紙の本
イラストが好み♪
2016/10/31 11:36
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投稿者:かすみ草 - この投稿者のレビュー一覧を見る
椎名先生のイラストがとても美麗。
お話も、運命に翻弄されるアンケステンが切なくて…好きな人に出会えたのに、過去に受けた背中の傷の為に自分の気持ちを全て明かすことは出来ず…
長く側で守ってくれた護衛隊長が亡くなってしまったのは悲しい出来事でしたが、それを乗り越えて愛するティトと幸せになってほしい。
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今、読了したところです。
予想が当たりました。もう、涙が止まりません。
ディセルナティアの王女アンケスエンは神託で「誓約の花嫁」に選ばれ、未来の王妃となることが幼いときから決まっていました。しかし、王国は二度も反乱が起き、父王や美貌で名高い母王妃、家族は殆ど殺されてしまいます。幼い彼女は王位簒奪者の妃に無理に据えられますが、ひそかに逃げだし、その途中で彼女の予知夢に度々現れた「ディセルナティアの真の王」と出逢いました。
結局、その少年ティトが新しい王となるのですが、晴れて彼の王妃となったアンケスエンは2度目の夫に付けられた背中の酷い傷跡を気にして、少年王に心を開くことができません。そんな彼女を幼き日から、ずっと傍で見守る忠実な将軍アルデイス。
最後はティトが戦に赴いている留守に、アンケスエンのかつての夫であった王位簒奪者が再び攻め込んできて、アルディスはアンケスエンを庇って亡くなります。
二歳下の年下夫に恋い焦がれながらも、背中の傷を気にして、なかなか心を開けない王妃は、普段は気高い美貌の聡明な女性であり、年下の夫はまだ少年ながら、その知力は空恐ろしいほどの賢君です。どちらも類い希な人物なのに、いざ恋愛となると不器用な二人、そんなところが微笑ましい。
ですが、私がいちばん打たれたのは、見守る男アルディスの悲壮な最期でした。
あまりにも気の毒すぎる一生―。
設定上、主役の二人の恋が成就しなければならないにも拘わらず、孤高のアルディスのアクケスエンへの想いが報われて欲しかったという気持ちがあります。
ストーリー、人物設定、すべてが私の好みのツボにハマり、とても面白く読みました。
恐らく読む人を選ばないクセのない作品であるにも拘わらず、読み応えがあります。
お勧めの作品です。
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怒涛の人生を歩む王女が年下夫と巡り合い、心を通わせるまでの、乙女のベルらしい大河ロマ。
一冊にかなり詰め込んだ物語なうえに、16歳の年下夫という設定に感情移入しにくいのが難点ではあるが、楽しく読了。
余談だが、文庫本裏のアルディス編のSSは知りたくなかった。
読みたくないわけではない矛盾だがぬぅう、妄想ができる余韻が良いのであって、そうなると、読者としては薄幸なアルディスに気持ちが偏って二人を祝福しにくいし、全体のバランスが崩れると思うのだが、どう?
あらすじなど下記
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-4855.html
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おそろしく展開早くて一気読みしてしまった。王道ながら先の展開が気になってしまうストーリーはよかったのでどのキャラクターにも感情移入する隙がないのが残念。