紙の本
論理爆弾
2016/02/28 16:22
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kenken - この投稿者のレビュー一覧を見る
北海道が日本と分断されているというSF並行世界のような設定の
シリーズ3作目ということだが初読。舞台が九州の山奥の、平家の
落武者伝説の残る村で、対比的な作品世界が面白い。
北の工作員がらみのミステリーも楽しめ、
探偵を目指す主人公の成長とともにこのシリーズは、さらに
目が離せない展開になりそうだ。
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すべての探偵行為を禁止する法律が成立した日本で、探偵を目指す17歳の空閑純(そらしずじゅん)は、失踪した母親が消息を絶った九州の深影(みかげ)村を訪れる。そこで母の手がかりを見つけた矢先に隣村でテロが起き、村に通じるトンネルが破壊される。孤立した村で連続殺人事件が発生し、純は探偵として恐るべき狂気と対峙する!
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今回の話が、今後(とくにブラキストン・コンフィデンシャルの内容)に関わってくるのならば、面白いかなぁと。ミステリとしては異質な今回の犯人が、ただ単に異常者でしたってだけだと、個人的にはなんか残念かなぁと。あとは、ソラが快刀乱麻を断つごとく謎を解く名探偵ぶりを発揮してくれるの待ちかな。読みながら、フーダニットだけなのか、ワイダニットも含めて解けるのか考えながら読んだけど、気がついたら犯人がボロ出してたっていう。ああでもないこうでもない考えられるミステリって面白くていいよね。
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ソラシリーズ第三段。
前二作よりはマシだったが、まだミステリとしての魅力は乏しく、冒険小説を読むなら他にある、という域からは出ていない。
ここまではあくまで、キャラクターと世界観の作り込みであり、もう二作あとくらいには極上の本格に昇華する、と信じるしかない。
3-
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探偵ソラシリーズ三作目。失踪した母が消息を絶った九州の御影村を訪れた純。しかし村に通じるトンネルが破壊され、村で殺人事件が起こる。
探偵行為が違法とされる世界で名探偵は生まれるのか? このシリーズのキーワードはそこにあるような気がします。普通の小説の探偵なら警察と協力し、犯人を追いつめますがソラはそうした権力と対峙しながらも、一人で殺人の謎と母の失踪と二つの事柄を調べるのです。そう考えると、普通の探偵よりハードかも。
そしてところどころこ見られる純の未熟さや不安、女子高生なので当然と言えば当然ですが、故郷の友人たちに思いを馳せたり、情報集めに四苦八苦したり、そして今回の殺人を通して彼女が知ってしまった人の狂気。そうしたものを受け、彼女がどう成長していくのか。
事件自体は解決してもこの話はソラにとってはある意味では挫折の物語です。まだまだ探偵として未熟なためか、ミステリ部分も、冒険小説としても、ちょっと頼りなげな印象があります。きっと彼女が本物の探偵になった時、そうした面白さはもっともっとプラスされていくのかな、と思います。
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再読3回目。
ちょっと面白くなってきた。連作のいいところですね。ミステリとか推理小説として読むと物足りないから、主人公の少女の成長記として読むことにしました。
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探偵ソラシリーズ、第三作。山奥の辺鄙な村で連続殺人事件とは、本格好きとしては胸が躍ります!それにしてもホント危機一髪でしたね、純ちゃん(^^;; まさか○○に助けられるとは…。今回の体験を経てまた一歩、探偵に近づいた・・かな?笑 学生、作家両アリスシリーズとはまた違ったテイストでこのソラシリーズもまだまだ楽しめそうだ。
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ソラシリーズ第3弾。
相変わらず全体の雰囲気は閉塞感があり、純は孤独。
でも、ガンジスたちとのエピソードは泣けました。
他の作品に比べたらがっつりミステリではないけど、
いつでも警察に拍手で迎えられる探偵よりは
警察に隠れて情報を集めるしかない一般人の方がリアルだと思う。
いろいろ謎がちりばめられていて
先が気になるシリーズです。
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ソラシリーズは、なんだろ、アンチ・ミステリーと言うかアンチ・アリスガワアリスなんだろうか?
それとも、メタ・ミステリーなのかな?
まぁ、これはこれで面白くて好きだからいいんだけどさ。続きが気になる!!!