは・・・自宅で読んだ方がいいかもしれませんね〜。泣けるからです。私が泣いた箇所はいくつかありますが、特に「パーパスでオルレアさん達が出てくるあたり」。嬉し泣きです。物語が進むにつれて、ペチカは大人になってゆきます。年齢だけじゃなく、心も成長していく過程が、読んでて微笑ましかったです。成長していくのは、ペチカだけじゃないんですよ〜。挿絵もついてるし、地図や詳しい説明もついてて面白いですよ〜。ハリポタもいいけど、童話物語の方が読んでて色んな気持ちにさせられました。作中に出てくる「朝はまだ世界の裏側にあった」って言葉が何か・・・好き。
(2005/2*)
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「アンティアーロ・アンティラーゼ」覚えてしまった言葉。最初は少しも感情移入できなかった。でも、どんどん読みは加速していった。人は変われる。2度は読まない。でもそれがいい。
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評判が軒並み良く、また粗筋を拝見しても私好みの内容なので、とても気になっている一冊です。いずれ是非読みたいです。
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図書館で借りて、おもしろかったので文庫も買ってしまった。
向山貴彦といえばビックファットキャットの世界一簡単な英語の本。
ウチにあって読んだけどやっぱ勉強系は…挫折。でもわかりやすい。
あ、童話物語に話を戻さねば。
最初の方はほんとに主人公の少女がかわいそうで挫折しかけた。
でもだんだんその少女に友達が増えてきて報われてきたなぁ、と。(?)
最後はホント泣ける。感動モノ。
でも妖精がでてきてちょっとファンタジー。
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永遠の世界から地上世界へやってきた妖精フィツ。
フィツは9日間地上世界で一人の人間の行動を観察し、地上世界が滅びるべきかを判断するためにやってきたのだった。しかし、フィツが見つけた人間はきわめて性格の悪い女の子、ペチカだった…。
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潔いほど報われない展開に引き込まれずにはいられない。ピンチの時には上手いこと助けが入るなんてファンタジー目じゃない。国内で一番好きなファンタジー。
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面白そう。
ファンタジー系は好きなのさ。
現実じゃない世界に連れて行ってくれるから引き込まれるからね!!
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とても素晴らしい物語。はじめからさいごまで、全く飽きることがなかった。
大きなお話はまだ始まったばかりなのです。
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序盤、主人公の女の子のすさみっぷりがすごい。妖精をモップで叩き落し、子猫をけりで吹っ飛ばす。ほんとは心の優しい子なのに現実は過酷です。テーマは「信じること」でしょうか。これがなかなか難しい。クライマックスで泣かされました。